病院の診察が鬼長いのはどうして?
ほとんどいかないけどたまーーに体調が悪くなっていざ病院にいってみると、まあ鬼のように診察まで待たされた経験がある方は多いのではないでしょうか
どうしてあんなに長いんだ!
なんで俺よりあとに来たやつのほうが先に呼ばれるんだ!
そもそも診察は一瞬だったのにどうしてあんな長いんだ!!!
といった思いを持たれた方も多いでしょう
ではなぜあんなにも大きい病院ほど待ち時間が長くなるのか、それについて簡単に解説していきます
そもそも診察とは
診察とひとことでいってもいろいろな診察があります
「外来診療」「救急外来」「定期検診」「入院患者の診察」「予約診療」等
みなさんが体調不良を感じ自分の足で病院に行って受ける診察は「外来診療」になります。救急車で搬送された場合は「救急外来」になりますね
入院患者さんも当然診察を受けなければなりません。また、予め予約して診察にくる方も多くいらっしゃいます。健康診断も行っている病院もあります
このように病院という施設では数多くの診察が日々行われています
外来診療はどうして待たされるのか
ひとことでいうと「同時進行でやることが多すぎて裏が回っていない」からです
この裏というのは病院スタッフ側のことです。診察ではまず医師が必要になります。医師のいない診察はありえません。また一度の診察で複数人を見ることはできません(知らないおっちゃんと同じ診察室で2人3人と同時に診察されたような経験は皆さんないでしょう)
また各症状に合わせて検査をする必要もでてきます。当然検査結果も検査を指示した医師に届きます
例えばAさんの検査判定には10分かかり、Bさんの検査判定は2分かかるとします。AさんはBさんより先に検査を受けたとしても、検査結果はBさんのほうが先に医師へ届きます。となるとあとからきたBさんのほうが先に診察室へ呼ばれることになるのです。Aさんは「なんで俺のほうが先だったのに」と不信感を抱くことになります
これが「後からきた人が先に呼ばれる現象」のひとつの理由です
診察スケジュールの複雑化
このように検査自体や検査結果の判明にはタイムラグが生じるので、先にきた人から順番に診察が終わっていくという構図は非常に困難になります。つまり診察のスケジュールに”複雑化”という要素がプラスされるわけです
そしてその”複雑化”はなにも外来診療だけではありません。。。その中には「予約診療」「救急外来」「入院患者の診察」などが同時進行しているわけです
上でも述べましたように医師のいない診察はありえません。また医師の指示なしでは検査は行なえません
同時進行で起こる診察の嵐でも「医師の頭数・検査設備の数」は限られています
また、診察の優先順位を付ける必要もでてきます。緊急性のある患者を待たせるわけにはいきません。厳密に検査時間や検査条件が定められている検査はその通りに実施する必要があります。そういったものを後回しにはできないのです
結論
つまり、、、
ある程度緊急性はなく、かつ予約等もおこなっていない外来診療の方が後回しにされるのは自明の理
であるのです
余談
これはどちらかというと看護師等のコメディカルが胸に秘めていることになりますが、外来診療に関してとっっってもやる気のないDr.がいることもあります
そういった場合、外来の方が待っていたとしてもタバコを吸いにいったり、オペ後でもなく、特になにもやっていないにもかかわらず休憩を勝手に取っているというケースがあります
そういった理由で外来診療に遅延が生じるという病院も悲しいですが実際にあります
ただしこの事実は絶対に外の世界に人にはバレないので、おそらく今後もずっと続くと思われます
またイレギュラーな事例としては、MR等の業者さんが来院してDr.に説明などを行う関係で外来診療が遅れるケースもあります
説明を受けているDr.が外来担当であった場合は当然外来診察は止まりますので、その影響で遅延が生じるといったこともあります
おわりに
とはいうもののみなさん、体調が悪くなったら病院にいってください
また、外来で待っている間に体調が悪化した場合は遠慮することなく必ず近くの医療スタッフ・事務員に声をかけてください
遠慮するのはわかります。ただし命を落としてしまうほどの遠慮は誰にもいりませんので
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