ストラクから始める宝玉獣デッキ ∽変なデッキ編∽
はじめまして。ジャスミン茶と申します。
本記事は、宝玉獣デッキを構築するさいのテンプレ的思考をまとめたものです。筆者が「とりあえず『宝玉の伝説』ストラク買ってみたけど、どう戦うのかよくわからない……」となったので、宝玉獣デッキの展開方法を備忘録として残しておきます。
本記事では、宝玉獣で使える変なデッキをまとめています。間違っているところが多いと思うので、ご指摘いただけると嬉しいです。
デッキ紹介:相手ターン「カリ・ユガ」降臨
『このカードを特殊召喚したターン、フィールドの全てのカードの効果無効+発動禁止』、という効果を持つ『DDD 双暁王カリ・ユガ』を相手ターンに召喚することで、相手に何もさせず勝つ、完全制圧系のデッキです。
回し方
☆3×2宝玉獣から『幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ』
次に、☆4宝玉獣+『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』から『No.93 希望皇ホープ・カイザー』
これらを経由し、相手ターンに『カリ・ユガ』を特殊召喚します。
具体的な手順は以下の通り。
フィールド:宝玉獣☆4×1、☆3×2(フィールドに宝玉獣を展開する方法は別記事に記載予定)
☆3のモンスター2体でLINK2『彼岸の堕天使ケルビーニ』を特殊召喚。
『ケルビーニ』の②効果で、デッキから☆3モンスターである『エッジインプ・シザー』を墓地へ。
『エッジインプ・シザー』の効果。手札を1枚デッキの一番上に戻し、墓地から『エッジインプ・シザー』を特殊召喚。
ケルビーニ(LINK 2、闇属性)と、エッジインプ・シザー(闇属性)で『幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ』特殊召喚。
『ラスティ・バルディッシュ』の効果で『幻影騎士団ダスティローブ』を墓地へ送り、『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』をセット。
ダスティローブの効果で自身を除外し、速攻魔法『RUM-幻影騎士団ラウンチ』を手札に加える。
『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』の効果発動。墓地に罠がない場合は、セットしたターンに使える。『シェード・ブリガンダイン』は☆4罠モンスターとなる。
☆4宝玉獣と『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』で『No.39 希望皇ホープ・ダブル』を特殊召喚。
『No.39 希望皇ホープ・ダブル』の効果、素材を1枚取り除き発動。『ダブル・アップ・チャンス』を手札に加え、『No.93 希望皇ホープ・カイザー』を『ホープダブル』に重ねて特殊召喚(素材2枚)。
『ホープカイザー』の効果(※)で、自身の素材の数だけ「No.」モンスターを特殊召喚。ここでは☆7闇属性の『No. 11 ビッグ・アイ』、『No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー』をEXデッキから特殊召喚。
6で手札に加えた『RUM-幻影騎士団ラウンチ』を伏せ、ターンエンド。
相手ターンスタート。
相手ターンに見計らって、『ビッグ・アイ』に速攻魔法『幻影騎士団ラウンチ』を発動。効果で『ビッグ・アイ』を下敷きに、1つランクの高い闇属性である『カリ・ユガ』が降臨。
(※)『ホープカイザー』の効果使用後は特殊召喚できなくなるので、『ラスティ・バルディッシュ』の展開は先にやっておくこと。
最終的に、フィールドには
ホープカイザー(ホープダブルの効果で攻撃力5000)
タイタニックギャラクシー(攻撃力3000、効果は無効化)
カリ・ユガ(攻撃力3500、フリーチェーンの『大嵐』)
ラスティ・バルディッシュ(攻撃力2100)
が並びます。
『カリ・ユガ』の①効果で相手はフィールドでの効果を発動できない上に、②の効果で魔法・罠カードも伏せても全て破壊されます。
