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クトゥルフ神話TRPGリプレイ『妖の家』

2017年12月初旬、ツイッターの身内でやった卓のリプレイです。

PL1:みやこ PC:籠宮 みやこ

PL2:moyo PC:呉 もよこ

GM:じゃす

あらすじ:あなた達の共通の友人である“今日野 砂州 (きょうの じゃす)”が行方不明になって2週間がたった。心配になって情報を集めていると、彼が行方不明になる直前某SNSで「例のお化け屋敷に調査に行きたいと思います。」とつぶやいていることを発見する。

彼は民俗学やオカルトへの興味が深く、フィールドワークにもよく行っていましたがここまで音沙汰が無いのは初めてのこと。あなた達は何か手がかりがあればいいという思いで「お化け屋敷」に行ってみることにした。

砂州のツイートをさかのぼっていくと「お化け屋敷」関連のつぶやきをいくつかしていることを見つける。まとめると以下のような内容だ。
「お化け屋敷」とは江戸時代後期に建てられたある武家屋敷のことで、主の名前は「巣科 馬実男(すか ばじつお)」。
下級武士の出であったにも関わらず強い力を持つに至った。
あるとき馬実男は突然悪政を敷くようになり、罪のあるなしに関係なく家臣たちを次々と処刑していくようになった。その後家臣に謀反を起こされ、馬実男自身も切り捨てられることとなった。
しかし馬実男が倒されたあとも屋敷が取り壊されることはなく、今でも廃屋として残っている。

さらに、ツイートにリンクされていたオカルト系サイトに以下のような記述もあった。
馬実男が倒されたあと、屋敷を取り壊そうとしたり火を放とうとした者は何故か失敗し、それに関わった者はみな、衰弱死するという事件が度々起こった。屋敷には悪霊が出るなどという噂も広まり、ついには屋敷に近づくものは誰もいなくなった。馬実男はなにか地元の神事に関わっていたらしいが、詳しいことは不明である。

GM:事前情報は以上です。

GM:森の中、茂った木々に隠されるようにあった小道を抜けると、大きな木製の門が見えてきた。あたりはもうすでに薄暗い。もう夕刻であることに加え、深く生い茂った木々が光を通さないのだ。

当初は立派なものだったのであろう門は既に朽ち果てており、半開きになっている。門の奥にはひび割れた石段があり、そしてその奥には異様な雰囲気をまとい佇んでいる「お化け屋敷」があった。

正面の扉は木製で、立派な装飾がしてある。しかしほこりをかぶりところどころ傷んでいるそれにはもうかつての面影はない。扉に鍵などはかかっていないようだ。

探索者たちはゆっくりと中に入る…

GM:床は朽ち、天井には穴が空き、ところどころにはクモの巣が張っている……少し広めの履物を脱ぐスペースがあり、その奥には台座のようなものがある。皿や陶器などを飾り来客の目を楽しませるためのものだったのであろうが、今ではそんなものもない。

もちろん明かりになるようなものはなく、天井の穴から薄く入り込んでくる光が唯一の光源である。

二人が屋敷内に入ったやいなや、背後で ガコン!と音が響いた。

驚いて振り返ると入り口にかんぬきがかかっている。

みやこ:な…誰かいるんですか?

moyo:わっ!もしかして閉じ込められた!?

GM:慌てて外そうとするが、何故かびくともしない。見えない力で押さえつけられているかのように、ほんの少しでさえ動かないのだ。

みやこ:うぅん…これは…わたしでもどうしようもないし…もよちゃんにも開けられっこないだろうし…

moyo:どうしよう…先に進んでみる?

moyo:せっかくだし?探検してみようよ!いい写真撮れるかもしれないし…!!

みやこ:もう…もよちゃんは相変わらずですね…じゃすさんの手がかりを見つけるのが優先ですよ!

GM:しばらく扉と格闘していた籠宮は不意にぬめりを感じて慌てて手を離す!
みるとかんぬきから黒いコールタールのような液体が滲み出て来ており、独特な吐き気を催す臭いを放っている。

みやこ:…ひっ!?な、なんですかこれ…!?

moyo:ぴゃああ!?

