~とりあえず登録が一番危険~ 登録前に知っておきたい!転職エージェントの「5つのメリット・デメリット」
「転職サイト」や「転職エージェント」を使ったことありますか?転職エージェントは、新しい企業や求人に出会える有効な手段です。
今回の記事では、転職エージェントとは?という基本から、メリット・デメリットまで徹底解説します!
転職エージェントの仕組みと利用料金
転職エージェントの仕組み
転職エージェントの仕組みの特徴。それは、あなたを担当する人「担当者(キャリアアドバイザー)が存在する」点です。エージェントの登録後の流れは下記です。
❶登録後、電話・メール等でエージェント担当者から連絡が来ます。
❷担当者と「面談」を行います(電話・オンライン(zoom)・対面等)
❸❷が終了後、担当者から求人案内が行われ、応募ができます。
つまり、エージェントでは「担当者」が転職希望者と企業との間に入り、希望内容と合いそうな求人の選定や、内定を目指すための様々なサポートをしています。
※転職サイトの場合、❷はないため、アプリやサイト等を通じて自分自身が企業と直接やりとりを行います。
転職エージェントの利用料金
転職希望者は「無料」で利用できます。
一方で、求人募集する企業側は「有料」です。多くの場合、実際に内定して入社決定した際に、エージェントが企業から報酬(入社決定した人の年収の◯◯%等)を得る契約をしています。
つまり、企業側は高い料金をかけてでも「合う人」を採用したい時等に、エージェントを利用します。
看護師向け、一般向け、どちらがいいの?
「看護師向け」は、看護師から看護師への転職を得意とするエージェントです。「◯◯看護」「ナース◯◯」等、サービス名に看護やナースが入っている場合も多いです。
一方の「一般向け」は、いわゆる一般会社員向けのエージェントです。リクルートエージェントやDODA等、CM等を見たことがあるかもしれません。
希望する職種・業界等によっても異なりますが、この記事を見て下さっている多くの方は(医療業界に転職する場合も含めて)看護師以外の職種も検討中だと思います。この場合、個人的には「一般向けの転職エージェントも使うこと」をおすすめします。
なぜなら、一般向けエージェントの方が、圧倒的に求人数・取引先企業数が多く、より幅広い数多くの求人と出会える可能性があるからです。
転職エージェントには、メリット・デメリット両方があります。
お住まいの地域や年齢・経験・希望内容等によっても、どのエージェントが合うかは異なります。また、もちろん担当者個人との相性もあると思いますので、ぜひ下記を参考にしながら、ご自身にあったエージェントを探してみてください。
転職エージェントの「5つのメリット」
ここからは、転職エージェントのメリットを5つ紹介します。
<転職エージェントのメリット>
❶自分自身の市場価値やおすすめ求人がわかる
❷非公開求人に出会える場合がある
❸あなたの性格や志向性等の「人柄」面も見てもらえる
❹職務経歴書の添削や面接対策が受けられる
❺年収交渉や面接日程調整等の各種交渉・調整を代理で行ってもらえる
❶自分自身の市場価値やおすすめ求人がわかる
「私が転職できる求人はある?」「今募集がたくさん出ている業界や職種をしりたい」転職エージェントは、このような質問・相談にも答えてくれます。
特に一般企業転職は多くの業界・職種があり、全ての内容を自分一人で調べ尽くすことは難しいと思います。そのため、エージェントに求人動向を聞いた上で、進む方向性・難易度等のイメージづけに活用することもできます。
❷非公開求人に出会える場合がある
企業の中には、転職サイトや会社ホームページには求人情報を出さずに「非公開」で「転職エージェントだけにお願いする」場合があります。そのような求人は「非公開求人」等といわれています。
例えば…下記のようなケースがあります。
・まだ一般公表していない新プロジェクト募集のため、雰囲気が合いそうな対象者だけに紹介してほしい。
・一般公開すると応募が殺到する人気企業のため、スキル・経験を満たしている経験者だけに紹介してほしい。
❸あなたの性格や志向性等の「人柄」面も見てもらえる
転職エージェントの大きな特徴の一つが「担当者(キャリアアドバイザー)が存在している」ことです。担当者は、スキル・経験だけではなく、面談時や日常のやりとりを通じて、あなたの性格・志向性等の「人柄」も見ています。そして、応募時は、履歴書・職務経歴書だけではなく、あなたの人柄面を紹介する情報(推薦状・紹介状等)も企業側へ伝わる場合が多いです。
つまり、書類上のスキル・経験以外の「人柄」も、エージェント担当者から応募企業へ伝えもらえるチャンスがあります。
そのため、転職回数や経歴は自信がないけれど、コミュニケーション力や対人印象が良い人の場合、エージェントを通して応募することで(自分自身で作成した)書類だけでは伝わりきらない魅力をアピールでき、書類選考が通するケースもあります。
