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“ヘアピンまみれ”面白すぎない?【Vtuber】

なんで誰も教えてくれなかったの?

 

 こんにちは、じゃすです。唐突ですが最近Vtuberにハマっております。

それがこの方です。

ヘアピンまみれさん
 人物のお名前というよりは“事象の名称”という感じで独特な雰囲気ですね。

 知ってる人からすれば何を今更と思うだろうが、ここ数年自発的にVを調べることが一切なくなっていたので全然知りませんでした。
 Xから離れて「口開けてたらバズが流れ込んでくる生活」では無くなっていたのもある。

 「にじさんじ遊戯王杯」のおかげでその時期だけはVを見る。くらいの距離感だったのが、今一転してメチャクチャこの方の動画を見まくっております。

 そこでどういう経緯で見つけ、なぜハマったのかまとめていこうと思う。

 

 初めて動画を見つけたのは、確かなんらかの料理をyoutubeで調べている時。
 関連動画に卵をメッチャクチャに叩いている謎のVがいた。

 なんとなしに見たが、そのときは「へぇ、こんな料理があるのか」と思った程度。
 動画全体からにじみ出るクセの強さを少し感じたものの、特にそこから入り込むことはなかった(卵5個分の白身をその場で飲んでることに異常性は感じた)

 

 そこから数ヶ月経ち、すっかり忘れた頃にyoutubeがまたおすすめとして動画を提示してきた。確か機械工作系の動画を漁っていたときだと思う。

 ふっるい彫刻機を延々と掃除する動画だ。ふっるい彫刻機を延々と掃除する動画???
 偶然なのだが、以前ものすごく古い機械を掃除して収蔵する仕事をやったことがあり(何?)、そこからこの手の掃除系動画をちょくちょく見るようになっていた。
 たぶんその仕事やってなかったら見てない。ありがとうよくわかんねぇ仕事。

 動画が始まってからサンプーチャンの人だと気づいたんだが、そんなことより強い違和感を感じた「実写すぎん? 」
 Vを名乗ってる割にはあまりにも実写パート長過ぎる、というか実写パートしかない。
 料理してるVは見たことあったのでこんなもんかと思いながら見ていたが、彫刻機引き取りに行って永久に掃除してるVは見たことない。掃除はすごく綺麗にしていたし、パンタグラフ機構のとこがちゃんと動いてるの見て結構感動した。

 

 彫刻機掃除動画でV本人への興味が湧いたので過去動画をパラパラ見るとフィギュア製作をしているのが目に入った。

 モデラーなのかと思ったがそうではないらしい、にしてはうまい。
 素体の粘土を盛る時、明らかに筋肉の形状を意識した肉付けをしてるの素人の手付きではない。
あと指(本当にめんどくさい)をエポパテ(本当に使いにくい)で投げずに造形しきる根性がすごい。本当にフィギュア作りやったことないのか?

 

 この人はどういう活動をしてきたんだ……?フィギュア製作の続きを見る前に過去を遡ることにした。パピルスやら墨汁やらといった謎の製作物に目を引かれつつたどり着いたのがこれ。

 モデリングができないからお面を作るというや狂(やや狂っている)動画だが、作り方がすごい。
張り子で原型作るまではいいとして、石膏型取りしてFRP成形してる!?
仕事でもないのにコーナンのFRPコーナー行くことある?
 そんで作業机の上で研磨作業しとる!!!!そんなことすな!!!!!!!

【解説】FRPは繊維状のガラス(ガラスマット)を骨材にポリエステル系の熱硬化樹脂を積層させた、高強度のプラスチック成形品のこと。

 当然研磨の際出る粉には微小なガラスが含まれるので、卓上での研磨作業はいうなれば超細かいマキビシを机にばらまいてることになる。ちくちくちくちくちくする。
 あとガラス繊維の先端がとてつもなくちくちくするので、内側をきれいに仕上げないと被ってる最中ずっと微細棘で顔中を刺され続ける拷問みたいになる。

 卓上FRP作業の豪胆さにおののいたあと、結構なクオリティの素地を作ったあと普通にアクリル絵の具ベタ塗りで仕上げるアンバランスな工作感に心が持っていかれてしまった。

 なんだろう、昔アマチュア演劇に所属して小道具作ってた頃のことを思い出した。
プロが技巧を駆使してモノを生み出す様はもちろん心躍るんだけど、予算と道具に折り合いをつけて、己のできる範囲で最良を求める作業もまた楽しいんだよね。

ところで目を塗る筆、太ない?