【SANチェック:0/1d3】
籠宮→95 失敗 1減少
呉→61 成功 減少なし

みやこ:だ、誰なんですか!こんな性質の悪いイタズラして!!やっぱり今すぐ出ましょう!こんなところ!!

moyo:またまたー!怖がりすぎだよー!!(2828

GM:籠宮は勢いに任せドアを殴りつける!籠宮のカラテドーは30段である!しかし見るからに壊れかけの木扉はびくともしない、まるでコンクリートを殴りつけたようである。

みやこ:なんで…ただの木の扉のはずなのに…痛っ…

【写真術】呉→67 失敗

GM:呉はすかさずシャッターを切るが激しくぶれた写真しか取れなかった

moyo:ぐぬぬ…

みやこ:わっ!もう…もよちゃんったらこんな時まで写真ばっかり!ふふ…

moyo:いい写真が取れたらじゃすにみせてやろうよ!

GM:気を取り直して玄関の探索。両方【目星】ロールしてください。

【目星】
籠宮→22 成功
呉→52 成功

GM:では二人は何か真新しい紙切れのようなものが落ちているのを見つける。
どうやらルーズリーフの切れ端のようで、文字が書いてある。

moyo:ん…?なんだろこれ?

みやこ:これは…なにかのメモ…でしょうか?

−ここは普通ではない こんなことは初めてだ
希望は薄いが誰かが救出に来てくれるかもしれない
できるかぎりの記録を残していこうと思う 砂州−

みやこ:!もよちゃん!これ…じゃすさんのメモですよ!

moyo:じゃすだ!!!じゃすのメモだよ!

moyo:やっぱりじゃすもこの建物のどっかにいるんだ!

みやこ:救出…大丈夫でしょうか…やっぱり奥に進むしかなさそうですね…いきましょう!

GM:玄関からは②の部屋につながるふすまが見えます。

moyo:進むぞー!

みやこ:わわわ、待ってくださいよー!

GM:進んだ先はかなり広い空間、いわゆる座敷というところだ。不意に部屋の奥から何かジトっとした視線を感じる。しかし見ても何もおらず、ただ闇が広がっているだけである。

moyo:おー 座敷童とか出るかな?

みやこ:座敷童なら害は無いでしょうし別にいいんですけど…

moyo:とりあえずしゃしんをいちまい…

【写真術】呉→40 成功

GM:呉が写した写真は見えるままただ闇を写していた。
呉は【アイデア】を振ってください。

みやこ:なにも写ってないみたいですね…それにしてもフラッシュをたいてるはずなのに本当に真っ暗…

【アイデア】呉→64 失敗

GM:呉はただ暗いだけの面白くない写真だと感じた。

moyo:うーん…やっぱりデジカメは暗闇苦手だなあ…ちゃんとしたの買えばよかったかなあ…あっみやもちょっと見てみてよ!

GM:渡されたみやこは【アイデア】を振ってください。

【アイデア】籠宮→40 成功

GM:渡された籠宮は写真を見る。確かに暗くただ闇ばかり……しかしそこには”なにか”が写っている!籠宮は直感的にそう感じてしまった。
写真から、そして目の前の闇からこちらを伺う何者かの視線をはっきりと感じてしまったのだ!【SANチェック1/1d3】

みやこ:うーん…やっぱり何回見てもまっく…ら…?

【SANチェック1/1d3】籠宮→64 成功 1減少

moyo:? どしたのみやなんか見えた?

みやこ:いや…なにも…なにも見えない…はずなんですけど…

GM:肌がじっとりと汗ばんでいく…籠宮はこの部屋を探索することへの恐怖が拭えない。部屋を出るまで目星-10

みやこ:でも、なにか変な気配を感じるような…とにかくすごく気持ち悪いです…この部屋…はやく出たいです…うぅ…

moyo:(まじまじと写真を見ながら)真っ暗に見えるけどなー?

GM:では探索タイムです。ふたりとも【目星】を振ってください。

【目星】
籠宮→25 成功
呉→ 30 成功

GM:まず籠宮から。
もよに奥を任せ手前の方を探索していると、畳に先程と同じようなルーズリーフの切れ端が引っかかっているのを見つける。

みやこ:ん…これ…さっきと同じ…もしかしてこれもじゃすさんが…?

−“あいつ”はまずい “あいつ”に手を出してはいけない
もし襲われたらはやく逃げろ そんなに遠くまではおってこない 砂州−
端の方に何か黒い染みのようなものができている

みやこ:(あいつ…?もしかしてさっき感じた変な気配はこのこと…?)

GM:つぎは呉。

moyo:(ごそごそ)

呉は床の間、掛け軸の前に小さな鍵が落ちているのを見つける。小綺麗な装飾が施された真鍮のような色合いの鍵で、おおよそ日本家屋には似つかわしくない。

moyo:わーきれーい!!