さらに、展開の上振れで☆4宝玉獣×2が用意できれば、
深淵に潜む者(相手ターンに相手の墓地効果を発動できなくする)
を出すこともできます(※)。これによって相手はフィールド、墓地で一切の効果を発動できないという完全なロックが完成します。
『サンダーボルト』や『ハーピィの羽根帚』、『ライトニングストーム』等で突破できそうですが、実は『カリ・ユガ』の①効果である「フィールドのカードの効果無効化」は、チェーン中であっても特殊召喚された瞬間に適用されます。つまり、チェーン1『サンダーボルト』等に対してチェーン2『RUM-幻影騎士団ラウンチ』を打てば、チェーンの逆順処理でチェーン1の『サンダーボルト』効果適用前に『カリ・ユガ』の着地が成功するため、チェーン1の『サンダーボルト』の効果は無効化します。
こうなるともはや「怪獣」や『時械神サンダイオン』といったチェーンブロックを作らないで動けるモンスター達くらいでしか突破できないですね。
(※)『深淵に潜む者』に関しては以下の点に注意です。
『ホープ・カイザー』の効果前にエクシーズ召喚しておくこと(『ホープ・カイザー』効果発動後はモンスターを特殊召喚できなくなる。)
『RUM-幻影騎士団ラウンチ』にチェーンして発動すること。(チェーン逆順処理で、まずチェーン2の『深淵に潜む者』の効果が発動し、その後チェーン1の『幻影騎士団ラウンチ』の処理で『カリ・ユガ』が特殊召喚され、フィールドでの効果発動無効化が適用される。『深淵に潜む者』の②効果は永続効果ではないので、『カリ・ユガ』の特殊召喚前に発動さえしてしまえば効果は適用される。)
このデッキの利点
なんといっても『カリ・ユガ』の制圧能力が非常に高く、展開途中に高攻撃力モンスターが並ぶため、一度決まってしまえば相手のデッキが何か分かること無く完封勝利ができます。これは普通の宝玉獣展開では中々味わえない快感(?)です。
そしてなにより、宝玉獣デッキで☆4×1、☆3×2をフィールドに展開するのは(2枚初動ではありますが)非常にハードルが低く、複雑なソリティアも必要としません。
また、「宝玉神」モンスターを無理に出す必要がないため手札事故要因になる『サファイア』『ルビー』『究極宝玉獣』以外の「宝玉獣」を採用せず、代わりに手札誘発や「壊獣」『禁じられた一滴』『ライトニングストーム』といった汎用札を積むことができます。
また、『ラスティ・バルディッシュ』の召喚条件は「闇属性モンスター2体以上」なのですが、宝玉獣を全て闇属性にする『アドバンスド・ダーク』とはやはり相性が良いです。『アドバンスド・ダーク』を必須とするA宝玉獣の展開では、手札事故要因である『エッジインプ・シザー』を抜いても『ラスティ・バルディッシュ』の召喚に繋げられると思います。他にも展開手段は多いと思いますので、ご存知の方は教えていただけると幸いです。
また、墓地にいる分には手札のいらないカードをデッキに戻すという『エッジインプ・シザー』は非常に有用な側面があり、例えば
『宝玉の導き』でデッキから召喚したい『ルビー・カーバンクル』
『おろかな副葬』でデッキから墓地送りしたい『虹の架け橋』
初手に手札に来た『ダブル・アップ・チャンス』『幻影騎士団ダスティーローブ』
をデッキに戻す役割を与えることができます。
特に一番最後の『ダブル・アップ・チャンス』や『幻影騎士団ダスティーローブ』をデッキに戻せるのは非常に強力です。
その他のカードについて、
『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』はノーコストで☆4モンスターを展開でき、エクシーズやリンクに繋げられるので、素引きしても腐りません。
『RUM-幻影騎士団ラウンチ』は、『カリ・ユガ』が出せない場合や素引きした場合でも、エクシーズモンスターを簡単に特殊召喚できる宝玉獣デッキで役割を持たせることができます。
また、☆4が2体揃いさえすれば、『ホープダブル』から『ホープドラグナー』といった別のホープ展開につなげることもでき、ある程度の臨機応変さがあります。
このデッキの欠点
