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【予選1位・全体1位】第4回ポケカN大会〜事前考察篇〜【ジュラルドンV】

ちゃす!ジャバです!

今回は、去る9/11(土)に開催されました
【第4回ポケカN大会】にて、弊社のデッキが優秀な成績を収められましたので、その栄誉を讃えこれを賞……すのではなく、ここにnoteをまとめていきたいと思います!


ポケカN大会とは

皆さんにとっては聞き馴染みのない大会名かと思いますが、それもそのはず。
ポケカN大会とは、私がTwitterで相互フォロワーに声かけしてメンバーを集めている小規模(8名程度)の超身内ポケモンカード大会です!

本大会には大きな縛りルールがありまして、
基本は現行スタンダードレギュレーションですが
光っているカードを使用することができません。

そう、Nとは、ノーマル(Normal)のことだったんですッッッ!!!!\ ドンッ‼︎ /

超大まかに説明すると使用できるカードは、
・パックから出るコモン、アンコモン
・光っていないプロモカード
※レアリティが複数存在する場合は、パック封入時のレアリティ準拠
などが挙げられます。
数回の大会開催を経て、名探偵ピカチュウやゲンガーデッキ等のミラー仕様はノーマルカードとして扱うというルールも正式に追記されました。

なので一度ノーマル再録された【デデンネGX】はもちろん、スターターセットでノーマルだった【博士の研究】【マリィ】といったカードもパックでR収録なので使用不可となります。
面白いところでいうと、【ウカッツ】はプロモカードはノーマルですがパック収録がシャイニースターvのSRのみなので禁止だったりします笑

具体的に説明すると長くなるので省きますが、大まかにこういうルールの大会なんだということを理解して頂けると後述の説明がわかりやすいかと思います!
あとでさらに鬼畜なルールも登場するのでお楽しみに!!!

禁止カード発表

はい、あとでなんて言っておきながら早速の登場です!鬼畜ルール≪禁止カード≫!!!

どういうルールかと言いますと、
・現行スタンダードレギュレーション
・光物禁止
に加えて、参加者一人につき1枚、本来なら使えるはずのカードを「禁止カード」として提出して頂いております。
そちらで指定されたカードは参加者全員が使用できなくなる
といったルールです。

ぶっちゃけ第一回の時には面白半分でやってみたルールではあったのですが(笑)、意外と好評で環境のバランス調整にも一役買ってくれるので継続して採用しています。
やはりノーマルカードでも、いわゆるブッ壊れカードはありますからね。

溶接工とか溶接工とか溶接工とか

というわけで早速、今回の禁止カードを皆さんと一緒に見ていくことと致しましょう!

今回は上記8枚が禁止カードとなりました。
特筆すべきはなんと言っても【溶接工】!
2連続禁止になったことで強制解禁(禁止指定不可)になっていた第3回大会を除いて全大会を通して禁止カードとなっています。
僭越ながら溶接工環境といわれた第3回大会は、私がエビサワカポを握って溶接工なしで優勝させて頂いたのですが、まだまだ溶接工の恐怖を払拭することは難しそうです笑

【べろべろ乱舞ベロベルト】は前回大会でべろべろ乱舞を使って惨敗したプレイヤーが、閉会式で「次こそべろべろ乱舞で優勝します!」と豪語したのち、次大会の禁止カード提出で自らを縛る鎖から解き放つべく【ベロベルト】を禁止するという、ONE PIECEもびっくりの伏線回収を行った、いわゆる内輪ネタなのでスルーするとして笑
(強いとは思うんですけどね)

その他は過去に活躍したカードが名を連ねています。特に【リーリエのピッピ人形】や【ホミカ】は第3回優勝のエビサワカポなどでも採用されており有効性は明らか
また【マリィ】のない環境で貴重なお手軽手札干渉札である【ジャッジマン】が禁止になっている点も注意しなければなりません。