探索の終わった籠宮が呉の方に近づいてくる

みやこ:なんですか?それは…鍵?

みやこ:随分キレイな装飾ですね…このお屋敷の雰囲気とはぜんぜん違う…

moyo:何か開けられたりするかな?宝箱とかあるかな??

GM:呉が拾おうとした瞬間、不意に掛け軸より黒い塊が飛び出し呉の腕を殴打した!
1d4 ダメージ 回避不能

【ダメージダイス1d4】→4

GM:もよは衝撃で軽くふっとばされ、もんどり打って倒れる。

moyo:グワーッ!?

みやこ:なっ!?もよちゃん!大丈夫ですか!しっかりしてください!

GM:籠宮が黒塊を見ると、”それ”はなにか蜘蛛の脚のようであり小刻みにうごめいている。
蜘蛛脚は鍵を粘性の表皮に取り込むとズブズブと掛け軸の中に戻っていった。【SANチェック:1/1d6】

【SANチェック1/1d6】
籠宮→6 成功 1減少
呉→95 失敗 3減少

moyo:ぴゃあああ

みやこ:もっもよちゃんしっかり!とにかくここを出ましょう!!

みやこ:さっきじゃすさんのメモに書いてありました!「もし襲われたらはやく逃げろ そんなに遠くまでは追ってこない」って!!

moyo:廊下に出ればいいかな?あわわわわ…!!

moyo:ぴえええ

GM:籠宮は呉を引っ掴むと一目散に玄関へ退避した。

みやこ:(黒い染み…さっきの入り口のべとべともきっと“あいつ”なんだ…わたしたちは見張られてる…!)

みやこ:(とにかく今はもよちゃんを落ち着かせてさっきの怪我の手当てをしないと…)

moyo:ぴえええ(えっぐえっぐ)

みやこ:もよちゃん、腕を見せてください…さっき殴られたところ…とりあえず手当てをしないと…

【応急手当】籠宮→38 成功
【医学】呉→40 成功

【回復ロール2d3】→4
~ハウスルール~
今卓では籠宮の応急手当と呉の医学を1つの怪我につき一回づつ振ることが出来る
成功1回につき1d3回復

みやこ:よし…とりあえず止血はできましたね…どうですか?大丈夫そう?

moyo:かんぜんかいふく!

みやこ:もう、相変わらずですね…ふふ

moyo:もう完璧!今ならあのオバケだって倒せる!

みやこ:だだだダメですよ!これ!これを見てください!(じゃすのメモをもよに見せる)

moyo:これ?(見る)

moyo:”あいつ”…?さっきの蜘蛛おばけのことかな…?

みやこ:多分そうだと思います…この黒い染みもさっきのやつの一部かと…

みやこ:手を出しちゃいけない、遠くまでは来ないって書いてありますから…少し様子を見て大丈夫そうならあの部屋は後回しにして別の部屋に向かいましょう

moyo:うーんそうだね…!じゃすも遠くに逃げてるかもしれないしね!早く合流できるといいなあ…!

~だんだんシリアスになってきた籠宮と大怪我したくせにイマイチ緊張感にかける呉!はたして砂州は無事なのか!二日目に続く!~

~妖の家 二日目~

~前回までのあらすじ!呉が籠宮を不安にさせたあと大ダメージ受けた~

呉は普通に動けるまでには回復したようだ。
籠宮は注意深く座敷の気配を探るが、どんよりとそこにあった悪意は消えたように感じた。

みやこ:…やっぱりこっちまでは追ってこない…みたいですね。良かった…

みやこ:できれば和室には入りたくないですけど…ダメですね、こっちからじゃどこにも行けそうにない…

moyo:じゃあ私が撮影で鍛えた忍び歩きで部屋の様子見てくる!…こそこそ…

みやこ:きっ気をつけてね…!なにかあったらすぐ呼んでください!

【忍び歩き】呉→96 ファンブル

GM:バキィ!!!!!
朽ちていた床板を踏み抜いて脚がハマってしまった!
【ダメージダイス1d3】→1

moyo:ぎゃんっ!!