なんといっても宝玉獣の仮想敵であるファンデッキにこれをぶつけたら友達がいなくなりそうなのが一番の欠点かもしれません。基本的に☆4×1、☆3×2を並べるので、1ターン宝玉神と同様の不安定性はありますし、止められた場合の復帰は苦手になりがちです。
最低でも☆4×2で『バグースカ』や☆3×2で『ゴシップ・シャドー』による妨害は構えたいところです。
また、デッキに入れる素材が多いことも問題で
メインデッキ:エッジインプ・シザー、幻影騎士団ダスティローブ、ダブル・アップ・チャンス、RUM-幻影騎士団ラウンチ、幻影騎士団シェード・ブリガンダイン
EXデッキ:ケルビーニ、ラスティ・バルディッシュ、ホープダブル、ホープカイザー、タイタニックギャラクシー、ビッグ・アイ、カリ・ユガ
の追加が必要です。『RUM-幻影騎士団ラウンチ』や『シェード・ブリガンダイン』は汎用性が高いため使い道はありますが、『ダスティローブ』、『ダブル・アップ・チャンス』、『エッジインプ・シザー』等は素引きしたら困るカードですので、初手の事故率が上がる要因になります(エッジインプ・シザーが墓地に送れさえすれば、1枚だけでしたら効果でデッキに戻せるのである程度のケアはできます)。
また、本デッキではEXデッキの『ビッグ・アイ』は自力で特殊召喚し効果を使用することができません。『カリ・ユガ』展開ができない場合、完全に腐ってしまいます。
あと、最終盤面に「宝玉」関連モンスターが1体もいません!いや、だからといって何かあるわけでもないんですが…….
デッキ紹介:5素材ロンゴミアント
相手にモンスターの召喚、特殊召喚を禁じ、効果を受けない『No.86 H-C ロンゴミアント』による完全制圧を目指す、前述の相手ターン「カリ・ユガ」デッキと似たコンセプトのデッキです。ただ、『ロンゴミアント』特殊召喚に要求される素材は☆4戦士族なので、☆4戦士族がテーマにいないこのデッキで狙うのは中々難しくはあります。(厳密には『宝玉の守護者』が☆4戦士族なのですが、宝玉獣ではないのでテーマ内カードでサーチができません)
しかし、宝玉獣は☆3、☆4モンスターを大量展開できるため、5素材『ロンゴミアント』も夢ではありません。
回し方① 「ゼンマイ」展開
☆3モンスターを展開できる「ゼンマイ」を出張させる展開です。「ゼンマイ」展開では、ランク3エクシーズである『発条空母ゼンマイティ』から
☆4の「ゼンマイ」戦士族モンスター×1
☆3の「ゼンマイ」×1
任意のモンスター×2(種族を変更できる『リプロドクス』を出す)
を目指します。
フィールド:宝玉獣☆4×1(EXゾーン直下)、宝玉獣☆3×3、『心の架け橋』(召喚権+1)(この盤面は心の架け橋+宝玉の絆が揃えば出せます。)
☆3×2『発条空母ゼンマイティ』をエクシーズ召喚。
『ゼンマイティ』の効果で、デッキから『ゼンマイマジシャン』を特殊召喚
『ゼンマイマジシャン』、『ゼンマイティ』で『発条補修ゼンマイコン』特殊召喚
『ゼンマイコン』の特殊召喚した場合の効果で、『ゼンマイネズミ』(A)を手札に加える。
『ゼンマイネズミ』を『心の架け橋』の召喚権追加効果で通常召喚。
『ゼンマイネズミ』(A)の効果で、墓地の『ゼンマイマジシャン』を特殊召喚
『ゼンマイコン』の効果で、『ゼンマイネズミ』(A)を裏側で除外し、『ゼンマイネズミ』(B)を特殊召喚
フィールドで『ゼンマイコン』の効果が発動したため、『ゼンマイマジシャン』の効果が発動。デッキから任意の☆4戦士族「ゼンマイ」モンスターを特殊召喚
フィールド:(モンスター):☆4戦士族「ゼンマイ」、☆4『ゼンマイマジシャン』、☆3『ゼンマイネズミ』(B)、☆3「宝玉獣」、☆4宝玉獣、『ゼンマイコン』(EXゾーン)(魔法罠):『心の架け橋』
『ゼンマイコン』、『ゼンマイマジシャン』で『リプロドクス』召喚
『リプロドクス』の効果で、リンク先の☆4「宝玉獣」を戦士族に。
戦士族になった☆4「宝玉獣」と☆4「ゼンマイ」で『ロンゴミアント』
☆3「宝玉獣」、☆3『ゼンマイネズミ』(B)で『No.75 惑乱のゴシップ・シャドー』
『ゴシップ・シャドー』の効果で、自身と素材を全て『ロンゴミアント』の素材に。
5素材『ロンゴミアント』完成!
