内頚動脈解離#2:脳検診で内頚動脈狭窄


前書き

2024年5月21日、脳神経外科にて「左内頚動脈解離」と診断され、禁酒、禁煙、禁ゴルフの生活に入りました。自分も予期せぬ通告にかなり狼狽えました。

ググっても、内頚動脈解離に関する情報はさほど多くはなく、これからどうなることやら。同じような道を辿る人もいるかもしれず、自分の経験が何かの足しになればと書き残しておきます。

ただし、医師から口頭で伝えられたことも多く、記憶が定かでないものもありますので、その点は十分にご留意ください。なるべく出典は明示するようにします。

初めてのMRI

脳検診は10:00開始。会場となる保健センターには25分前に来るするようにとの指示もあり、かなり早めに到着。受付もスムーズに終え、検診衣に着替えていざMRI室へ。

過去に頭部の検査は難聴の診断中に受けたことがありますが、あのようにガンガンと音のする検査は身に覚えがないので、おそらくMRIは初めてだったのだろうと思います。閉所恐怖症はありませんが、あの狭い空間の中で目を閉じたままあの音を聞かされ続けるのは、気持ちの良いものではないですね。気味が悪いという表現のほうが合います。

検査もスムーズに終えて、10:30には着替えも済ませて待っていたところ、担当の方から夕方にもう一度来られるかとの確認がありました。結果は郵送になると聞いていましたし、15:00から予定があるから無理だと答えると、MRIの読影はその日の午後に行う予定だが、間違いなく担当の医師から所見が出るだろう、また来てもらうにしても一週間以上先になってしまうので、とのこと。

その時点では深刻に考えていなかったこともあり、先約を優先して辞去。とはいえ少し引っ掛かりを感じつつオフィスに向かう電車の中で、見知らぬ番号から携帯に着呼。応答したところ、先ほど応対してくれた保健センターの方で、13:30ならどうか、14:30に出れば間に合うのでは、一日でも早いほうが良いと思う、と畳みかけてきます。

そこまで言われると、私も只事ならぬ雰囲気を感じ始め、13:30に伺うと伝えて、一旦オフィスに戻りました。Googleの検索記録では、その頃は「脳動脈瘤」などを調べていたようです。

左内頚動脈に狭窄を認める

13:30に保健センターに戻り、待つこと20分あまり。読影を担当した医師よりいきなり「ヒダリナイケイドウミャクキョウサク」と言われ、見せられた画像がこちら。

青い丸に囲まれているのが狭窄

これはまずいと思い、「ひだり・・・どうみゃく・・・きょうさく・・・」とメモろうと手帳を取り出そうとしたときに、医師がメモに書いて渡してくれました。「内頚動脈」も「動脈狭窄」も私は初見でした。

医師のメモ

医師からは、どうして脳検診に来たのかと問われ、左目の一時的な視野狭窄を伝えたところ、すでに症状(視野狭窄のこと)も出ているくらいなので、一日でも早く脳神経外科に行くように、これから紹介状を書く、どこの病院に行くか、とまた畳みかけてきました。

あまりの展開の速さに圧倒され、予期せぬ通告を受けて、いきなり病院を選べと言われても咄嗟に反応できません。職場が中央線だと伝えると、大学病院はよりどりみどり、どこにしますか、と。大学病院という響きに、これまた只事ならぬ雰囲気を感じながら、話を聞いていると、どの病院に行くかは必ずしも今決めなくてもよい、自分で調べて納得のいくところが一番(であれば、最初からそう言ってくれ!)ということになり、どの病院でも使える様式で紹介状を書いてもらうことになりました。通常は後日郵送となるところ、その場でダッシュで書いてくださり、14:30ギリギリに放免となりました。

狭窄90%! 症状があればすぐに救急車!

受付で受け取った脳検診結果報告書には「90%狭窄」とか「すぐに救急車」などという言葉が並んでおり、再度びっくり。

  • 左内頚動脈起始部に90%狭窄を認めます。狭窄の評価、内科的管理、外科的介入を検討する必要性があります。脳神経外科を受診して下さい。

  • 突然右上下肢の力が入らない、言葉が理解できない、左の視界がおかしいなどといった症状があればすぐに救急車を呼んで医療機関を受診して下さい。

脳検診結果報告書

ここから私の脳動脈とのお付き合いが始まりました。


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