第8話 いけない恋
『お金の相談には乗らないよ?』
『あほか そんな事はお前には言わへんわ』
『じゃあ何よ?』
『とにかく会って話がしたいねん』
『じゃあ私のバイト先まで来てくれるなら
バイト終わりに…』
『ありがとう』と言うとひかるは本当に
バイト先の横で車を停めて待っていた
『ほんまに待ってたん?えっ😳何があった?』
『とりあえず乗ってくれ』『わかった』
乗り込もうとすると
『あかん!土禁やねん 靴脱いで怒られるから』
『わ、わ、わかった』
なんだ?このモヤモヤする違和感は…
そして靴を脱いで車に乗ると
車の中にもたくさんの違和感が…
ひかるとは20歳の時にプロポーズ未遂の
出来事があったのだ😅それは置いといて
だからこそある程度の好みや思考は理解していた
つもりだった
まずは土禁の車
好きじゃないはずの多数のぬいぐるみ
左手薬指のペアリング
動かしてはいけない助手席
まだまだたくさんの違和感が…
『自分さぁもしかして?彼女出来たとか
言わへんよなぁ?』
『なんでわかったん?』
『誰でも分かるわ…むしろわかりやすいねん』
『あんたこんなもん奥さんもすぐに気づくで』
『いや大丈夫やろ👌』
『滲み出てる😂あたしがすぐに気づく位やで
そばにいる嫁が気づかん訳ないやん』
ひかるはれっきとした既婚者で2児のパパ…
しかも子供達はまだまだ可愛い盛りだった
『誰にも話されへんから聞いて欲しくて…
もうお前にはバレたし話してもええよな?』
まさかこんなノロケ話を聞かされる日が
やって来るとは…
付き合いは長いけど こんな嬉しそうな顔で
夢中で話すひかるを見るのは初めてだった…
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