みやこ:もっもよちゃん!大丈夫ですか!!

moyo:ひぃん

GM:しかし掛け軸の化物が出てくる気配はない。

みやこ:もよちゃん!あぁまた怪我を…でもさっきの…あいつは出てこないみたいですね…良かった

moyo:(ドキドキドキ…)よよよよかった…

GM:籠宮がかけより、二人で苦心して脚を抜いた。

みやこ:とにかく気をつけてここを出ましょう…足場も不安定ですしいつあいつが来るか分かりません…長居は無用です

moyo:この屋敷結構ぼろぼろだなあ…イテテ…

GM:籠宮、呉ともに【目星】ロールどうぞ。

【目星】
籠宮→75 成功
呉→44 成功

GM:二人は通り過ぎる途中、ちらりと元凶の掛け軸を見た。上顎だけのクチバシをもつ獣のような、なにか生物らしきものが描かれている。

moyo:(ちらり)

みやこ:…?なんでしょうあの絵…鳥…?にしては妙な…

GM:では二人はそのまま③に移動する。
大部屋から他の部屋に移動する際に使われる、いわゆる廊下のような部屋だ。床に敷かれている畳がネズミや虫などによって食い荒らされ、ところどころ穴があいている。
他はふすまだが⑥には木製の扉があり、南京錠により閉ざされている。

視線の先を何か黒いものが横切ったかと思うと⑤の部屋に滑り込むようにして消えた。しかしふすまが開いている様子はない。

moyo:ネズミさんかな…?

みやこ:だと良いんですが…今の…見間違えでしょうか…でも…もよちゃん、まずは隣の部屋からさがしてみましょう

moyo:こんどはゆっくりそーっと…(こそこそ)

みやこ:次は失敗しないで下さいね…?

GM:二人は恐る恐る④の部屋に行くことにした。

ぼろぼろの襖を無理やりこじ開けると個室のような空間。以前は書斎のような使われ方をしていたのか、背の低い本棚が当時のまま残っている。しかし損傷や粘液の汚れでまともに読める本は少ない。
【図書館】で調査可能です。

moyo:よーし調べ物は任せろー!!

みやこ:ううんなんだか難しい本ばっかりですね…

【図書館】
呉→23 成功
籠宮→99 ファンブル

GM:呉は本棚を入念に探し、一冊の日本語の書物を見つけた。

moyo:おっどれどれ…?

GM:一方籠宮は穴の空いた畳にけつまづいて、呉のとなりの本棚を破壊した。

みやこ:ううんなにか手がかり…手がかり…あいたーっ!!(ドンガラガッシャーン)

GM:さて気を取り直して。
呉の見つけた書物のタイトルには「鴃」と書かれている。和紙製の表紙は黄色く黄ばんでいるが、損傷は意外と少なく読めないことはない。そんなに分厚いものではなく内容は手書きの古典的な文体で書かれている。【母国語(日本語)】に成功すると読むことができる。

moyo:みやこれこれ!一緒に読もうよ!

みやこ:これは…一応日本語の本でしょうか…?どれどれ…

【日本語】
籠宮→57 成功
呉→41 成功

-古書「鴃」-
巣科 馬実男という著者が鴃(百舌)と呼ばれる神について研究したことがまとめられている。この神は深く信仰し生贄を捧げるものに見返りとして種々の呪術的な力を与えると書かれていて、著者が鴃を熱心に崇拝していたことが読み取れる。また鴃は黒い不定形の生物に崇拝されており、この生物は一説によると鴃の落し子であると言われている。鴃が沈黙の神であるという記述もあり、落し子ともども音や光を嫌うため礼拝堂は地下や洞窟の奥に作らなければならない。などという記述がある。また、さらに2週間ほど研究すればさらに深いことが分かるかも知れない。

荒唐無稽なことが書かれているが、二人は自分の身に起こった事実より信じざるを得ない。【SANチェック 1/1d3】
更にクトゥルフ神話技能+5贈呈します。

【SANチェック1/1d3】
籠宮→69 成功 1減少
呉→4 成功 1減少

みやこ:黒い…不定形の生物…?もしかしてさっきの…?

moyo:「もず」…?おとしご…?

moyo:この本書いた人…どこかで聞いたような…?

みやこ:ばじつお…ずいぶん変わった名前の人ですね…ホントに日本人なんでしょうか…?

moyo:さっきのどろどろに向かって大きな音だしたら逃げてくかな?

GM:籠宮が破壊した本棚をみると、一冊の本が目に留まる。
英語の本であり、無残にも崩壊に巻き込まれとても本の形を残していないが、タイトルに「Book of O=shibotan」と書かれている。

moyo:あっなんかよさげな本が落ちているわ

みやこ:これは英語の本ですか…ううん、解読できるでしょうか…

GM:破損した表紙をめくってみると、先程の掛け軸にあった絵が描かれている。


みやこ:これ…さっきの掛け軸の絵と同じじゃないですか?

moyo:ひっさっき見た絵だ!