環境考察


以上で今大会で使えないカードは出揃いました。
ここからは残ったカードでフルパワーを出せるデッキを考察していく長い長い戦いが始まります。

まず、私がN大会で使うデッキを決める時に大事にしている点が大きく二つあります。
それは、

1.技が比較的簡単に打てること

2.ばら撒きに強いこと

の2点です。
以下具体的に考察を進めていきます。


1.技が比較的簡単に打てること
これはエネ加速が弱くなっている点に着目しているためです。
【ゴリランダー】や【モスノウ】、禁止カードになった【溶接工】が使用できないことに加えて、強力なエネ加速技を有するV/GXポケモンも使用できない環境の中、エネ破壊カードはその力をほぼ落とすことなく環境に居座っていると感じています。
【クラハン】【《トラバサミ》マッギョ】【いかついメット】【エール団のしたっぱ】等々のケアは必須です。
もしも手張りだけで戦うデッキを握った場合、【したっぱ】等を打たれるだけで強力な技を使えるターンがどんどん先送りになるというリスクが生まれます。

そのため、まず使用できるエネ加速手段をいくつか抜粋しました。
・メタルソーサー
・ターボパッチ
・キバナ
・エレキダイナモ モココ
・とつげきラッパ ケララッパ
今回考察したのは上記の5つです。

他にも強いエネ加速あるよ!って方は是非コメントで教えてくださ……いや、ライバル達と差をつけたいので是非TwitterのDM欄に送ってください笑
絶対王者ジャバのパトロンになるのはーーー
                 キミだ。

冗談はさておき、ここからは考察すべき5つのエネ加速手段を順番に見ていきましょう。
2.ばら撒きに強いこと
についても合わせて見ていきます!


エネ加速手段の考察


【候補1】メタルソーサー
お手軽度:◎
安定感:◯
→トラッシュに鋼エネルギーが落ちるまで使えない
ばら撒き耐性:◯
→ベンチにしかつけられない≒2体以上展開必須


【候補2】ターボパッチ

お手軽度:◎
安定感:△
→コイントスが絡む、トラッシュに基本エネルギーが必要
ばら撒き耐性:◎

【候補3】キバナ
お手軽度:△
→前の自分の番にポケモンがきぜつしなければ使えない
安定感:◯
→トラッシュに基本エネルギーは必要だが、必要札のデッキサーチも行える
ばら撒き耐性:◎

【候補4】エレキダイナモ モココ
お手軽度:△
→進化ラインを揃える必要がある
安定感:◎
ばら撒き耐性:×
→最低2体程度はベンチに並べたい上にHPラインも低い

【候補5】とつげきラッパ ケララッパ
お手軽度:△
安定感:△
→山上から3枚に基本エネがなければ不発
ばら撒き耐性:△
→進化時に使う特性上、回収ネットと合わせるためモココよりマシだが最後にはベンチに並びがち


私は上記のカードにある程度有用性があると考察しました。


なぜこんなにもダメカンばら撒きデッキを警戒しているかと言うと、皆さんも既にお分かりかと思いますが今環境には【ベンチバリアのミュウ】がいないからです。
つまり、基本的にベンチ狙撃は避けられないものとして考えなければなりません。
その点まで考慮した上でエネ加速手段を選ぶことで、【エネ破壊/LOデッキ】や【ばら撒きデッキ】に優位を取れると考えました。

そこで今回は【モココ】と【ケララッパ】を使用候補から外すことにしました。

さらにそれに加えて、
「エネ破壊が怖いなら1エネ以下で強力な技を打てばいい!」
という理論も展開していきます。

さぁ!


いよいよ候補となるデッキが絞られてきました…!


デッキ候補

これまでの考察をもって、私は以下のデッキを環境デッキ候補としてリストアップしました。

・ジュラルドンV
・ルカリオV
・とんでけラッシュ エルフーン 
・れんげきテンタクル カラマネロ
・てんきよみ ポワルン


特性ハードコートやスタジアム【結晶の洞窟】を擁し、ばらまきの小打点をものともしない圧倒的耐久と、最強エネ加速【メタルソーサー】という瞬発力を持つ奇跡の両刀、ジュラルドンV!