❹職務経歴書の添削や面接対策が受けられる
看護師から一般企業転職をする際、職務経歴書作成や面接は「大変」「よくわからない」の壁にぶつかる場合が多いです。なぜなら、看護師の転職では、専門職&人手不足の状況もあり、転職活動では重視されないからです。
ただ、一般企業転職では「一般企業のルール」のため、避けて通れない部分です。転職エージェントでは、無料で、ある程度の添削や面接練習・対策を受けることができる場合がほとんどです。
※ただし、多くの場合は不完全です。詳細はデメリット欄をご覧ください。
❺年収交渉や面接日程調整等の各種交渉・調整を代理で行ってもらえる
特に現職中の転職活動は時間がないですし、企業との慣れないやりとりの中で交渉・調整を行うことは大変です。エージェントを利用すると、こうした各種交渉・調整も代理でお願いすることができます。
ここまでは、転職エージェントを利用するメリットを紹介してきました。何事にも裏表があるように、転職エージェント利用にもデメリットがあります。
転職エージェント利用の「5つのデメリット」
ここからは、転職エージェントのデメリットを5つ紹介します。
<転職エージェントのデメリット>
❶希望にあった求人を紹介されるとは限らない
❷看護師経験者ではないため、魅力を引き出し切れない
❸全員が平等だとは限らない
❹エージェントのペースに巻き込まれてしまう場合がある
❺エージェントも得意・不得意がある
❶希望にあった求人を紹介されるとは限らない
エージェントは、転職市場の動向をお伝えすることは得意です。ただし、ヘッドハンターではないため、あなたの希望にあった求人を個別にピンポイントで新規開拓してくれるわけではありません。
そのため、あなた自身の希望内容と、世の中から期待されている役割・立ち位置が異なっている場合には「希望にあった求人がない」と感じるかもしれません。
❷看護師経験者ではないため、魅力を引き出し切れない
一般転職エージェントを利用する場合、基本的に「担当者」は医療職者ではありません。そのため、業務内容の聞き取りや職務経歴書添削を行う際、看護師業務の魅力・強みを十分に引き出しきれない場合があります。例えば、委員会や看護研究、プリセプター、リーダー業務等をイメージすることは難しいと思います。
看護師は専門職だからこそ、可能であれば(特に職務経歴書作成については)看護師から企業転職を成功された人や、成功実績がある担当者のサポートを受けながら、看護師⇔一般企業でも通じる内容に変換して準備することをおすすめします。
❸全員が平等だとは限らない
転職エージェントは、転職希望者は「無料」で使えるサービスです。転職エージェントは転職希望者が内定・採用が決まった際「企業から報酬をもらう」ビジネスモデルです。ボランティアではありません。エージェントの中には(個人やチームで)「目標・ノルマ」がある場合も多いです。
そのため、全員を平等にサポートしたい気持ちはあっても、現実的には難しい場合もあります。例えば、返事が全然こない、いつまでも職務経歴書が仕上がらず応募準備ができない…等が続くと、エージェントとしては10名以上の転職希望者を同時に担当している状況のため「ずっと平等に情報提供し続けること」が難しい場合もあります。
❹エージェントのペースに巻き込まれてしまう場合がある
転職エージェントは、転職サポートのプロです。とはいえ、転職活動を行うのは「あなた自身」です。「よくわからないので全てお任せします」とお願いした結果、無理に進められて困ったというお声も聞きます。
良い・良くない、合う・合わない、その基準は人によって違います。応募のペース・応募数もそうです。
ぜひ、自分自身の意見ももちながら、担当者とすり合わせながら進めることをおすすめします。
❺転職エージェントにも得意・不得意がある
転職エージェントにも得意・不得意な分野があります。希望する業界・職種とエージェントの得意が一致していないと、なかなか求人に出会えない場合もあります。
もし事前に企業業界・職種が決まっている場合は、最近のその業界・職種の新着求人数や決定実績数を質問してみても良いかもしれません。
まとめ
転職エージェントは、求人情報をはじめ、職務経歴書添削や面接対策等々たくさんのサポートを受けることができます。ただ、看護師が企業転職で利用するは「完全丸任せ」だと不十分な場合もあります。
ぜひ今回ご紹介した「5つのメリット・デメリット」を上手に活用して、転職活動を進めてみてくださいね!
今後、実際に私が見てきた「エージェントの上手な活用事例」をnoteでご紹介予定です。
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