みやこ:この変な生き物は外国から来たのでしょうか…あ、そういえばもよちゃんさっきなんか…大きい音をたてたら逃げていかないかな?って言ってましたね

GM:籠宮は気を取り直してとりあえずとなりの壁を殴りつけてみることにした。

moyo:やってみよう!(みている(責任感ZERO))

みやこ:もう…でもさっきの黒い影…あいつが隣の部屋にいたらその方が困りますもんね。よーし…!

【こぶし】籠宮→54 成功

みやこ:せーの…セイヤーッ!!

GM:朽ちた木の壁を殴りつける!籠宮のカラテドーは35段である!しかし硬い!!コンクリートを殴りつけたような衝撃が籠宮の手を襲う!!!

みやこ:っつぅ~~~~~!!こ…ここも入り口と同じ…?ビクともしないです…

moyo:(わあ…)

みやこ:足元はボロボロなのになんで壁だけこんな…まるでなにかに守られてるみたい…

GM:隣の部屋の様子を探るため、【聞き耳】で振ってください。

【聞き耳】
籠宮→59 失敗
呉→90 失敗

GM:籠宮の極限カラテの衝撃波により両者鼓膜にダメージ!様子がつかめない!

みやこ:隣の部屋の様子は…ダメですね、ぜんぜん聞こえない…

moyo:とりあえず本読めたし…次の部屋行こうか…?

GM:③に戻り②の部屋に戻る襖を見ると、蜘蛛の巣のように黒い粘液が張り巡らされている。とても通れそうにない。

みやこ:う…またあのベトベトが…ダメです、びくともしません…

moyo:ひっどろどろ…

moyo:また殴ってみる…のも怖いしなあ…

みやこ:この建物の中を殴るのはもうあんまりしたくないですね…

GM:では二人【目星】どうぞ。

【目星】
籠宮→76 成功
呉→40 成功

粘液に引っかかっているルーズリーフの切れ端を見つける
−どうやら“あいつ”は光や大きな音に弱いらしい…
しかしその程度の子供だましがいつまで通用するものか 砂州−

みやこ:これはじゃすさんの…!やっぱりさっきの本は正しいみたいですね…大きな音や、光…

moyo:光…

moyo:さっきの衝撃波でこの屋敷から逃げてくれればいいのになあ…

みやこ:そうですねぇ…光…懐中電灯の光を当ててどれぐらい効果があるのか…

GM:二人はとりあえず⑥の部屋に入れないか試み、籠宮は南京錠を手に取る。

moyo:そういえばみやピッキング道具!いつも持ってたよね!

みやこ:!そうだ!そうでしたね!あんまりおかしなことばかり続くから忘れちゃってました…

みやこ:ずいぶん厳重な鍵だし開けられるかあんまり自信無いですけど…やってみますね

moyo:(すげー)

【鍵開け】籠宮→62 成功

GM:一見してただの南京錠だが、内部はグニグニと柔らかく、明らかに普通のそれではない。もちろん、まともな解錠技術では手も足も出ない。

みやこ:うぅ…なにこれ…鍵なのに、やわらかい…?

みやこ:ダメです…どこにひっかければいいのかさっぱり…ごめんなさいね…

moyo:うーん…行けると思ったんだけどなあ…

GM:二人は渋々⑤の部屋、先程黒い影が入っていった襖の前に戻る。

みやこ:もう残るはこの部屋だけですね…できれば入りたくなかったんですけど…

GM:少しの相談ののち、ある程度の段取りを決めた二人は、意を決し部屋への侵入を試みる。

みやこ:光を嫌う…って書いてありましたけど…じゃすさんの最初のメモには手を出しちゃいけない、とも書いてありましたし

みやこ:もよちゃんが最初に襲われたのももしかしたら懐中電灯の光に反応して攻撃してきたのかもしれません…刺激しないよう明かりを消して進んでみましょう

moyo:(たしかに…)

GM:二人は恐る恐るふすまを開け中に入る。

moyo:(こそこそ…)

GM:暗く、まともに見えないが、中央にある背の低い机の上に何かがある。鈍い輝きを放つさきほどの真鍮の鍵だ。

moyo:予備のカギかな…?(こそこそ)

みやこ:さっきの部屋の鍵でしょうか…?(こそこそ)

