片付けを始めた話 そのいち 〜服の整理〜
動機
一人暮らしを始めて早3年ほど。
実家を出る際に自分の部屋にあった荷物と実家の家具家電をほんのちょびっと貰って新居に手運びした。
初めて一人暮らしした部屋は、なんと8か月で大家に退去を迫られたのだが(この話もいつか書くかも、書かないかも)、2つ目の部屋に居着いて1年半ほどになる。
コレクター気質で荷物が多く、なおかつ何も取捨選択をしないままここまで来てしまったが、何故かこの梅雨とも思えぬ暑い日に、ふと片付け欲がめきめき湧いてきてしまった。
住んでいる部屋が一人暮らしとは思えぬほど広いので、特に問題なく暮らせてしまっているのだが、間取りが気に入らないので次回の更新時にはもう少し小さい部屋に引っ越したい。
そのため、片付けを始めようと思った。
モチベーションを上げた片付け本
世の中には、片付けや物を捨てることについて説いた本が数え切れないほどある。
その中でわたしのお気に入りは 新ガラクタ捨てれば自分が見える (小学館文庫) カレン・キングストン著 だ。
昔図書館で2度借りて読んだことがある。
今回改めて書店で購入し、読み直した。
ある一時期、世の中でいろいろな片付け法が提唱されていたときに、ひととおり読んでみた。
読みやすい本も読みにくい本もあったし、どの本にもある一定の納得感や役に立つ部分があったが、やる気の湧くものはあまりなかった。
こういうことができたらいいな、こういう部屋に住めたら素敵だな、そこで思考が止まってしまうのである。
その点、カレンの本はすごい。
風水などあまりピンとこない描写も多いが、とにかく片付けや掃除をする気になるのである。
片付けブームの走りの本であることもわたしにとってはよかった。
先行研究(?)に価値を感じやすい質なので。
そしてなによりも素晴らしいのは、薄めの文庫本で場所を取らないこと。
一冊持ってればモチベーションを上げるのに効果を発揮し、なおかつかさばらない。
これから物を減らそうとしているわたしにはぴったりであった。
もうひとつのモチベーションを上げるもの
もうひとつ、今回の片付けで新たに導入した秘密兵器がある。
それはYouTubeの片付けスレまとめ動画だ。
比較的聞きやすい機械音声の動画を選んで、片付けをする間流しっぱなしにしている。
ほとんど聞き流しているが、なんとなくひとりじゃなく、みんなで一緒にやってるような気がして手が捗る。
無音だと暇な気がして他のことを始めてしまうので、いい感じに意識を片付けに集中させられる道具として、まとめ動画はぴったりだった。
実際の片付け
実際に片付けをはじめた。
まずは小さなところということで洗面台とその下の収納。
それから化粧品やアクセサリーが乱雑に詰め込まれている棚。
タオルと下着と靴下が入っている棚。
と、順調に来たところで躓いた。
過去にゲームセンターで取ってしまった大量のプライズ品が廊下に放置されているのだ。
これはまずい。大きなぬいぐるみや箱に入ったフィギュアやたくさんのコップなどどうにも使いようのないものがわらわらある。
とりあえず少しだけ整理して保留にしてある。
フィギュア類は中古ショップに売りに行き、ぬいぐるみ等は回収している業者があるようなので、そこに持っていきたい。
気を取り直して、リビングに取り掛かる。
A4、3段のカラーボックス一つに書籍や書類がぎゅうぎゅうになっていたため、カラーボックスを追加で2つ購入。
なお本来、物を捨てきる前に収納用品を買うことは推奨されていない。
我が家はあまりにも収納が少なくて物が出しっぱなしになっている家なので、必要に迫られて購入した。
ついでに同じくらいの大きさの引き出しチェストも発注。これについては別記事で書きたい。
そうして、床に置いていたものや行き場のなかった文房具を収納。
ついでに引っ越しの段ボールにそのまま入れてあった本の一部も置いてみた。
リビングの床に合ったものがすべて棚等に仕舞われたので、とりあえずよし。
次。
服の整理
さて、次に取り掛かりやすく面積が大きくて実際の生活に影響があるものは服だと考えた。
なんせ、まとめ動画では二本に一本くらいの割合で服を捨てることに関する動画が再生される。
そのようなものを延々聞いていたら自分もやりたくなってしまった。
わたしは押し入れ用衣装ケース4つと1メートルほどのハンガーラックひとつを使って洋服を収納している。
だいぶサイズが変わってしまったのに持っているもの、作ったけど使わないハンドメイド小物などがかなり場所を取っていることは薄々わかっていたが、とりあえずなんとか収納できているし、あまり気にしていなかった。
ところで、実は片付けを思いつく数日前に服を6着買ってしまった。
今シーズンほぼ二度目の買い物で、あまり服を買う方でもないしと思って購入したのだが、実はすっかり忘れていた夏服がそこそこあったのである。
