内頚動脈解離#8:患部に変化なし、長い付き合いに(一旦終了)
前書き
2024年5月21日、脳神経外科にて「左内頚動脈解離」と診断され、禁酒、禁煙、禁ゴルフの生活に入りました。自分も予期せぬ通告にかなり狼狽えました。
ググっても、内頚動脈解離に関する情報はさほど多くはなく、これからどうなることやら。同じような道を辿る人もいるかもしれず、自分の経験が何かの足しになればと書き残しておきます。
ただし、医師から口頭で伝えられたことも多く、記憶が定かでないものもありますので、その点は十分にご留意ください。なるべく出典は明示するようにします。
4度目のMRI
過去の経緯をおさらいしておきます。
2024年4月頃:左眼に一過性黒内障と思われる症状が出る。気になったので人生初の脳検診を予約
2024年5月17日:健保の脳検診にて初めてのMRI。左内頚動脈に90%の狭窄が発見され、紹介状を渡され、早急に脳神経外科の診察を受けるよう指示される
2024年5月21日:脳神経外科にて2度目のMRI。左内頚動脈解離と診断され、経過観察となる。担当医より禁酒・禁煙・禁ゴルフを言い渡される
2024年6月21日:脳神経外科にて3度目のMRI。6月25日に担当医による診察を受けたが患部の状態に変化なく、経過観察継続となる
最後のMRIから2か月、左内頚動脈解離の診断を受けてから3か月、発生したと推定される時期から4か月経過した8月13日に4度目のMRI。担当医の診断結果は、患部の状態に変化なし、経過観察継続。
長い付き合いを覚悟
担当医のコメントは「(瘤が大きくなるような)変化がないことは悪いことではない」「瘤の場所は幸いにも頭蓋の外なので、破裂したとしてもくも膜下出血にはならない」「(健保の脳検診で脅された)狭窄もそれほどひどいものではない」「ずっと患部の状態が変わらずに安定する人もいる」「この状態だと手術するリスクのほうが高いので経過観察を継続」「次回のMRIは3か月後(また1か月伸びた)」「次回以降は(今通っている大きな病院ではなくても)自宅近くの協力クリニックでの診察でもよい」とのこと。
webで見つけた闘病記では、内膜が形成されて、動脈の形が元に戻るような症例が多かったのですが、私の場合はそうはならないようです。ずっと頸部に爆弾を抱えることになるのかとも思いましたが、そもそもこの動脈解離もいつ発生したものかもわからない(一過性黒内障が発症したときに発生したのではないかと推測されるだけ)わけで、以前から抱えていたものなのかもしれません。
脳動脈解離は発生直後が急性期で時間の経過とともに安定するものであり、担当医の話しぶりからも、自分のリスクは徐々に下がっていると判断しているであろうことは容易に想像できますが、この動脈解離とは長い付き合いになりそうです。もう気にしても仕方がないので、体調や血圧に注意しながらリスクを前提に生活していくしかありません。
後書き
前書きにも書いたように「同じような道を辿る人もいるかもしれず、自分の経験が何かの足しになればと書き残しておきます。」という気持ちからnoteに書き始めました。
これからはMRIの間隔が徐々に長くなるだけで、何も変わらないだろうと思いますので、大きな変化がない限りは、私の内頚動脈解離のお話は今回でおしまいです。このような症例もあるということがどなたかの参考になれば幸いです。