将来はここで
散々書き散らしているように、実家にはいろいろと複雑な思いをかかえており、
コロナ以上にその問題のせいで披露宴をおこなわないも同然なのであるが、
人の披露宴に招待されるのは結構好きなのである。
おおむね、仲良い人に呼んでもらえるし、
学生時代の友人とか職場でお世話になった人とかにあって話せるし、食事は美味しいし、
自分もちょっとオシャレできて非日常気分が味わえる。(御祝儀代はかかるけれど。)
なので、この1年間、呼ばれるはずだった結婚式が延期になったのはとても残念だった。
その結婚式は、大学時代のサークルでとても仲良くしていた後輩のもので、初めてのスピーチまでする予定だった。
大好きなサークルの友達や後輩にたくさん会えることが楽しみでならなかった。
がしかし、コロナで延期。
今年の夏に行われる予定であるが、無事に開催されることを切実に祈っている。
なによりわたし自身行きたくて仕方ない。
夫とフォトウェディングの会場を選んでいるとき、とある式場のチャペルを見学した。
そこのチャペルは少し特徴的で、夫がぽつりと
「将来こどもができたらここで挙げてほしいなあ」と言った。
夫自身、わたしがこじらせていることとは別に、結婚式は特に…という感じであった。
男性はそういう人もまあまあいると思うし、夫は友達がそんなに多くなく、「式するなら誰呼ぼう……」なんて悩んでもいた。
もともと義父が「お前の時は盛大に挙げたい」と言っていたそうだが、「それはちょっと…」と思っていたと言っていたし。
(挙げるのはよいにせよ、その規模は…というニュアンスもあったと思うが)
そんな夫がそう口にしたのは、とても意外だったが、なんだか嬉しかった。
わたしたちのフォトウェディングには、両家の親は同席しない。正直とても気楽である。
(うちの母はどうしてもというので見に来るようだが…)
結婚式に呼ばれることは、後輩ですら嬉しいのだから、きっと親(とりあえずうちの母については)も嬉しいんだろうなと思うけれど。
(わたしの夫の上二人の姉は盛大な式をあげているので)「向こうの親御さんはいいよね、訪問着着る機会とかあって」と言っていた。
(でも自分自身の式は大変だったらしいうえ、コロナに関係なく夫婦として壊滅的であるため、わたしにも強くは言ってこない。特に披露宴については。今の時代はするしないが選べるからいいよね、とのこと。)
まあ、母については式に来て欲しくないという程ではないが、離婚もしていない状態であるにもかかわらず、父親を呼ばないのは不自然になり、でもそれは絶対嫌なため、結果ふたりでのフォトウェディングを選択するに至っている。
そんなこんなで相変わらずこじらせているが、でも、自分のこどもには結婚式に来て欲しいと思ってもらえるような親になれたらいいな、とぼんやり思う。