GM:【聞き耳】どうぞ。

【聞き耳】
籠宮→35 失敗 
呉→69 成功

GM:ピチャ…ピチャ…呉は、部屋の奥よりかすかに水滴の滴り落ちるような音がしているのを聞きとる。

moyo:(ひっ)

みやこ:(もよちゃん…どうしました…?)

moyo:あっ…なんでもない!よーし…じゃあ作戦通り…

みやこ:予備の懐中電灯を投げ込んであいつがひるんだ隙に鍵をいただいて走って逃げる…ですね

moyo:よーし…(こそこそ)

みやこ:あいつがこの部屋のどこに潜んでるかも分からないですし…うまく行くと良いのですが…

GM:籠宮により懐中電灯が投げ込まれる!
すると部屋が光に照らされ、と同時にベチャ…となにか粘性のものが床に落ちる音がした。
みると、部屋の奥にアメーバ状の水たまりができている。
部屋が明るくなったことで否応にも“それ”が視界に入ってきてしまう。

原形質の暗黒物質は振動しながら体の膨張と収縮を繰り返し、無数にある細い裂け目から鉤爪や、歯や、昆虫の脚のような器官を形成していく!【SANチェック:1d3/1d10】

【SANチェック1d3/1d10】
籠宮→33 成功 2減少
呉→4 成功 2減少

みやこ:あ、あああああああ…

moyo:ぴゃあああ

GM:異形はギチギチと関節の軋むような音を鳴らしており、早急に襲い掛かってくる様子はない。何か苦しんでいるようにも見える。

みやこ:…襲って…こない…?

moyo:鍵を取りに行くぞゥォォォォ

GM:呉は鍵をひったくり、籠宮は呉に駆け寄り手を引っ張る!
異形は鍵が取られると弾かれたようにこちらを向き、無数の蜘蛛脚で這いずってくる!

みやこ:っ!もよちゃんこっち!こっちです!!

moyo:ヤァァァアァァ

GM:落とし子の攻撃→呉
蜘蛛脚をムチのようにしならせる
【シークレットダイス】→成功
【ダメージダイス1d6】→4

moyo:グワーッ!?

GM:落とし子の攻撃は呉に直撃し、その勢いで二人は③の部屋に投げ出された。
落とし子は未だズリズリと近づいてきている!

みやこ:うぅ…もよちゃん!急いで!こっちです!さっきの南京錠…きっとこれで…!

GM:籠宮は足早に⑥の扉に行き、持っていた鍵を鍵穴に差し込むと、明らかに形があっていないにもかかわらず手応えがあり扉が開く。
そして、それと同時に鍵の原型が崩れ始め、南京錠ごと黒い粘液に溶解してしまった!

moyo:ひっ とりあえず中に入ろう!!

みやこ:もうなにがなんだかわけわかんないですけど…!でも今はここに逃げ込むしか…

moyo:にげこもう…!あーんせっかく直してもらった腕があ…!!

GM:中に駆け込み、扉を閉め息をひそめる…外からはしばらくギチギチ…ギチギチ…という不快な音が聞こえていたが、やがて静かになった。

みやこ:はぁ…はぁ…助かっ…た…?

moyo:(…行ったかなあ…?)

moyo:(どきどき…)

GM:落ち着きを取り戻し見渡すと、そこは古物が雑然と置かれた倉庫であった。奥の方に地下室につながっているのであろうハッチがあり、すこし開いている。

みやこ:ここは…出口…じゃなさそうですね…

moyo:地下室…こっこれは…

moyo:ねえ…さっきの本に「礼拝堂を地下室とか洞窟につくる」って書いてたような…

みやこ:ええ…わたしも今それを言おうと思ってました…

みやこ:つまりここから先も安全な場所では無い…ってことに…なるでしょうね…

moyo:…やはり懐中電灯を振り回し叫び歌いながら侵入するしか…?

みやこ:もう!さっきあんな目にあったのに良くそんな事言えますね…もよちゃんはホントタフなんだから…

みやこ:とりあえずあいつも追ってこないみたいですし…さっきのケガ、見せてください。手当てをしましょう

【応急手当】籠宮→50 成功
【医学】呉→6 成功

【回復ロール2d3】→4

moyo:げんき!

みやこ:思ったより傷は深くないみたいですね…消毒もしたし大丈夫…かな?

moyo:ちょっと足が痛むけどげんきだぜ!

moyo:……あっ足が急に動くようになった!

moyo:なんでだろーなー?