返しの展開
このデッキは上手く展開できれば、返しのターンに『究極宝玉神レインボードラゴン・オーバードライブ』を特殊召喚、効果を発動しフィールドを更地にした後再び『レインボードラゴン・オーバードライブ』を特殊召喚できる可能性もあります。
条件は
フィールド、魔法罠に宝玉獣がもう1体
『心の架け橋』が生きている(もしくは「宝玉」魔法・罠をサーチできるカードが手札にある)
デッキに『ルビー』『サファイア』『究極宝玉獣』をそれぞれ2枚以上採用している
場合です。ただ、これらは宝玉獣展開の中で自然に満たされる条件でもあります。この場合、5体の宝玉獣が揃っていますので、あと2種類の宝玉獣を墓地かフィールドに揃えれば良いということです。
以下、返しのターンの展開です。
フィールド:(モンスター):『リプロドクス』『ロンゴミアント』「宝玉獣」モンスター(モンスターか魔法)(魔法・罠):『心の架け橋』
『心の架け橋』の効果で「宝玉獣」を破壊(墓地へ)。『宝玉の絆』をサーチ
『宝玉の絆』の効果.
(A): 手札に『究極宝玉神』がいない場合:フィールド、墓地に居ない「宝玉獣」(A)を手札に、『究極宝玉獣』を魔法ゾーンに置く。そして、『究極宝玉獣』の効果で、フィールド、墓地に居ない「宝玉獣」(B)を特殊召喚、『究極宝玉神レインボードラゴン』(B)をサーチ
(B): 『究極宝玉神』は手札にあるが、『究極宝玉獣』がデッキにおらず『宝玉の絆』でサーチできない場合: フィールド、墓地に居ない「宝玉獣」(A)を手札に、フィールド、墓地に居ない「宝玉獣」(B)を魔法ゾーンに。
「宝玉獣」(A)と『ロンゴミアント』で『クロシープ』リンク召喚
手順2の1.(A)の場合:モンスターゾーン及び墓地に「宝玉獣」7体。『究極宝玉神レインボードラゴン』(B)特殊召喚
手順2の2.(B)の場合: フィールド及び墓地に「宝玉獣」7体(うち一体は魔法・罠ゾーン)。『究極宝玉神レインボードラゴン』(A)特殊召喚。『レインボードラゴン』(A)をリリース、『究極宝玉神レインボー・オーバー・ドラゴン』を『クロシープ』のリンク先に特殊召喚。『クロシープ』の効果で、『ルビー』を蘇生。特殊召喚された『ルビー』の効果で、魔法ゾーンの「宝玉獣」(B)を特殊召喚。
モンスターゾーン及び墓地に宝玉獣7体、宝玉神1体。『レインボードラゴン・オーバードライブ』(A)降臨。
『レインボードラゴン・オーバードライブ』(A)の効果。自身をリリースし、フィールドのカードを全バウンス、宝玉獣モンスターを5体特殊召喚。(『アメジスト』、『エメラルド』、『コバルト』、『アンバー』、『タイガー』)
☆3『アメジスト』、☆3『エメラルド』で『彼岸の堕天使ケルビーニ』リンク召喚。☆3『ルビー』を墓地に送る
『アンバー』、『タイガー』で『ユニオン・キャリアー』リンク召喚
『ユニオン・キャリアー』の効果で、『コバルト』に『サファイア』を装備。
『コバルト』を巻き込んで、『ユニオン・キャリアー』や『ケルビーニ』と合わせて適当なリンクモンスターをリンク召喚(『アクセスコード・トーカー』とか)。装備カードの『サファイア』は墓地へ。
フィールド、墓地に再び「宝玉獣」7体。「宝玉獣」7体。墓地の『レインボードラゴン・オーバードライブ』(A)を除外し、『レインボードラゴン・オーバードライブ』(B)降臨。攻撃力11000、そして相手フィールドはがら空き。
このデッキの利点
『心の架け橋』にさえアクセスできれば、先行2枚初動で圧倒的制圧力の5素材『ロンゴミアント』を立てることができ、返しに圧倒的攻撃力の『レインボードラゴン・オーバードライブ』を出すことができます。