【ストーン闘エネルギー】や【キルクス温泉】【フルフェイスガード】といった防御札を無駄なく無理なく展開でき、1エネで序盤からばら撒き技を展開できるポケカ一器用な仕事人、ルカリオV!

上述のトップメタともいえる両雄に弱点をつけ、なおかつ1エネ以下で高打点を叩き出せる、エネ破壊とV対決サイドレースに強い非エク代表、エルフーン!カラマネロ!ポワルン!

ここからは、この5つのデッキをより深く考察していきましょう。
タイトルからもお分かりの通り、最終的に握ることになるのは【ジュラルドンV】になりますので、他のデッキの考察に合わせて、その対策札をジュラルドンVにどう積んでいったのか、という論調になることにご了承願います。


1.ルカリオV

まずはこちらのデッキ、ポケカ一器用な仕事人、ルカリオVデッキ!
このデッキの強みは、ルカリオ自身がばら撒き小打点と高打点を打ち分けられることと、【ストーン闘エネルギー】を筆頭にダメージ軽減カードを採用しやすいところ!
N大会の非エクワンパン打点のベースになる(と私が考えている)120〜130点を上手くいけば2回耐えるほどのデバフをかけることが出来ます。

さらに!
3エネ技も【闘闘無】となっておりキャプチャーエネルギーウィークガードエネルギーが無理なく採用できるのも強いです。

さらにさらに!
ばら撒き打点+ガラジグ回収コンボでサイド複数枚同時取りが狙えるため、サイド残り2枚から勝ちに繋げられる、終盤は盤面が完成しやすいという目線で【リセットスタンプ】に強いというメリットも持っています。

目に見えたデメリットとしては、
上述の通りルカリオVワンパンを狙える超タイプのポケモンが、N環境は非常に多く残っていることでしょうか。

道具3枚トラッシュで130×2=260点のとんでけラッシュのエルフーン
れんげき3枚トラッシュで120×2=240点のれんげきテンタクルのカラマネロ

彼らは少ないコストで簡単に高火力を出してくるので注意が必要です。特にカラマネロは特殊エネルギーをバウンスさせる【うねりの扇】が連撃カードなので採用しやすいのも要注意ですね。ウィークガードエネルギーが完全な対策にはなりません。

しかし、これらのデッキはどちらも1進化、進化前はHP50〜60ラインなわけですよ。
そこで、ガラルジグザグマ+回収ネット+トイキャッチャーを採用することで進化前に速攻で倒していくギミックを組み込みました。
3エネ貼らない分こちらが万が一倒された場合でもリスクが小さくリカバリーが簡単です。積極的にアタッカーに育つ前のたねポケモンを狙いましょう✌️


とまぁ、ここまでルカリオVの強さを散々説明してきましたが、実は今大会、私はルカリオVを握るつもりは毛頭ございませんでした。

何故か。

それは、このカードパワーに私よりも先に気づいたプレイヤーがいたからです。

【こしあん】
大学時代からの後輩であり、ウィットに富む才気あふれるオタク。持ち前のフッ軽と笑える煽りスキルの高さが魅力の逸材。

彼とは前回、NだけではなくR(レア)ポケモンまで使用できる別レギュレーションの身内大会【ポケカNR大会】で大会前日まで候補デッキを試運転し合った盟友であり、その際に彼が繰り出してきたデッキこそが【ルカリオV】でした。

彼の【ルカリオV】には上記のレシピほど【ガラルジグザグマ】等は採用されておらず、【グズマ&ハラ】を強く用いた三種の神器、
ストーン闘エネルギー
キルクス温泉
フルフェイスガード
の《-60戦法》を的確に押し付ける、いわゆるルカリオV単、に近い構成だったかと思いますが、

そのデッキの強いこと、強いこと……!!!