みやこ:…?なんででしょう。不思議なこともあるものですね…

~ハッチからはおぞましい臭気が漂ってくる…しかし今更逃げ場などはない……みやもよは生きて帰れるのか!?そして砂州は無事なのか!?明日が最後だ!三日目につづく!!~

~妖の家 三日目~

~前回までのあらすじ!ヤバイのに追いかけられて追い詰められたヤバイ!~

GM:脅威は去ったようだ、処置も済ませ気を取り直して探索に戻る籠宮と呉。
二人とも【目星】を振ってください。

【目星】
籠宮→35 成功
呉→51 成功

ルーズリーフの切れ端がある。黒い液体で汚れ、ところどころ読めなくなっている。
-まず■ もう手■■れだ 追いつめられているわなにはまってしまった ■■■らは漁をしているイチカバチカ ■■■にあうしかない 砂■-

みやこ:これ…もしかしてまたじゃすさんの…?

みやこ:追い詰められている…罠…漁…

moyo:ひぃ…どろどろだあ…漁ってなんだろう…

moyo:なんとか に会うしかないって何だろう…

みやこ:…あんまり考えたくは無かったのですけど…わたしたちもここに来るように誘導されてた…のかもしれませんね…

moyo:会うって言ってるしだれか人がいるかもしれないね…!

みやこ:そうですね…じゃすさんも同じように誰かに会って無事かもしれませんし!

みやこ:向こうには戻れそうにないし…わたしたちもいちかばちか…奥に進みましょう

moyo:そうだ!絶対にこの写真(暗闇)をじゃすに見てもらうんだ!みんなで帰ろう!

GM:ところどころ腐敗している木製の急階段を下りていくと、小部屋にたどり着く。死臭が漂う室内は窓などが一切なく、鈍く玉虫色に輝く奇妙な光源が部屋を照らしている。

みやこ:明るい…上は真っ暗だったのに…

GM:そして光を受け黒光りする1つの巨大な像がある。それは上顎だけのくちばしを持ち、蜘蛛の脚が所々から生えた奇妙な獣のように見える。

moyo:(くもの足…これはもしかしてさっきの…?)

moyo:どう?みや骨董品は得意じゃない?なんかわかる?

【目星】籠宮→71 成功

GM:その像はどこまでも黒く、ぬめりを帯びていた。明らかに石材のたぐいではなく、何で作られているのか見当もつかない。

みやこ:見るのは好きだけど専門的な知識があるわけじゃない…けど、これが普通じゃないのは、わかります
これは石像とかそういうものじゃないです、こんなに深い黒…それに…ん…?

GM:恐る恐る像に近寄り観察していると、べちゃりと後ろから音がした。振り向くと背後には見る間に広がっていく、真っ黒な波打つ池があった。

それは無数の蜘蛛のような脚を突き出しながら膨張していく……天上に届きそうなほどに膨れ上がると、眼前の大きな裂け目が開き、歯の生え揃った巨大な口をこちらに向ける。【SANチェック:1d3/1d10】

【SANチェック1d3/1d10】
籠宮→66 成功 2減少
呉→55 成功 1減少

みやこ:わあああああああ!?

moyo:(ひぃいい)

GM:巨塊と化した化物は手当たり次第に物を飲み込みながら探索者に突進してくる!逃げ出そうとするがしかし、金縛りにあったようにうごけない!

moyo:(アワワワ)

みやこ:(動けない…なんで!?逃げなきゃ!動いて…!)

GM:そして化物が迫り、黒い濁流に飲み込まれた。

GM:……あなたは自分が土の上に倒れているのに気づく。どうやら薄暗い洞窟のようなところにいるようだ。

怪物に飲み込まれた他の者も一緒だ。

moyo:……。はっ!みや大丈夫!?

みやこ:ううん…も、もよちゃん?良かった、無事で…

みやこ:わたしたち…まだ生きてます…よね?

GM:意識がはっきりしてくると何か耳障りな音が鳴っていることに気づく。チュゾ…チュルル…ゾル…。

何かがいる。

”それ”は無数の白骨死体が散らばる中にうずくまりこちらに背中を向け、一心不乱になにかをしている。

GM:4mはあろうか…おぞましい黒い粘液にまみれたその獣は、半ば植物に寄生されたようでもあり、表皮がたえず脈動する白いイボで覆われていた。

GM:毛が生えているようでありながらもぎらつくように波打ち、所々から蜘蛛脚が生えるその異形は、おおよそまっとうな生物ではないことの証左には十分であった。

GM:”それ”は不意に首を上げると、おそらく眼であろうか、玉虫色の球体が無数にへばりついた顔をこちらに向け、下顎の欠けた異形のクチバシの中から無数に生える血塗られた触手をちらつかせた。【SANチェック:1d6/1d20】

