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【SOGIE(ソギ・ソジー)】知るべき3つのワードと4つの考え

SOGIE(ソギ・ソジー)とは、誰を好きになるか、自分はどの性だと自覚しているか、どの性を表現したいかを表す言葉です。

実は『普通の人』と思っている人ほど、このSOGIEを考えたことがないことが多く、自身のジェンダーへの関心が薄い傾向にあります。

今回はSOGIEについて、ざっくりご紹介します。

SOGIE(ソギ・ソジー)の3つのキーワード

SOGIE(ソギ・ソジー)とは、下記3つの頭文字を取った言葉です。

●Sexual Orientation (性的指向)
→どんな相手を好きになるか。異性か同性、その他など。
●Gender Identity (性自認)
→自分が社会の中でどの性で生きたいか。
 ※生まれた際の身体的な性に限らない
● Gender Expression (性表現)
→服装や一人称などで自分をどう表したいか。

この3つが一致している場合は『シスジェンダー』や『ヘテロセクシャル』といったカテゴリーになります。そしてシスジェンダー、ヘテロセクシャルが今のところマジョリティーと呼ばれる人たちです。

ただし、これらの感覚は変容しやすく、日によって変わったりする人もいます。

SOGIEは自分の問題であり社会の問題

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SOGIEの考えは全ての人が持っているアイデンティティのうちのひとつ。

アイデンティティは自身の中にあるものなので、他人に強制をされたり押し付けられたりする必要がありません。

しかし、社会集団のなかで生きてく上で、性自認や性表現を押し付けられるシーンがいくつもあります。これらが職場の中で起こった場合はハラスメントにも繋がるのです。

自分の問題であり、社会の問題にもつながるSOGIE。あなたの周りにもマイノリティと呼ばれる人がいるかもしれません。それらの人たちが不必要に傷つけられることなく、マジョリティと同じように生活が出来るように共生し、少しの工夫をしていきたいですね。


カテゴリーにあてはめる・縛るのは古い

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先の項目で登場した『シスジェンダー』『ヘテロセクシャル』というカテゴリーは自身の性を説明する際に使いやすい、一種の共通言語・共通認識です。

その他に、Xジェンダーやノンバイナリーなど…ジェンダーやセクシャルのカテゴリーは現在60種以上あり、今も増え続けています。

個人が感じるジェンダーやセクシャルに関する違和感を言葉で表現するために、カテゴリーがいくつも増えているのです。ただし、カテゴリーはあくまでも言葉で説明するためのものでしかないので、無理にあてはめたりカテゴリーに縛られたりする必要はありません。

男女二元論はもっと古い

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SOGIEに頭をアップデートする際に、必ず知っておきたいのは『ジェンダーは男と女に限らない』ということです。

どちらの性別にも属していると感じる人や、性別を選ばないという考えもありますし、日によってどの性として振る舞いたいか変わる人もいます。

ジェンダーを男女2つだけで考える『男女二元論』は時代に則さない、まちがった認識であるとされています。

どんなジェンダー・セクシャルでも社会の一員であることに変わりがない

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どんなジェンダーやセクシャルであっても、その人はその人であり『ひとりの人間』であることには変わりありません。

一緒に働く仲間がもしれませんし、電車で隣に座った人、ご近所さん、将来のパートナーかもしれません。

いろいろな人達が自分自身に誇りを持って暮らせる社会にしたいですよね。



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