トドメをさせずに相手に展開を許してしまうこともありませんし、なにより『オーバードライブ』は宝玉獣デッキでなければ出すのが難しいので、宝玉獣デッキならではの展開になっているのかなと思います。
以下に述べる幻影騎士団の展開よりも安定して5素材『ロンゴミアント』&『レインボードラゴン・オーバードライブ』が出せるため、実用性はあります。
このデッキの欠点
「ゼンマイ」展開でも召喚権を用いるため、『心の架け橋』が必須になります。『心の架け橋』をサーチできるカードは現状『宝玉神覚醒』のみです。『宝玉神覚醒』は「宝玉」魔法カードなので、『虹の架け橋』等でサーチできますが、それでもアクセスしづらいことには代わりありません。また、『心の架け橋』に頼っているためこれが破壊されると一気に劣勢になります。
また、「ゼンマイ」展開では素引きすると困るカードも多く、『ゼンマイティ』はデッキだけでなく手札からの特殊召喚もできますが、『ゼンマイコン』はデッキからしか特殊召喚できないため、事故を起こす可能性があります。手札のカードをデッキに戻せる『打ち出の小槌』などを採用する必要があるかもしれません。
そして、毎度のことながらメインデッキやEXデッキを圧迫します。
メインデッキ:『ゼンマイネズミ』×2、『ゼンマイマジシャン』、☆4「ゼンマイ」戦士族
EXデッキ:ケルビーニ、クロシープ、ユニオンキャリアー、ゴシップシャドー、ロンゴミアント、ゼンマイティ、ゼンマイコン、レインボー・オーバー・ドラゴン、レインボードラゴン・オーバードライブ×2、アクセスコード・トーカー
特に多くのEXデッキのカードを使う関係上、他のコンボを組み込む余裕が無いため、後攻を取った場合はかなり不利になります。また、『レインボードラゴン・オーバードライブ』を採用するのであれば、「宝玉獣」モンスターでメインデッキがかなり埋まるため、手札誘発や『壊獣』『一滴』といった後攻捲りカードを採用しづらいのも難点です。『レインボードラゴン』の召喚を狙わない場合は、攻撃力3000の『ロンゴミアント』だけではトドメをさせないので別のプランを考える必要があります(ただ、これは『心の架け橋』が生きていればそこまで難しくはないでしょう)
回し方② 「幻影騎士団」展開
幻影騎士団の出張による展開です。
例1:フィールド:宝玉獣☆3×3、『宝玉の守護者』(☆4戦士族)
☆3のモンスター2体でLINK2『彼岸の堕天使ケルビーニ』を特殊召喚。
『ケルビーニ』の②効果で、デッキから☆3モンスターである『エッジインプ・シザー』を墓地へ。
『エッジインプ・シザー』の効果。手札を1枚デッキの一番上に戻し、墓地から『エッジインプ・シザー』を特殊召喚。
ケルビーニ(LINK 2、闇属性)と、エッジインプ・シザー(闇属性)で『幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ』特殊召喚。(ここまでは「カリ・ユガ」展開と同じ)
『ラスティ・バルディッシュ』の効果で『幻影騎士団ダスティローブ』を墓地へ送り、『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』をセット。
『幻影騎士団ダスティローブ』の効果で『幻影騎士団サイレントブーツ』を手札にサーチ
『幻影騎士団サイレントブーツ』は、フィールドに幻影騎士団がいる(今はラスティ・バルディッシュ)場合に手札から特殊召喚できるため、特殊召喚。
残った☆3宝玉獣と☆3『サイレントブーツ』で『No.75 惑乱のゴシップ・シャドー』をエクシーズ召喚(現在のフィールド:『ゴシップ・シャドー』『ラスティ・バルディッシュ』、『宝玉の守護者』)