【SANチェック1d6/1d20】
籠宮→25 成功 1減少
呉→91 失敗 5減少

GM:籠宮は幸運にも理性を押しとどめた。しかしだからこそ気づいてしまう。化物の足元に転がる人影を。先程の耳障りな音の正体を。

GM:全身から血を抜かれたかのように干からび、四肢が腐り落ち、変わり果てた姿となった砂州だ。
【SANチェック:1/1d6】

【SANチェック1/1d6】籠宮→25 1減少

みやこ:ーーーーーーーーーーーー!!

みやこ:(じゃすさん…そんな…そんな…)

GM:呉はアイデアをどうぞ
【アイデア】呉→13 成功

moyo:ぽかーーん…

GM:呉は不運なことに目の前で起きている現象を理解してしまった。あり得ざる冒涜的な化物がたしかに存在することを、我が身に起こりうるであろう末路を。
一時的に激しい恐怖症に陥り喚き叫んでしまう

moyo:いやああぁあああああ!!???

みやこ:(!!もよちゃん!ダメです!叫んじゃダメ!こっちに気づかれちゃう!!)

moyo:うわああああん!!じゃすうううう!!!いやああ!!!!

籠宮は泣き叫ぶ呉を必死で止めようとしたが、完全に理性のタガが外れてしまっており手に負えない。

moyo:うわああああじゃすぅああああ!!

GM:くれは激しく慟哭し、自分の意志でコントロールすることができない。悲鳴が洞窟に木霊する…

…そしてそれに呼応するように異形が触肢を震わせると、探索者の脳にさむけだつ異界の言葉が響く

「Mu……po…pos…」

GM:すると二人の首が見えない何かに締め上げられ、強制的に呉の悲鳴が止まる。かろうじて呼吸は出来るが、かすれ声を上げるのがやっとだ。それどころか四肢を動かすことすらままならない。

みやこ:う……ぐ……

moyo:(ピャアアァァァァッァァァァ!!??)……。

みやこ:(やっぱりそうだ…“沈黙の神”…“音や光を嫌う”…あいつが…鴃…)

GM:それでは探索者二人はそれぞれ【幸運】のロールをお願いします

【幸運】
籠宮→25 成功
呉→27 成功

GM:ではここからこの結果を加味して秘匿ダイスを振ります

祈ってください

【シークレットダイス】→???

GM:無限にも思える静寂の後、モ=ズはふたたび触肢を震わせ、探索者の脳内に超常のノイズを響かせる。

「Po…pon…p…in…」

あなたたちの視界がノイズに侵されたかのように明滅し、モ=ズはそれに紛れるように闇の中へ溶けた。

それと同時に喉を締め上げる力も消え、あなたたちは全身の力が抜けたかのようにばたりと倒れ、意識を失った。


GM:肌寒さを感じ目を覚ます。どうやら屋敷の外、玄関前のようだ。朝の日差しが眩しく、屋敷から放たれていた異質な気配はすっかり鳴りを潜めている。

二人はお互いの無事を確認する

みやこ:う…ここは…

みやこ:もよちゃんは…もよちゃん…大丈夫ですか…

moyo:……。……?あれ?

みやこ:あぁ…良かった…良かった…

moyo:あ…大丈夫…!大丈夫…

moyo:寝てた?そんな?あれれ??

みやこ:もうダメかと思ったのに…なんで…でも、本当に良かった…うぅ…

みやこ:もよちゃん…立てますか?

moyo:うん…よいしょっと…!立てる!大丈夫…!

みやこ:ふふふ、さすがですね!2人で一緒に寝ちゃうなんて…変なこともありますね

みやこ:なんだかすごく嫌な…怖い夢を見た気がします…

moyo:…そうだね…変な夢だったね…!

みやこ:もよちゃんも怖い夢を…?…忘れましょう…それがいいです

GM:あなたたちは悪霊の巣から無事に生還することができた!砂州のやつはいないが、きっと元気にしているだろう。彼のことは忘れよう。それがいい。そしておぞましい記憶を脳の奥に無理やり押し込めた二人は、這々の体で帰路に着いた。

moyo:……(ふと昨日の写真がカメラに残っているのでは?と思う)

GM:呉がチラリと確認してみると、あの暗闇の居間で取った写真はしっかりと記録されていた。
その名状しがたい恐怖感とともに……。

~妖の家 終~

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