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普通の女の子がNo,1SM嬢になるまで(Ⅳ)
【Ⅳ、子供の頃から今まで普通に告白して恋愛成就したことがない】
家でも性教育はありました。あったと言っても、子供が質問すれば隠さずに答えてくれる。
反抗期を除けば母とは仲が良く、今でも友達か姉妹のようです。
ハリー・ポッターが流行っていた当時は母の読み聞かせがあり、兄弟と私の3人で暖かいリビングを囲んで楽しんでいたものです。
家はヨーロッパ風の内装で、白熱電球の下での団欒は絵に描いたような光景だったと思います。そんな雰囲気の中、性に関してもドキドキしながら兄弟と話を聞いていました。
油彩が趣味の私はイラストは不得意でしたが、エッチな四コマ漫画を書いては兄弟にこっそりと見せていました。母に見つかった時は驚かれましたが。
小学生時代は憧れていた同級生はいましたが恋愛感情には発展せず。友人が付き合っているのを羨ましいと見ていましたが、嫉妬とまではいかないでしょう。恋愛自体に興味があるだけ。小学生はそんなものだと思います。
中学ではイジメられている期間があった為あまり同級生には関心がありませんでしたが、惹かれる男子はいました。
体育の授業をよくサボり保健室にいた時によく顔を合わせていた先輩。冴えない私に何故親しげに話してくれるのだろうと疑問に思っていました。
学問や部活動に厳しく優秀な生徒がいる中で、当時はヤンキーの生徒が大手を振っていましたが、先輩もその内の一人。
私もダークサイドに落ちそうになっていた時期だったので何か共感するものがあったのでしょう。
大人になっても、いわゆるギャル風の外見をしている人と仲が良くなることが多かったです。
それから席がよく近くなり話すことが多かった男子。イケメンではなくどちらかといえば大柄でしたが、優しい目と口角が上がったニヒルな表情が気になり始め、いつしか恋愛感情が芽生えていきました。そうなると顔を合わせるのも恥ずかしくなりましたが、給食に出たサクランボの実を半分受け取ってもらった時は天にも舞う心地でした。
告白したら友達のままでいようと言われ、しばらく互いに話しかけづらくなったりもしました。
小中の恋愛の思い出はこれだけ。
体操着はブルマでもなく制服はセーラー服でもなかった為、そういったフェチもありません。
中学高校もののドラマで未来に輝く生徒を見ても懐かしい青春に浸ることはなく、逆にトラウマやコンプレックスがよみがえるだけで生理的に受け付けないこともあります。
高校に上がってからはムッツリスケベに歯止めがかからなくなっていきました。
音楽か英語の高校で迷っていたのですが第一志望の英語の学校に推薦され面接で受かりました。
私服と制服のどちらかを選ぶことができましたが、自由を求め私服に。
普通科と英語科とあったのですが、英語科は男子が数人しかおらずまるで女子高でした。
中学とは異なり私服姿の女子が一同に会す光景に、入学式当日は3年間の明るい生活を夢見るのでした。
茉莉伽
(続きは、次に掲載される『普通の女の子がNo,1SM嬢になるまで(Ⅴ)』の記事をご覧ください。)