セットした『シェード・ブリガンダイン』の効果発動。『シェード・ブリガンダイン』は、墓地に罠がない場合セットしたターンに発動できる。『シェード・ブリガンダイン』は発動すると☆4、戦士族の罠モンスターとなって特殊召喚される。
『シェード・ブリガンダイン』と『宝玉の守護者』ーで『No.86 H-C ロンゴミアント』を特殊召喚
『ゴシップ・シャドー』の効果で、自身を『ロンゴミアント』の素材にすることで5素材ロンゴミアントが完成
返しの展開
このデッキは上手く展開できれば、返しのターンに『究極宝玉神レインボードラゴン・オーバードライブ』を召喚できる可能性もあります。
具体的には宝玉獣をA宝玉獣を交えて展開していて、
・アドバンスド・ダークのサーチ等で、この展開で示した以外にもう1枚、宝玉獣が墓地にいる墓地にいる
・あと1体「宝玉獣」モンスターがモンスターゾーンか、魔法罠ゾーンにいる
・『心の架け橋』を展開に使っており、フィールドに健在
・ルビー・カーバンクルが墓地にいない
の場合です。
この場合、手札にレインボードラゴンがいるまま5種類の「宝玉獣」カードが揃っているため、あと2種類(『ルビー』+1体)を墓地に送れば良いわけです。
以下が返しのターンの展開です。
フィールド:「宝玉獣」モンスター×1、『ロンゴミアント』、『心の架け橋』
相手ターン終了時、『ロンゴミアント』の効果で自身の素材にある『サイレントブーツ』を墓地へ
自分のターン、『サイレントブーツ』の墓地効果で、もう一枚『シェード・ブリガンダイン』をサーチ。
墓地に罠が無いため(1枚目の『シェード・ブリガンダイン』はまだロンゴミアントの素材)、『シェードブリガンダイン』をセットして即発動。闇属性罠モンスターとしてフィールド上に特殊召喚
『シェード・ブリガンダイン』(闇属性)と『ロンゴミアント』(闇属性)で『ユニオン・キャリアー』召喚。
フィールドには、闇属性『ラスティ・バルディッシュ』と光属性『ユニオン・キャリアー』。『ユニオン・キャリアー』の効果で、光属性の『ルビー』を『ユニオン・キャリアー』装備。
『心の架け橋』でフィールドに居た「宝玉獣」モンスターを破壊し墓地に送り、『宝玉の絆』をサーチ。
『宝玉の絆』を発動。墓地やフィールドにいない「宝玉獣」の最後の1体を手札に加える。もし『究極宝玉神』が手札になければ、『究極宝玉獣』を魔法・罠ゾーンに置いてその効果でサーチする。
サーチした最後の「宝玉獣」モンスターを通常召喚。
この時点でのフィールド:(モンスター)『ラスティ・バルディッシュ』、『ユニオン・キャリアー』、最後の「宝玉獣」モンスター、(魔法・罠)『アドバンスド・ダーク』『心の架け橋』、手順6で破壊した「宝玉獣」モンスター、手順5で装備した『ルビー』
『ユニオン・キャリアー』と最後の「宝玉獣」モンスターで『クロシープ』を召喚(『ユニオン・キャリアー』に装備されていた『ルビー』が墓地へ。)
墓地、フィールドに宝玉獣が7種類。手札の『究極宝玉神レインボードラゴン』召喚。
『究極宝玉神レインボードラゴン』をリリースし、EXデッキから『究極宝玉神レインボー・オーバー・ドラゴン』を『クロシープ』のリンク先に特殊召喚。
『クロシープ』のリンク先に融合モンスターが特殊召喚されたことで、『クロシープ』の効果発動。墓地から『ルビー』を蘇生。
『ルビー』が特殊召喚されたことにより、魔法・罠ゾーンの手順6で破壊した「宝玉獣」モンスターがフィールドに特殊召喚される。
墓地、フィールドに宝玉獣モンスターが7種類揃う。墓地のレインボードラゴンと宝玉獣7種類で『究極宝玉神レインボードラゴン・オーバードライブ』を特殊召喚。攻撃力11000!!!