あのデッキの所為でいくつもの候補デッキが解散し、またいくつもの超デッキが爆誕しました()

しかしそのデッキはポケカNR大会でお披露目されることはありませんでした。


なぜなら、、、

こしあん「N環境でもある程度強く組めるデッキなのでそちらでも良いかなと。せっかくのNR大会ですし今回しか使えないRポケモンをメインにします」

ね、めちゃくちゃ良い奴でしょ?

女性の皆さんは現在彼女を募集しているか今すぐ聞きに行ったほうがいいですよ!
ここまで大会主催者の意図を汲み取ったデッキの組み方は中々できません。
俺が信頼してる「つ◯ぞら」ってオタクだったら

つき◯ら「R環境だけどNカードだけで勝てました( ☝՞ਊ ՞)☝ コポォ……」

とか平気で言ってきそうです、てゆーか言ってた気がします(※言ってません)
ぶっちゃけそういうのも""好き""です←

閑話休題。

そんなわけで、こしあんが【ルカリオV】を組んでくる可能性は大いにあるわけです。
ただ残念なことに、組み合わせ抽選において彼は私と予選ブロックで対戦することになってしまいました。

そうです、彼の【ルカリオV】デッキの存在を(おそらく)唯一告げたであろう私との直接対決が確定しているんです。


みなさんならどうでしょう?


この対策され放題の状態で【ルカリオV】を握れますか?



こしあんはね、握ってきますよ。
彼はそういう男です。

ルカリオVを握られてこちらが負けでもした日には
「あれ〜?見えてたのに対策してないんですか〜???」
と私の大好物の最高の煽りを披露してくれること請け合いです。

前述の通り、見えている【ルカリオV】デッキに勝つことはそこまで難しいことじゃありません。
しかし、私自身も【トイキャッチャー】採用版の【ルカリオV】デッキを作成してみましたがそれだけで止められるかは諸説ですし、
【とんでけラッシュ】や【れんげきテンタクル】は【ルカリオV】には強くてもたねポケモンが並ぶため【パルシェン】や【エビサワカポ】といったダメカンばら撒きデッキにけちょんけちょんにされる未来が見えます。

あちらを立てれば、こちらが立たず。

こういった戦略の幅を狭めるほどの環境への影響度の高さが【ルカリオV】というポケモンの強さを証明していますよね。



これが『ルカリオV』のカードか!

こしあんくん……
ボクは ずーっと
このカードを倒す
戦略を考えていたんだ…


でも なかなか
見つからなくて…

でも ようやく見つけたよ……

大会前にTwitterでレシピ発表しちゃいました^ ^


こしあんには、牽制を。

その他の同ブロックのプレイヤーには、示唆を。


もちろん強いカードなので、【ルカリオV】を警戒していないプレイヤーなんていないとは思いますが、こういうツイートを見た時点で改めて握ろうとしてる自分のデッキを必ず振り返りますよね?

このデッキは【ルカリオV】に勝てるのか?、と。


それこそがこのツイートの狙いなわけです。
もちろん、このツイートがあるからと言って、【ルカリオV】の強さが揺らぐことはありませんが、予選で戦うメンバーのデッキがなんらかの回答(対抗策)を持っている可能性は飛躍的に上昇します。

さらに、こしあんのみならず、
同ブロックのプレイヤーにも
「ジャバが【ルカリオV】を警戒している」
「もしや【ルカリオV】握るつもりでは?」
というイメージを植え付けられるわけです。

逆に
「こんなツイートしてるデッキあいつが絶対に握るわけねぇwww」
とも考えるパターンもあるでしょう。


ですがどのパターンになっても私にとっては何ら問題はありません。


だってもう、誰も【ルカリオV】握れないでしょ?