片付けを始めて押し入れ引き出しを奥までひっくり返してびっくりした。
こういうことがあるから、洋服というのは油断がならない。
わたしみたいな記憶力の悪い人間は1年前に何を着ていたのかなんてすっかり忘れているのである。
やはりきちんと数を数えてリスト化することが無駄を減らすためには肝心なのだろう。
服を捨てて仕分ける
とりあえず、着れない服と着ない服といらない小物をゴミ袋に入れていった。
コート等かさばるものを含めてゴミ袋3つになった。
想像よりも遥かに多い。
愕然としながら、次は今まさに着ている夏服を整理することにする。
シーズンではない冬服よりも、使う使わないの判断が容易にできると思ったからだ。
余談だが、我が家にはハンモックがある。
服の入っている押入れの前に置いているので、一度に仕分ける服を全部ハンモックの上にひっくり返して、そこで要不要の判断やたたみ直しを行った。
床でするより埃を巻き込まず、立ったり座ったりもしないでいいので快適であった。
夏服 22点
さて、夏服だ。
夏服の衣装ケースをひっくり返して、着てない服をゴミ袋に詰め込む。
それからノートに一着ずつ書き出して、一体何を何着持っているのか把握する。
結果、22着の夏服を持っていることがわかった。
ワンピース、トップス、パンツの3種類のみでキャミソール等は別にカウントしている。
うち、10着ほどは完全に存在を忘却していた。
半数である、というか、今年買った服を抜くと、6着しか存在を認識していなかったし、その中でひたすら着回していた。
ということは本来もっと減らせるはずである。
ただ、忘れていたとは言え、どれも着やすくて体型にあっているので、一度この22着で今年の夏を過ごしてみたい。
通年で着る可能性のあるもの 19点
カーディガンとキャミソール、Tシャツとハーフパンツ。
それから通年用の薄手のストールとテーマパークなどで使っていたフード付きのタオルで一纏めにしてみた。
コート類 7点
コート類に分類したものはハンガーラックに掛けているものになる。
薄手コート、レインコートみたいなコート、ダウンタイプのコート。
これらが主に昨年から使用したものである。
サイズが合わなくなったが、すぐに捨てることのできないダウンコート。
これはサイズがぎりぎり着れるが少し小さい。
だが、着心地が良くて気に入っているので、サイズ違いで唯一残した。
ダウンポンチョと白襦袢。
着物を着るのにハマっていたときに買った。
本来着物でカウントしたほうがいい気もするが、とりあえず掛かってるのでここでカウント。
着る毛布。
これは昨冬ニトリで買った。
この夏の時期には見たくもないほどモコモコである。
これは実は欠点があり、あまりにモコモコであるため、洗濯すると水を吸って重くなりすぎて洗濯機が暴れ回る。
重たくて動きづらいこともあり、あまり良い買い物ではなかったが、まだ1シーズンしか使用していないため様子を見る。
ジャージと謎服 6点
ジャージが上下2セット。
これは冬用のパジャマである。
パジャマに該当するものがこれしかないため、別カウントにする。
なお、夏は通年にカウント済みのTシャツとハーフパンツを使用している。
謎服はコスプレみたいな日常的に着ない服である。
もう使う予定はないため一刻も早くメルカリなどで処分したい。
冬用小物 6点
毛糸の帽子、厚手のショール、手袋が2種類、毛糸の靴下が2足。
冬服 16点
フリース上着、厚手のニット上着、ヒートテック系の下着、長袖ワンピース、トップス、パンツ。
ほつれたまま放り込んでいたパンツが3本もあったので、手縫いで補修を行った。
衣類の総数(着物を除く) 76点
若干まだ漏れているものがあるかもしれないが、とりあえずこれだけ自分が服を持っているということが可視化できた。
服屋が嫌いで、試着が嫌いで、とにかく服を買うのが苦手な自分にしては、ずいぶん持っているなという印象だ。
色ち買い(色違いで同型の服を買うこと)しがちなところも一つの要因か。
あまり色ち買いも推奨されないらしいが、気に入った形の服だけ延々と着ていたいおしゃれ嫌いのわたしには合ってる買い方なので良しとしよう。
今回整理したことによって、衣装ケースは4つから3つに減らすことができた。
空いた一つにはカバンを入れるのもいいかもしれない。
まとめ動画を聞いていたところによると、人がきちんと管理できる衣服の数は100着らしい。
下着類と靴下を含むのかどうかはしらないが、1年を通して80点未満であれば、まあほどほどに管理ができるという扱いなのではなかろうか。
今後はむやみに増やさず、着潰してさらに厳選していきたい。
ひとまず今回の片付けはここまで。
次は家中に溢れる紙物(本含む)を片付けたい。
おまけ
日ペンを始めて2週間ほど。
とりあえず三日坊主にはならずに済んだ。