 

 お面動画を見終わる頃にはもはやすっかりファンになっており、関連動画を片っ端から漁り始める。
あ、パペット作ってる!おもろ!

 このあたりで「この人の製作動画流しながら自分もなんか作ってると、めっちゃ捗る」ことに気づく。
 制作風景に親近感湧くのが良い。どこまで行っても「ボンド」と「ハンドソー」でなんとかしてるのうれしくなる。

 コンテンツを追いながらにもかかわらず制作が進みまくるというかなり稀なことが起こった。ありがとう。

 

 さて、最初こそ工作系存在なのかと思っていたのだが、動画を巡るにつれ
・絵がうまい
・しかも元アイビス指勢(狂人と読む)
・しゃべりがうまい
・妙なモノマネがうまい
・生物方面への知識がやたら深い
・特に虫に詳しい
・特に植物にも詳しい
・渋い蛇飼ってる
・楽器の構造にやたら詳しい
・パクチーよりカメムシのほうが食える
・初配信で自分の等身大パネル水没させる
・空中片手目隠し折り鶴創始者
・映像研の作者とコラボで窯を作る

 とモリモリ属性が生えてきてどんどんどんどん底が見えなくなっていった。こわい。親近感湧くとか言ってすみませんでした。
深淵を覗くとき、深淵はヘアピンにまみれている。

 

 現状生放送以外の動画は概ね見終わった所まできているのだが、やはりほぼほぼほぼ実写で、Vtuberという言葉の懐の深さに感服する。

一番好き、というか一番嬉しくなった動画はこれ

 授業中に長細い紙で無限連結鶴を作ってた人間自分以外に初めて見た!
なんなら今でもお手元でたまにやるよ!

 「やはりまみれさんも異常に凝った鶴の折り方にハマる時期があった側の人間かぁ。環状に連結した鶴とか、四方から鶴が生えてる鶴とか、頭5個ぐらいある鶴とかも折ったことあるかな。」
 と勝手な鶴シンパシーを感じていたら、ストローのロボットアームとかいうメチャクチャな飛び道具出されてやっぱり深淵だった。


 ちなみに最新の動画は「死の笛の作り方教えます」良すぎる。

 もちろん某サイエンスプロデューサーの動画に感銘を受けてとのこと。

 

 今更一個人が紹介するのもおこがましい大人物になっているとは思うのだが、久しぶりにここまで刺さる存在に出会えたので、自分宛の備忘録も兼ねて記事にした。

 

 あ、パペット商品化してたんだ、すごい!

でも販売期間終わってるな、残念。

 

…………作ればええか

 

というわけで作ったものがこちら。
私は自作パペットの方のデザインがすきだったのでそっち準拠になっています。
 今パッとパペットが作れる環境じゃなかったので、パッと作れる羊毛フェルト人形にしました。
なのでパペットとしての機能はない。手は針金入れたから動くけど口は動かない。
いいんだ、こういうのは自己満足だから。

あと足に磁石入れたから鉄板の上で自立する。これは初の試み。

 まみれさんの動画流しながら5日ぐらいで作れました。捗りの実例。
こだわったところは真円の瞳とジャケットの色の差。苦しかったところはヘアピンの量。

  

 これで「メタモン撫でてみた」や「変な虫と戯れてみた」、「北海道チーズ蒸しケーキの上で寝てみた」などの企画を捏造できるようになったよ、やったね!

推しの錬成もできたところで今回の記事は以上。

 もしこの記事でまみれさん初めて知ったよ。という人が居られましたら一度どれか視聴してみていただけると嬉しいです。

 上記の「フィギュア」などもオススメではありますが、個人的に勧めたいのは「パラサウロロフスの鳴き声、作ってみた」

 

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