そして上述の通り私は【ルカリオV】を握らない。


強いと分かっているのに、です。


だったら、誰にも握らせなければいい。



戦いはもう始まっている。
私を敵に回すというのはこういうことですよ、
皆さん。


以上で【ルカリオV】対策を終えていきましょう。


2.とんでけラッシュ

次に組み上げたのは【《とんでけラッシュ》エルフーン 】デッキです。

タイプ相性で【ルカリオV】に強く出られる上に、最高打点は驚異の1エネ250点!!!
これは特性ハードコートを持つ【ジュラルドンV】もワンパンできる火力で、いかにとてつもない数字かがお分かりいただけるかと思います。
しかもトラッシュする道具の枚数で打点を調整できるので無駄火力になることなく器用に立ち回れますし、万が一【リセットスタンプ】を打たれても盤面に打点(=ポケモンの道具)を残してある、という状況も作りやすいです。

さらに!
【ジャッジマン】が禁止されたことで手札を貯めやすく、【Uターンボード】をこれでもかと強く強く使うことができます。

さらにさらに!
【霧の水晶】、各種ボールが軒並み禁止を免れたことによる回りの速度は天下一品!!


…とまぁ、ここまで【とんでけラッシュ】デッキの強みを紹介してきましたが、やはり弱点はあるもので。


まず、対戦予定のこしあんが握る恐れのある【ルカリオV】に関してですが、【モンメン】が闘抵抗を持っていない点が本当に大きいです。

【ガラルジグザグマ】でダメカンを置かれ、【格闘道場】込みのはどうだんがまさかの10+50、後攻1ターン目からモンメンを狩られるリスクがありますし、ドローポケモンのタブンネ、チラチーノに関しては【ガラジグ】【格闘道場】どちらかがあればワンパンできるという体たらく。

はどうだんが無色エネで技を打てないのが救いでまだまだ弱点をつけるチャンスは多そうですが、私目線だとそこまで有利ではないマッチアップだと感じました。
後攻1ターン目でブン回った【ルカリオV】デッキにはまず勝てないだろうなと。

さらに追い討ちをかけるのが【ジュラルドンV】の存在です。
最高打点250点がいくらワンパン火力といっても、その最高打点を最低2回ほど要求されるマッチアップは先にこちらが息切れしてしまいます。

【キルクス温泉】【タフネスマント】の存在も大きく、最高打点250点でワンパンできない化け物を生み出してしまうという事態に。

その証拠に、両方のデッキを私が回して対戦した
とんでけラッシュ🆚ジュラルドンV
の結果は1勝5敗
【リセットスタンプ】を入れた調整版のジュラルドンV相手には0勝3敗となってしまいました。
火力が高い分ぶん回れば注目度の高いVポケモンを一発で屠れるパワーのあるエース格のカードですが、たった一戦でその世界線を勝ち取れる自信が私にはありませんでした笑


ということで【とんでけラッシュ】はボツです。

3.れんげきテンタクル

超タイプの非エクが続きます、
お次は【れんげきテンタクル】!!!


手札の《RENGEKI》カードを好きな枚数見せてその枚数×40点というダメージが出すことが出来る、いわゆる【青天井】火力のデッキです。

【とんでけラッシュ】同様、相手に応じて火力を調整できる器用さと大ダメージを押し付ける爆発力を備えており、超タイプは【ルカリオV】の弱点をつけるのも魅力です。


【れんげきテンタクル】は【とんでけラッシュ】と異なり、どのような条件下でも【ジュラルドンV】のワンパン撃破が狙えるのが特徴で、

40×7枚=280点
これが何もついてない、もしくは【キルクス温泉】が貼られている状態での【ジュラルドンV】をワンパン

40×8枚=320点
ここまで出せれば【キルクス温泉】【タフネスマント】フル装備状態の【ジュラルドンV】をワンパンできるというロマン!


ここまで火力が出るこのデッキも【とんでけラッシュ】同様【ジャッジマン】が禁止になっている点が大きくプラスに働いており、したい動きをしやすくなっていると感じます。

さらには【レスキューキャリー】【霧の水晶】という新規カードが全て《RENGEKI》カードのサーチに繋がる相性の良さ。
これは通常の現行スタンダードレギュレーションで活躍するのも頷けるというものです。



それでは、N大会環境ではどうなのでしょうか?



