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同士が少ない!!社会人看護師の苦悩とキャリア選択のコツ

会社員など他の職業から看護師になった人を「社会人看護師」と呼ぶことがあります。社会人看護師さんからの転職・キャリア相談は実際とても多く、私自身も社会人看護師として葛藤がありました。
こんな方にオススメの内容です。

✔ 社会人看護師が周囲におらず孤独
✔ 看護師が合わないかも・・・
✔ 看護師として転職するか?会社員に戻るか?を悩んでいる
✔ これから社会人看護師を目指したい

このnoteでは、社会人看護師だからこその苦悩あるあると、だからこそ次の一手をどう考えていけばいいのかポイントがわかります!


社会人看護師の苦悩(4種類)

肉体面:シフト制勤務や夜勤、立ち仕事や身体援助業務
カルチャー面:感情的でウェットな指導やキツい口調など
業務面:その日で完結する業務体系、オンリーワンや指名制ではない
評価・昇進面:がんばりに応じた評価や評価基準

これらの内容は、新卒で看護師になった人は「ふつう」だと捉えている場合も多く、会社員の友人に相談しても「それマジ?大変そうだね~」で終わってしまい、共感しながら分かってもらえる状況って無いですよね・・・。

「前職」という「比較できる経験・対象」があるからこそ苦悩やギャップがあり、それを言えずに苦しんでいる方が多いんです。

【苦悩❶】 肉体面

20~22歳の新卒看護師に比べて、どうしても体力的な差があります。自分より身体が大きい人の清潔ケアで全身汗だく、ナースコールで病棟内を何度も往復して・・・特に前職がデスクワークだった場合は変化も大きいため「いつまで続けられるかな」と不安を感じる人が多いです。
また、夜勤やシフト制勤務は(看護学生や実習では経験しないため)働いてみて「合わない。無理そう」と気づくケースもあります。

【苦悩❷】 カルチャー面

感情的な指導やキツい口調、一挙手一投足をべったりと見られているような雰囲気。同僚との距離感の近さや、「社会人」としてのコミュニケーション感覚の違い。自由に有休が取れない・・・など理不尽さの多さ。
この部分に苦悩・モヤモヤを感じる人は、実はとても多いです。
もちろん病棟や病院によって違うと思いますが、「看護師の風土=カルチャー」として一般企業との違い・ギャップは一定ある印象です。
(というのも、看護師→会社員に転職した99%の人は、この真逆の感想だからです)

郷にいらば郷にしたがえ、ということわざもあります。この部分は、自分一人の力で今すぐに大きく変えることは難しい印象です。

【苦悩❸】業務面

会社員(特にデスクワーク系)は、月間・四半期・年間など「締め」や「プロジェクト」など開始・終了の定義が決まっており、一定期間をかけてゴールに向かって自分の業務を継続的に積み上げるスタイルが多いですよね。
「あなただからお願いしたい」とお客様から指名をされたり、「◯◯さんしかできない業務」などオンリーワンの役割・業務を任されたりする場合もあります。

一方で、看護師は交代制勤務という特徴もあり、その日・その勤務帯で完結する業務が多く「どの勤務帯で誰が担当しても同じケアができる」ことが大切です。
そのため、「ありがとう」と感謝の言葉はもらえるものの、前職と比較して「達成感がない」「自分だから任せてもらえていると思えない」「患者さんと日々一緒に進んでいる感じがしない」と業務上のやりがいについて悩む人も多いです。

※詳しい業務面の違いは「コチラの記事」で読めます。

【苦悩❹】 評価・昇進面

会社員は、成績や頑張りが評価として給与や昇進に反映される場合も多いです。
そのため、特に前職の評価制度が整っていたりインセンティブ制度があった場合は、看護業界の評価・昇進面に「見えづらさ」を感じる人も多いです。
看護師は専門職だからこそ、経験年数が重視されますし(同じ病棟内で同じ経験年数の場合)評価による年収の差は少ない印象です。

苦悩とどう付き合い、次の一手をどうするか

「せっかくがんばってとった看護師資格、なんとか活かしたい・活かさなきゃ」と「合わない・しんどい・モヤモヤ・・・」との葛藤。
年下の看護師に毎日怒られるというプライドが傷つく日常。
他看護師と同じようにできない情けなさ、自分で決めたことをやりとげられていない自分自身へのふがいなさ。
私自身もさまざまな感情でぐちゃぐちゃでしたが、この3ステップで整理していきました。

<整理の3ステップ>
❶ 看護師になる前と現在のギャップを整理、自分の甘さも反省
❷「自分が」譲れない・大切にしたい要素+理由を整理する
❸ ❶を繰り返さず❷が実現できるような、未来の方向性・進路を考える

すべて看護師として勤務したからこそ自覚できた内容だと思いますし、過去の自分自身が選んだ選択は後悔していません。
ただし、私にも反省点があります。
反省点の1つは、看護師資格に対する過信です。心のどこかで「手に職」「資格が取れれば安泰・なんとかなる」と安心しきっていました。

▶安泰=自分にできる・あう、とは限らない
 →自分にとっての許容できる範囲や、本当に大切にしたい要素を認識しきれていなかった
▶身体が資本の職業
 →(腰痛等で)身体を壊すと、看護師として座り仕事ができる職場は殆どなかった

「やめる」「やめない」に正解はありません。
だからこそ、どの進路を選んでも「転職理由」や「志望動機」は必ず聞かれます。

・なぜ会社員(社会人)から看護師を目指したの?
・せっかくなれた看護師を転職しよう(やめよう)と考えたのはなぜ?
・今後どうなりたい?どうなりたくない??

これらの要素が自分自身の中で整理・納得しきれないまま「とりあえず」で転職すると、転職後に「やっぱり違った」とミスマッチから短期離職を繰り返してしまうリスクがあります。
私自身も、上記に向き合わないまま看護師→看護師で転職をしましたが、結果的に転職先でもうまくいかなかった経験があります。。

ちなみに。次の転職先もこのリスクを心配しているため、面接では深くつっこんで質問されますし、面接官が納得いくような説明・回答も求められます。

いざ看護師をやってみて「会社員の時にあった△△がないのが、自分にとってしんどく感じるポイントだな。次の職場では△△があるところにしよう」とか「看護業界に染まり切れないのは自分の◇◇の価値観が原因かもしれないな・・・たとえ看護師として勤務を継続をするとしても、◇◇だけは譲らない方が心身の健康が保てそうだな」とか。
そういった「自分の経験があるからこそ守り抜かなければならない条件」のようなものを整理し、言語化していった方がよいのです!

「整理したいけど自力では無理そう」「他の人に相談してみたい・・・」
そんな場合は第三者の力も頼ることもおすすめです。

🌸 私も転職キャリア無料相談を行っています。HandL公式LINEよりご覧ください 🌸
会社員・看護師の両方を経験し、転職エージェントとしても500名・100社以上の転職や中途採用に携わってきました。成功・失敗事例や、企業側が見ているポイントもお伝えできます!

社会人看護師には、社会人から看護師へ転身できた「勇気」「行動力」「決断力」があります。そして、きっと何かしらの意欲・思いのつまった芯(しん)があると思います。

ぜひ、自分自身の内面と向き合い・整理してから、次の一手を踏みだしてみて!


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