
【 撮影日誌001 】
函館での日常を綴ろうと思った『函館日誌』をまだ1回しか書いていないのに、新しいテーマで日誌を書こうとしてる。
函館に来た最大の理由は写真を撮るためだった。
越してから毎日のように函館のあちこちを歩き回っては、写真を撮っている。
被写体には事欠かないのでいくらでも撮れる気がする。
もしかしたら来年とか再来年とか飽きて来るのかも知れないが、今のところそんな気はしない。
初回は2月5日に近所の住吉漁港に撮りに行った時のことを書こう。
函館市内はこの日から3日連続で雪が降った。
それまで市内から雪が消えてしまった状態だったので、雪かきに追われたり大変だった。
そんな降雪の日のこと、とりあえずカメラを持って住吉漁港に向かうことにした。
クルマだと数分で着く。
まずは漁港の大森海岸側の防波堤で激しく寄せる波を狙う。






漁港の周辺はそれなりに雪が積もっていた。
休憩中らしき郵便局の集配の赤い軽が停まっていたので、すかさず撮る。
降り頻る雪の中で真っ赤な車体がアクセントになっている。

漁港はすっかりモノクロームの世界に変わっていた。
いつもはテトラポッドに群れているカモメもいない。









集落では雪かきしている住民がいるばかりで、ひと気もなく風と波の音だけが聴こえる


雪まみれになりながら撮影を終えて帰宅する。
何度も撮影している場所だけど、こんなに激しい雪景色を撮るのは初めてで、タイミングよく撮れて寒い中で苦労した甲斐がある。
住んでいるといろいろな状況に遭遇するわけだから、旅で訪れる場合に比べてシャッターチャンスに恵まれるのが最大のメリットだ。