8人の旅人についての手記
先日、オクトパストラベラーの新作であるオクトパストラベラー大陸の覇者がリリースされた。
オクトパストラベラーといえばSwitchの大名作RPGだが、今回はなんとスマホゲームである。
ソシャゲな!?!?!?ガチャ!周回!レイド!ランキング!課金!!
とかなり不安になっていたのだが、蓋を開けてみると変わらぬ味わいのオクトパストラベラーがそこにあった。
美麗なグラフィック!変わらぬクオリティの懐かしい音楽!弱点の見極めとブーストによる戦略的なバトル!ボスになると突然デカくなってめっちゃドット怖くなる敵!そのへんになんかいる異常な強さの町人!
スマホゲームになっても何も変わらない、同じ魂のゲームだ!!!
スマホでRPGすると操作性がクソになるのは世の常識だが、このゲームはそこもしっかり考えられていてかなり快適に遊べる。
スマホでオクトパストラベラーをやってほしい!という執念が感じられる。
Switchのオクトパストラベラー(以下無印)では話しかけられる町人全員に生い立ちや所持品、戦闘力があり、主人公たちのスキルでそこにアプローチできるというもはや怖いレベルの作り込みがあったのだが、スマホになっても当然のように再現されていた。本当に怖い。
なんか妙にキャラが濃いNPCが群生してるのも実家のような安心感を覚える。
一応アプローチの方法は簡略化しているのだが、ちゃんと持ち物の取引をしたり戦闘を手伝ってもらうこともできる。
無印は連れているキャラによってできる行動が違ってたりしてややこしかったので(それはそれで楽しかったが)そこはスマホへ移る上での良改変だと思う。
戦闘システムについて
オクトパストラベラーといえば弱点システムとブーストだが、そこもしっかり再現されている。
敵ごとに1~6個ぐらいの弱点があり、
武器属性8種(剣・槍・斧・短剣・弓・扇・本・杖)
魔法属性6種(炎・氷・雷・風・光・闇)
計14種から弱点を探るのだ!
学者が本、踊り子が扇を担当するようになったので無印より2種増えている。
剣士が剣と槍を持てたりした無印と違って、「剣士は剣!商人は槍!」と職ごとに明確に担当が分けられている。
BREAK!したときのエフェクト気持ちいいよね。
フラフラの敵にブーストMAXの一撃を叩き込め!!!
前後のキャラはいつでも入れ替えれるし、どっちもターン経過でBP(ブーストポイント)が貯まるぞ!4人で戦ってた無印より2倍お得だ!
弱点システムが変わらない関係上、開幕弱点を1個探れる予習はこっちでも強いぜ!
ただ、8人しか主人公がいなかった無印と違いこれはスマホゲーム、キャラが8職業×8人の64人もいる!(今は1人増えた。これ初期実装分ね。)
というわけで無印主人公達が担っていた役割を皆が分散して持っている。
例えば学者のサイラスは炎氷雷の全体攻撃を一手に担う雄(魔道士にすれば6属性全て)だったが、こちらでは学者は1人1属性しか扱えない
一人足りないが、炎担当のペレディールは氷魔法は扱えないし、ソフィアが雷を落とすこともできない。そういうことだ。
つまりは弱点の補完もパーティ単位。
すべてのキャラが何らかの魔法属性を使えるので、武器属性と魔法属性のどちらもバランスがいいパーティを組むことが必要なわけだ。
これはかなり難しく、私も未だ最善のパーティを組めているのかわからない。
武器属性が被ると損だからできるだけ職業はバラけさせたいし、その上で魔法属性もバラバラに持っててほしいし、でも予習のジジイは入れたいし、アタッカーはバッファーの後ろに入れるともったいないし、盾は回復役と違う列にいててほしいし。
もちろん星5キャラは星4キャラより強いが、この編成システムのおかげで完全な上位互換にはならないし、こいつだけいれば勝てる!みたいなキャラは存在しない。
弱点つかないとダメージでないし。
(でも星3キャラよりは星4のが強いかな…………)
ワーフリの記事にも書いたけど、私はパーティ構築が奥深いゲームが好きなのでこれはかなりたのしいですね。
シナリオについて
シナリオもだいぶパワーアップしている。パワーアップの方向性がこれでいいのかはよくわからないがとにかくすごい。
今作は富、名声、権力の3つの力を巡っての戦いが巻き起こる。
別にラフテルを探しに行くわけではない。
富を極めし者、ヘルミニア
権力を極めし者、タイタス
名声を極めし者、アーギュスト
それぞれが大陸の覇者として君臨しており、こいつらがメチャクチャやるのに巻き込まれていく形だ。
こいつらは本当にクズを極めし者共なので、悪辣極まりない凄まじいシナリオが展開されていく。
詳細は各々ゲームをやって確かめてほしいのだが、スマホ版だからといって日和って無難なシナリオを実装したとかそんなことは一切ないので安心してほしい。
無印のプリムロゼシナリオ書いた人がみんな書いたんかね?
トレサシナリオのような快活さはサブのキャラシナリオとかにみんな置いてきたらしい。
もちろん無印で展開された13柱の神々を軸にしたマクロな視点の話も噛んできており、世界観が好きな私なんかは歓喜している。
オクトパストラベラーの製作陣はマジの世界観のオタクであり、攻略本にオルステラ大陸年表を載せるとかいうことをやっており(攻略本に!?)
1月頃には分厚そうなアートワークも出る予定になっていてこの手の分野にはかなり信頼が置ける。
無印をやった人はもちろん、やってない人でもRPG好きなら楽しめると思うので、この機会にオルステラを巡る旅人の一人になってみてはいかがだろうか。