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革靴:REGAL TOKYOのプレメンテ


熟成されていた(放置されていた?)レザーソール

美しい革靴を見るとついつい買ってしまうのだが、自宅の下駄箱のスペースは限られているし、自分の寿命も限られている。そろそろ置き場にも困るし、死ぬまでに履きつくせないのではないかと思うようになった。

雨が多い日本、雨に降られることを考えると、どうしてもゴムソールの靴を選びがち。美しさに負けて買ってしまったレザーソールの靴も、ボロボロになるのを見るのが辛く、最近は下ろす前にハーフソールしてしまっていた。

やはりレザーソールをそのまま履きたい、と思い始めたのはいつのことだっただろうか。レザーソールで最初に逝かれる場所はやはりトゥ。年に2回行われるREGAL TOKYOのセールは、行くと買ってしまうので、なるべく近寄らないようにしていたのだが、トゥが最初からゴム補強されている靴を見つけてしまい、耐えきれずに購入。

茶のウィングチップはそれから2年、黒のセミブローグは1年半、ときどき箱から取り出して観賞する以外は、箱の中で熟成されていたのであった。

REGAL TOKYO W19 プレメンテ前
REGAL TOKYO W24 プレメンテ前

思い立ってプレメンテ

靴は履いてナンボだろう、早く履かないと履く機会もなくなるぞ、ということで、特にきっかけがあったわけではないが一念発起。まずは、プレメンテをやらないと次に進めない。

今までもクリーナー、デリケートクリーム、乳化性クリームくらいのことはやっていたが、今回はレザーソールをそのまま履くということで、ソールのケアも必要であろう。M.MOWBRAYばかりなのは、靴磨きに凝り始めた頃に見たWebで紹介されていたからか。

プレメンテに登場した用具たち

インナーとレザーソール

YouTubeに上がっているプレメンテ動画を見ると、レザーのインナーにもデリケートクリームを塗布すべしと推奨されている。デリケートクリームをインナーに塗布するのは少々勇気のいることで、まずは目立たないタンの裏でテスト。思った以上に浸透し、数分後にはまったくわからない。とはいえ、全体に塗り込むのは躊躇したので、履き皺の付く裏だけ塗布してみた。

デリケートクリームを塗布した直後
デリケートクリームを塗布した数分後

次はレザーソール。最近は新品のままハーフソールしてしまっていたので、プレメンテは初めて。大昔に買ったレザーソールには、ミンクオイルを塗ったことがあるが、今回はソールモイスチャイザーを使用。ウィングチップはペネトレイトブラシに付けて塗布したところ、力の入れすぎか大失敗。美しくない。反省を活かしてセミブローグは布で塗布。仕上がりは圧倒的に綺麗。まあ、これも勉強と割り切るしかない。

ソールモイスチャライザーをペネトレイトブラシで塗布
ソールモイスチャライザーを布で塗布

準備完了、また箱に戻る…

これにてプレメンテ完了。写真の見た目は変わらないが、革はしっとりとしたように感じる。

REGAL TOKYO W19 プレメンテ後
REGAL TOKYO W24 プレメンテ後

さらに履き皺をつけて、マンションの廊下をウロウロ歩いて終了。

履き皺をつけたREGAL TOKYO W19
履き皺をつけたREGAL TOKYO W24

これにて準備完了なのだが、下駄箱には入る余地はなく、そのまままた箱に戻る。さて、この子たちの出番はいつになるか。毎日のように土砂降りの夕立ちがある今日この頃、残念ながらレザーソールの靴を履くのは勇気がいる。

また会う日まで?

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