まずデメリットとして挙げられるのが、ドローカードが弱体化している点です。
基本ルールにて7枚ドローの【博士の研究】が、
禁止カード提出によって【ホミカ】が禁止になりました。
これらはターンの初めに手札を潤沢にし、さらにトラッシュしたカードも【レスキューキャリー】等のカードで火力に転換できる可能性を秘めたカードで【れんげきテンタクル】と非常に相性が良いと言えます。

通常環境ではさらにそこから【オドリドリGX】の特性に繋ぐことができるため、
7+3(オドリドリ)で平均して約10枚程度の手札を持ちながらHP300を超えるVMAXポケモンたちに挑んでいくんですね。

しかし、N大会環境ではそのどちらもが禁止となっており、手札を肥やす手段が非常に絞られていると言えます。


例えば、上で紹介した私が仮組みしたレシピでは【シバ】から【チラチーノの《やりくり》】に繋いでも9枚程度。
対非エク戦まで考慮すると【カラマネロ】のサルベージに枠を割かざるを得ず、安定感をある程度確保したレシピでは【ジュラルドンV】を2回倒す動きが出来るかは正直怪しいのではないかと考えます。

もちろんそこはカードゲーム、上振れれば【ジュラルドンV】デッキを圧倒できるポテンシャルがありますが、正直なところ【ジュラルドンV】デッキを握る立場から考えた時、仮に【れんげきテンタクル】と10戦やるとして、負け越すとは到底思えません。

そういう意味では、一発勝負でロマン砲を打ち込める大会ならではのデッキとも言えます。
10戦では勝ち越せなくても、大会の1戦で白星がつく可能性があるならOK‼︎というやつです。ゴールデンサン&シルバームーンです(?)

改造案としては【しあわせタマゴ】【ホップ等の純粋な縦引きドローカード】を採用して1ターンに手札の枚数を最大まで集め切ることに特化するのも面白いかと思いますね。
まぁそちらのレシピは多分非エクには負けますけどね笑


というわけで安定感の低さから私は【れんげきテンタクル】を握るのを止めました。


しかしそのパワーはやはり脅威。
【ジュラルドンV】を握る身としては青天井は最も警戒すべきデッキですので、
2-2-2のサイドプランを通させないように気をつけつつ、
序盤は我慢して【フィオネ】【あなぬけのヒモ】等を利用した裏の【マーイーカ】【チラチーノ】狩りに専念、
盤面のシステムポケモンを少しでも減らすことに努め、最終盤に【リセットスタンプ】を最も強く打てる盤面を作り上げる
取られるサイド数5枚をフルに活用した戦い方が必要かと思います。

正直他プレイヤーには握られていて欲しくないデッキタイプです💦


4.てんきよみポワルン

※友人が作ったデッキです。

次は【てんきよみ】ポワルンです!
上述の通り私も注目していたのですが、今回の練習相手のハルカくんが既に組んでいたので私自身のレシピはありません。

【ハルカ】
重度のなおぼうオタク。ポケカにおいては県大会優勝も果たしている超実力者。真面目タイプだがフッ軽素質も持ち合わせており非常にバランスが良く信頼できる。してオナ先輩。

【てんきよみ】ポワルンデッキの魅力はエネなし中打点、これに尽きます。
こと今大会においては非常に大きな役割を有していると考えていました。

それは、まともに戦える炎ポケモンがいるデッキ、だということです。
今大会は【巨大なかまど】【溶接工】さらには【ツインエネルギー】が禁止となっており、炎タイプは非常にデッキを組みづらい環境だと言えます。

レギュレーションマークがCのポケモンは【溶接工】ありきの大量加速、大量トラッシュという大胆な性能のポケモンが多く、エネ加速の乏しい今大会には不向きです。
また公式から調整が続けられているD以降のカードも、【なぶりやきエンニュート】を代表として色の指定を弱くすることで【ツインエネルギー】等を利用した擬似的な加速に頼る、【溶接工】がレギュ落ちしてからも戦えるようなデザインになっています。


