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函館日誌001

昨年の11月1日に移住して3ヶ月が経とうとしている。
早いものだ。
もっとも3ヶ月と言っても11月に3日、12月に3週間、1月に2週間の川崎遠征があったので、実質的に函館暮らしは2ヶ月に満たないことになる。
これからも時々は川崎に行くので、2拠点生活に近いのだけど、本拠地はもちろん函館になる。

本当は移住してからリアルタイムに日記を書けば良かったのだけど、毎日のように出歩いていたり、新生活のための諸々の手続きやらで疎かになってしまった。
なので、まとめて振り返る形で函館の印象を最初の日誌として書いてみることにする。

函館に越して来て最初に感じたのが、クルマ移動がとても楽なことだった。
川崎にいる時もお仕事やプライベートでクルマを使うことが基本だったけど、地方都市である函館ではクルマは必需品だ。
中心部だけで言えばバスも市電もあるので、クルマがなくても生活が不便になることはあまりない。
でも、ちょっと離れた場所にある大きな商業施設だとか役所関係の施設に行くとなると、公共交通機関では不便になる。
JRも第三セクターのいさり火鉄道にしても交通系ICカードが使えないし、列車の本数も少なくて頼りにはならない。
函館は雪国でもあるので全体的に道幅が広い。
人口も少ないので、交通量も少ない。
市内では渋滞はほぼないと言っても良い。
そして北海道全体に言えることだけど、とにかくドライバーはスピードを出す。
なので、西部地区のアパートから20分圏内で大体の用事は済ますことが出来る。
移動のストレスが全くない。
12月の川崎遠征はマイカーで移動したので、現地でもクルマ移動がメインだったのだけど、時間帯にかかわらずいつでもどこでも渋滞に引っかかり、改めて首都圏の交通量の多さを実感することになった。

そして地方都市あるあるだけど、夜は早くにお店が閉まり、街から人もクルマもいなくなる。
主要なコンビニであるセコマはほとんどのお店が24時間営業ではなくて、11時には閉まってしまう。
慣れるまでは川崎時代の感覚で遅い時間にセコマに行き、閉まっていることに気づいてセブンやローソンに向かうことになった。
首都圏では夜中の3時4時までやっているドンキでさえ、函館では12時閉店である。

11月に谷地頭で見かけた大根干し
古い民家ではなくて今時の綺麗な家だったのでギャップが面白かった

川崎との違いはスーパーの品揃えでも感じた。
最初はアパートから近いCOOPに買いに行ったのだけど、規模が小さいせいか品揃えが悪くて、ネットで調べてスーパーアークスと言うお店を利用するようになった。
ここの千代台(ちよがだい)店は道南最大規模を謳うだけあって商品は豊富だった。
しかし、これは個人的な好みの問題だけど、ライ麦パンがなくて困った。
川崎や東京のスーパーでは当たり前に置いてある、食パンタイプのライ麦パンがどのお店にもないのだ。
個人経営のパン屋にも何軒か行ったけど、やはりない。
そもそもレーズンパンでさえあまり置いていない。
シンプルな食パンがほとんどで、ヤマザキと日糧とロバの3社で占めている。
ライ麦パンはパスコや木村屋のものが多かったので、函館ではない理由なのかも知れない。

その代わり、魚介類は新鮮で美味しい。
COOPでお刺身を買ったことがあるけど、川崎のスーパーとは比べ物にならない美味しさだった。
さすが北海道である。

スーパーでも美味しいけど、近所にある和田鮮魚店のお魚はダントツで美味しい。
大門横丁にあるジンギスカン「ラムジン」のオーナーに聞いて買いに行ったら、とても珍しいニシンのお刺身があったので早速買った。
350円と比較的お得な値段だった。
お昼にいただいたらとろけるような舌触りで病みつきになり、時々買うようになった。
ニシンのお刺身なんて川崎ではまず売っていないし、ニシンと言えば身欠きニシンのように干物のイメージしかない。
それに川崎に住んでいた時は個人商店でお買い物をすることがほとんどなかったので、これからはこう言うお店でもお買い物をしようと思った。
近所にはもう1軒、佐々木豆腐店があり、ここも時々利用してる。

和田鮮魚店のニシンのお刺身
佐々木豆腐店のお豆腐

アパートのある青柳町はそれほどお店が多い地区ではないけれど、和田鮮魚店や佐々木豆腐店、サツドラ、セコマが近くにあり、COOPも郵便局も北海道銀行もあるので、まあまあ便利なところだ。
市電の電停も徒歩5分だから、大門横丁に飲みに行く時も助かる。
タクシーだと1100円で函館駅まで行ける。
坂道だらけで、特に雪の季節は大変だけど、アパートから少しだけ海が見えることに気づいた時は嬉しかった。

そして行きつけのカフェであるLittle Feetまでクルマだと2~3分、徒歩でも10分かからないのは最大のメリットだ。
居心地が良すぎてついついLittle Feetにばかり行ってしまうけど、他にもたくさんカフェがあるので、あたしにとってここは住むべき場所だったんだなと思う。

二十間坂Little Feet
客席数10席の小さなカフェ

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