このように、相手の展開を完封した上でのワンショットキルが成立します。
このデッキの利点
「ロンゴミの制圧力」と「宝玉獣ならではの圧倒的な攻撃力」は回し方①でも述べましたが、回し方①と異なりこちらは『ラスティ・バルディッシュ』を経由する「幻影騎士団展開」なので、相手ターン『カリ・ユガ』と同じデッキにギミックを組み込むことができ、デッキ構築と初手の手札次第ではどちらを出すか選べるかもしれません。
個々に採用したカードに関して、『シェード・ブリガンダイン』は、素引きしてもリンク素材や宝玉獣で出しやすいランク4エクシーズ素材になってくれるので、『ロンゴミアント』ルートが駄目だとしても次に繋げることができるので、相性が良いです。
『ゴシップ・シャドー』は、素材を移す②の効果が注目されますが、①の「相手の発動したモンスター効果を、デッキからお互い1枚ドローする、に書き換える」効果も非常に強力です。宝玉獣では非常に出しやすく、使いやすいモンスターだと思います。変でない宝玉獣デッキにも1枚は入っているカードかもしれません。
このデッキの欠点
初動がかなり不安定であり、そして5素材『ロンゴミアント』からの『オーバードライブ』は上振れ展開なので、絶対に5素材ロンゴミアント+αを出せるデッキと比べると非常に脆弱だと思います。そもそも戦士族がいないのに無理やり出すわけですからね。
なお、はじめに述べたように今回使った『宝玉の守護者』は宝玉テーマ内ではサーチできません。サーチ方法としては、
戦士族、炎属性なので『焔聖剣-デュランダル』でサーチ可能。
『ペンデュラム・アライズ』によって☆4宝玉獣を『宝玉の守護者』に変換
などがあります。ただ、『アストラル・ホープ』や『フォトン・スラッシャー』、『ZS・昇華賢者』のような自己特殊召喚できる☆4戦士族や、他のコンボで出せる☆4戦士族があるならそっちのほうが良いと思います。
こういった理由で、相手ターン『カリ・ユガ』や回し方①の「ゼンマイ」展開よりも必要とする「宝玉」モカードが多く、デッキも重くなり、展開が難しくなります。
そして、毎度のことながらメインデッキやEXデッキを圧迫します。
メインデッキ:エッジインプ・シザー、幻影騎士団ダスティローブ、幻影騎士団サイレントブーツ、幻影騎士団シェード・ブリガンダイン×2
EXデッキ:ケルビーニ、ラスティ・バルディッシュ、クロシープ、ユニオンキャリアー、ロンゴミアント、レインボー・オーバー・ドラゴン、レインボードラゴン・オーバードライブ
もしA宝玉獣展開であればメインデッキは既にカツカツなので、こうした中でここまで展開するのは(遊戯王カードwikiのコンボレベルに)中々厳しいところもあると思います。
まさにロマンといった感じでしょうか。
まとめ
今回は、宝玉獣で『カリ・ユガ』と5素材『ロンゴミアント』を出す方法を書きました。
出しやすさとしては
相手ターン『カリ・ユガ』>「ゼンマイ」『ロンゴミアント』>「幻影騎士団」『ロンゴミアント』
の順番です。相手ターン『カリ・ユガ』と「ゼンマイ」『ロンゴミアント』は実戦に耐えうるかもしれません。ただ、コンボに特化しているため妨害された後どう持ち直すかは今後の課題になります。
ちなみに、私は遊戯王GXと、そこで宝玉獣デッキを使っていたヨハンが好きでストラクを買いました。そうした背景から「相手の全力を見たい」というヨハンのポリシーに反するこうしたデッキは使う予定がありません。
この記事はそういう意味での「供養」として公開しておきますので、どなたか使いたい方がいらっしゃったら使ってあげてください。
とりあえずこんな感じでした。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。