エースが使う言葉に倣う
4つの企業を経て気付いたこと。
実は私は、大企業ってわけじゃないですが、それなりに認知度のある会社でこれまで働いてきたと言えると思います。
従業員の数もそれなりに多く、全員のことを知るのはなかなか難しいぐらいの人数がいました。
そんな中で、やっぱりエース社員ってのはどこの会社にも必ずいて、みんなに憧れられ、常にキラキラしながら先頭を走っているような、そんな社員をエースと呼んでみることにします。
私が4つの企業を経て、それぞれのエース達の共通点を探し出してみました。
そうすると、面白いことが分かったので一つずつ説明していきたいと思います。
・エースの共通点①:言葉をとても丁寧に大事に扱っている
・エースの共通点②:必ず自分から挨拶をする
・エースの共通点③:可愛げがある
可愛げとか関係ないやんって思う方たくさんいると思いますが、これ結構大事だなぁと思います。
人間力って言ってしまうと少し大きくなってしまうので、敢えて「可愛げ」と書いています。
そして残念ながらその逆で、会社の中には、頑張ってもエースになれない人がやっぱりいるもので、言ってしまえばエースになれない人の方がほとんどなのですが、その中でも特に周りに対してネガティブな影響を与えてしまうという人もいるものなのですね。
その点についても、いくつか共通点を見つけることができました。
・エースになれない人の共通点①:言葉をいい加減に扱う
・エースになれない人の共通点②:「いや・でも・しかし」が枕詞
・エースになれない人の共通点③:陰口や人の悪口を言ってしまっている
私の投稿では、言葉についての見解を述べているので、言葉についてのことだけにフォーカスをあてると、実にエースと呼ばれる人は、言葉をとても大事に、そして丁寧に扱いながら人とコミュニケーションをとっていることが分かります。
・エースの共通点①:言葉をとても丁寧に大事に扱っている
こちらに関しては前述いたしましたが、とにかく言葉を丁寧に大事に扱っているということが挙げられます。
例えば、今この状況、この空気感の中で、どんな言葉を発すれば相手の為になるのだろうか?ということを常に考えるということです。
そして、何も饒舌でなくても構いません。
深呼吸をしながら対話をする光景もよく見られました。
顧客視点ということも言えるのかもしれません。
・エースの共通点②:必ず自分から挨拶をする
これはもう間違いないと思います。
具体的に言うと、アクションするか、リアクションするかという話になりますが、エース社員は周りを非常に見ていることが多いことに気付くことができました。
特に朝の出社時についてですが、中にはスマホを見ながらデスクに来られる方も少なくありません。
その中でもエースは颯爽と軽快に、自分からあらゆる人に、挨拶をしながら登場するのです。
挨拶をされる前に挨拶をする。
本人はもしかしたら意識せずに行っていることかもしれませんが、必ず自分発信なのです。
そういう人は大抵、挨拶だけでなくあらゆる業務でも主体的に取り組みます。
・エースの共通点③:可愛げがある
愛嬌があると言いますか、わざと隙を見せてくれているのかもしれません。
少しおっちょこちょいな部分を見せたり、完璧さを無くしているとも言えると思います。
話しかけづらさがないとも言えるでしょうか。
とある企業での話、販売部長というのはその会社の花形でした。
600店舗をまとめるスーパーエース。
誰もが納得できる論理的な発言、危機を事前に察知して皆に伝える姿、まさにリーダーという言葉は、この人の為にある、というような方がいました。
しかしその部長のデスクはいつだって結構散らかっていたのです。
端正な顔立ちからは想像できないほど、散らかっていたのです。
ここでビジネスマンの皆さんでしたら、「デスクが汚いって仕事できないやつじゃないかよ!」と思うかもしれません。
いや、もしかしたらそれが真実なのかもしれませんが、その部長の場合は違いました。
みんながそのデスクを見て、「〇〇さん、あんなにバリバリなのに、デスク周り今日もいい感じに散らかってる!可愛いー!」となるのです。
これ、ただ単にギャップをついているということもあると思いますが、なぜかみんな可愛いと言うのです。
その他の会社でもオッサン・若手関係なく、エースとされる人物は、みな可愛いーと言われることが多かった気がします。
そしてその逆にエースになれない人達の特徴、共通点についてです。
先ほども記載をいたしましたが、とにかく言葉の扱い方が雑なんですね。
人の意見に対して、否定から入ってしまったり、本人がいないところでは上司の悪口やチームメンバーの陰口などを言っている。
企業によってはそんな人でも成果が出ちゃっている場合、昇進をしたりしている場合もあるかもしれませんが、そんな会社はすぐに逃げた方が良いですよね。
クソ上司というやつです。
それではエースになれない人たちの解説です。
・エースになれない人の共通点①:言葉をいい加減に扱う
いい加減に扱うとは少々、抽象的な言い回しになりますが、つまり、よく考えられていない言葉のことを指します。結構多く存在していると感じます。
「あぁ、それでいいんじゃね?」
「オッケー!じゃあ、それ、やっといて!」
・それ
→どれですか?
・いいんじゃね?
→何がいいのでしょうか?
・それ
→いや、だからどれ?
・やっといて!
→何をやっとくの?
ってな具合ですよね。
・エースになれない人の共通点②:「いや・でも・しかし」が枕詞
こちらはもはや口癖になってしまっているのだと思い、大変気の毒ですが、会話や議論の中で、誰かの意見やアイデアに対し、「いや、でも、しかし」から始めてしまう人がなんと多いことか。
もちろん否定するつもりで使う分には問題ないと思います。
ただ、否定しないときでもこの3つの言葉から常に始めてしまっている人ってそう少なくはないと思います。
その中でも技術として、何かアイデアを出してくれた部下に対して、「いや、それ、めっちゃいいね!」などという使い方はまた別だと思います。
これは技術的な話で、一度下げてからたっぷり上げるという、インパクトを大きくするための技法なので、ここは分けて考えておきましょう。
それは別としても、なんでも「but」から入ってしまうと、提案する人や何かを伝える部下は、「あの人に言いたくないな…」と自然に思ってしまうものです。
だって、確定で否定されちゃうんだもの。
ポジティブなアイデア、持って行きたくなくなっちゃいますよね。
・エースになれない人の共通点③:陰口や人の悪口を言っている
もう、これはお話になりません。
前述しましたが、鏡の法則があります。
必ずその人に返ってきます。
話になりません。
でも、意外と多いんです。
Aさんの前でBさんの陰口を言って、Bさんの前でAさんの陰口を言ってしまうみたいな人もいます。
ネガティブな情報は人を引き付けます。共感が得やすい。
だからすでにクセになってしまっているのでしょうが、少しでも「おや?」と思ったら、そーっと遠くへ離れましょう。
ただ多くの場合、上司や同僚は選択できないですよね?
そんなことを、自分の経験からも、これから説明をする「コトバドリブンメソッド」を用いて、状況を変えていく手助けができればと考えています。