その、【ツインエネルギー】が落ちているんです。

そんな中で、【てんきよみ】ポワルンは随一の性能を持っていました。なにせエネルギー要らないですからね笑

そしてその打点は驚異の150点
これは弱点をつくことで【タフネスマント】をつけた【ジュラルドンV】がワンパンできる火力です。

さらに逃げエネ0もメリットとなっており、【ふうせん】等を採用することなく、安定120点の【ゆきぐものすがた】やドロー効果付き80点の【通常フォルム】と非常に相性が良い【げんきのハチマキ】が複数枚採用しやすい点も魅力的。

なぜなら、非エク1進化の警戒すべきHPライン130点とレベルボール対応で環境に蔓延っているであろうHPライン90点が出るか出ないかではデッキパワーに大きすぎる差が生まれるからです。

そしてこの【げんきのハチマキ】こそが、
【キルクス温泉】【タフネスマント】フル装備の【ジュラルドンV】、特性込み実質HP320点を【たいようのすがたポワルン】が叩き出すために非常に大きな役割を果たしているのです。


以上の通り、
純粋にバトル場で殴り合う盤面に置いては強く立ち回れる【てんきよみ】デッキですが、このデッキの弱点は大きく分けて2つあります。

それは、メインアタッカーのHPラインが低いことと、逃げエネ0であることです。

まず一つ目、これは分かりやすいかと思いますがばら撒きデッキに非常に弱いんですね。
【あまみずのすがた】が一応全体攻撃を有しているとはいえ、基本はバトル場のポケモンを殴っていくデッキ、相手が裏を殴ってくるようなデッキには歯が立ちません。

特に警戒すべきは【パルシェン】【ザングース】などでしょうか。
さらには練習段階から私の組んだ【ガラルジグザグマ】型の【ルカリオV】もほぼ負けることはなく、ばら撒きデッキとの相性の悪さを露見していたことは否めません。

そして2つ目、逃げエネ0であること。


ちょっと待てと。お前は何を言っているんだと。


お前さっき逃げエネ0はメリットだって言ってただろうがと、皆さんはお思いになるかもしれません。

さらに逃げエネ0もメリットとなっており、安定120点の【ゆきぐものすがた】やドロー効果付き80点の【通常フォルム】と非常に相性が良い【げんきのハチマキ】が採用しやすい点も魅力的。

実際、私も先程メリットとして確かに提示しています。


ただ、それは攻める場合。

守り、の観点ではいかがでしょうか?
例えば、LOデッキとか。

お分かりいただけましたか?
現在のLOデッキは山札を破壊するだけでなく、主にエネルギーを破壊して【おうえんワイホーン】【ボスの司令】等を使って盤面をロックするのが主流です。

……え?
逃げエネ0やし【ボスの司令】はないし仮に【ガラル鉱山】を貼られてもスタジアムはたくさん入ってるから割れるし余裕じゃないかって?


そうでしょうか。

メインポケモンが逃げエネ0が多いデッキは入れ替え札は少なめ、しかもこのデッキはエネルギーもごく僅か。
となれば【ポケモンキャッチャー】で狙いますよね、【チラチーノ】。


しかもそもそも技を打ち出すために8枚スタジアムはトラッシュにいっていますので思った以上に後半の【ガラル鉱山】は刺さりそうです。

ね?
なんとなく後半ロックに入れそうな気がしませんか?


上記の対策としてハルカくんは【回収ネット】を採用しているのかなと思います。
こう見ると、ばら撒かれたポケモンを回復させつつバトル場から離れることが出来る【回収ネット】はこのデッキをこの環境で握る上で必須に見えます。
レシピを見せてもらった時は震えました。
紛れもなく天才ですよ、してオナ先輩は!!!

しかしそれでも、【てんきよみ】デッキがスタジアムを8枚トラッシュするまでに、少ないエネルギーで殴り始められるデッキにはサイドが複数枚取られることも練習段階ではしばしばありました。

ジャイアントキリングが可能な夢のあるデッキかとは思いましたが、とても全3戦の予選ブロックを一位通過できるポテンシャルがあるようには思えなかったんですよね。

……というのは建前で、このデッキが苦手としている【ばら撒きデッキ】や【LOデッキ】って負けるとすげー腹立ちませんか?()
相手が細い勝ち筋を通したり、オシャレムーブかまして気持ちよくなっちゃってるからだと思うんですけど。これはねー、許せないですよ!笑


以上の理由から、わたしは【てんきよみ】を諦めました!


