【日本学術会議 任命拒否問題】 各国アカデミーの予算と事務局
全米科学アカデミー連合のように、コントラクト(契約に基づく報告書の作成)を多くこなすアカデミーでは事務局員の人数が多くなっています。コントラクトに含まれる経費として、能力の高い専従スタッフの雇用と調査活動資金が必要であることが認識されており、それに応じた予算規模となっています。
イギリスでは政府からのグラント(競争的資金)が全体予算の半額以上を占めています。フランスでは6割が国からの出資、ドイツでは全額が国と州からの出資で賄われています。
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予算規模と事務局員数(2001年調査時の人数『主要国のアカデミーの比較』より。金額は当時の為替レートによる換算)
全米アカデミー連合 約280億円 約1100人
※70%は連邦政府機関のグラント(競争的資金)やコントラクト(報告書作成の契約金)など。30%は寄付や連邦政府機関以外からの資金
イギリス王立協会 約79億円 約115人
※55%は政府からのグラント。45%は寄付や他のグラント等
ブリティッシュアカデミー 約43.4億円
※97%は政府からのグラント。3%は寄付等
フランス科学アカデミー 約7億円
14名以内の科学者と38名以内の事務・管理職員
※60%は政府より。40%は寄付等
ドイツ科学・人文科学アカデミー連合 約37.5億円 7名
※50%は政府より。50%はアカデミーが属する州より
出典:『各国アカデミー等調査報告書』(日本学術会議)、『主要国のアカデミーの比較』(内閣府総合科学技術会議「日本学術会議の在り方に関する専門調査会」資料)
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