5.ジュラルドンV

さぁ…真打登場ですわ!!!

ということでいよいよ【ジュラルドンV】のデッキとなります。
これまで散々語ってきたので内容については深くは語りませんが、今大会はこのデッキを握ろうと決め打ちして準備に挑みました。
(まぁ練習の成績が芳しくなく散ッッッ々迷いましたけどね…笑)


そこにはめちゃくちゃ私的な理由があります。


第3回ポケカN大会、私は対戦中のカードの引き運やマッチングの引き運にも恵まれ優勝という成績を納めることが出来ました。

大会で握られるデッキのバリエーションを増やそうという意図で参加した第二回はさておき、マジで勝とうとして勝てなかった第一回大会、そこで握っていたデッキこそが、【ジュラルドンV/チラチーノ】だったんですね。
新参の第3回用デッキが優勝できたのに、当時最強だと信じて組んだ【ジュラルドンV】が勝てないはずがない、もう一度戦える、そう思いました。

奇しくも禁止カード環境は、第一回と同じように【溶接工】が禁止になり、【クイボ】【レベボ】【メタルソーサー】が残留しているという、考えうる最高の追い風。

唯一、【マオ&スイレン】が禁止になっていることが向かい風ではあるものの、かわりにスタジアム【結晶の洞窟】の回復が特性と合わせて地味に打点を2パンラインから外せるのもその穴を埋めるには十分でした。


ということで【ジュラルドンV/チラチーノ】軸で当時のリベンジを果たそうというコンセプトが決定!

そこから自身が作ったデッキと戦わせる一人回しや、【《てんきよみ》ポワルン】を主としたハルカくん達とのミット打ちを経て、少なからず調整が進みます。



まず【キルクス温泉】の採用に踏み切りました。こちらは【結晶の洞窟】ではできないはちゃめちゃにデカい仕事がありました。

結晶の洞窟3→2
キルクス温泉0→1

それは、【《たいようのすがた》ポワルン】の攻撃を耐えるということです。
ポワルンの素点150点、弱点で300点は特性込みで270点、この数字は【ジュラルドンV】に【タフネスマント】を貼っても耐えません。
しかし、【キルクス温泉】があった場合、300-30-20(温泉)となり、そのダメージは250点。弱点を突かれても【タフネスマント】一枚で1ターン稼げるメリットがあることが分かります。

さらに、鋼エネ2枚で90点という数字が、【キルクス温泉】に浸かっているポワルン相手にも70ダメージ出るため、無理なく倒せるというとてつもない噛み合いを見せました。


ここに、【タフネスマント】【コーティング鋼エネルギー】【キルクス温泉】を武器に弱点マッチの【《たいようのすがた》ポワルン】と対等に立ち向かえる環境が整いました。
(ハチマキポワルンは考慮しないものとします←)


最後に【リセットスタンプ】の採用です。

こちらは【れんげきテンタクル】【とんでけラッシュ】との練習試合、【ジュラルドンV】が負けた試合はどうしても相手が最終盤でドローが噛み合ったもので、そこのストッパーとして必要性が増しました。
当初は【メタルソーサー】等でこちらが爆速で駆け抜けるし相手の技は耐えるし要らんやろwwwとか考えてましたが、高打点デッキ本当に恐ろしいですね、、、

あなぬけのひも4→3
リセットスタンプ0→1



最後に魂のカード【ダンペイ】をサポート内の最高枚数を採用して、我が【ジュラルドンV】軍団が躍進に向けて走り出しました。


さぁ、ここまでの考察は役に立つのか!


それとも大はずれで
顔から火を吹く結果となるのか!


次回、結果発表編でお会いしましょう!

みんなで一緒に!

ガトリングスラッグ!

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