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【看護師→企業転職】看護師経験を活かしやすい転職先と注意点

企業転職や求人を調べながら、こんなこと思っていませんか?

『どんな業界や職業に転職する人が多いんだろう?』
『できれば看護師の知識や経験も活かせたらいいなぁ・・・』

看護師出身者を歓迎する求人や、すでに複数の看護師出身者が活躍している業界は複数あります。
ただし「なんとなく」で選んでしまうと、実はリスクもあります。

✔  看護師から企業転職した人の転職先について知りたい
✔ 「受かりやすい」業界や職種を知りたい
✔  進路を選ぶ際の注意点・ポイントを知りたい
✔ 次の職場では腰をすえて長く働きたい

この記事では、これまで500名以上の転職希望者・100社以上の採用担当者からお話を伺ってきた私が、実話をもとにリアルな情報をお届けします。

目次


看護師から企業転職した人の転職先

看護師出身者は、すでにさまざまな分野で活躍しています。
【例】
・産業保健師
・製薬業界(MR、コールセンター)
・治験業界(CRA、CRC)
・医療機器(営業、フィールドナース、カスタマーサポート)
・人材業界(看護学生や医療職者の転職サポート、人材派遣の営業)
・コンサル(医療系コンサル、ITコンサル)
・IT/ヘルステック(電子カルテなどの営業、カスタマーサクセス)
・教育や研修業界(医療系出版社の営業、ライターや映像制作、看護教員)

『思ったより・・・いろいろあるじゃん!?』
『看護師しか経験がないのに、他の業界で通用するの??』

とくに20代は、未経験から違う業界や
職種にも挑戦しやすいです。「どうしてこの企業・職種に転職したいのか?」「なぜ看護師ではダメなのか?」といった転職理由や志望動機をしっかりと準備・言語化できていれば、転職が成功するケースも多いです。

「受かりやすい」定番の求人は?

転職エージェントに「看護師経験を活かせる求人を教えて下さい」とお願いすると、ほぼ必ずオススメされる求人があります。そのひとつが「治験業界(CRC)」です。私自身も、看護師から転職するときに案内されました。
※くわしい業務内容が知りたい方は、日本SMO協会をご確認ください。

そもそも。求人の「応募しやすさ・難しさ」は、3つの要素が影響します。
CRCはこれら3つすべてを満たしているため、エージェントから紹介されやすいです。

❶ 求人数や募集人数
❷ 未経験者の受け入れやすさ
❸ 看護師のスキルや経験の活かしやすさ、親和性

❶ 求人数や募集人数
【求人数】そもそもの求人数
【募集人数】その職種が(社内で)必要とされる人数
たとえば、看護師は1つの病院の中で約100名~1,000名以上が働いており「多くの人数が必要とされる職種」です。一方で、産業保健師は、全国で約3,000名程度。企業の中で1名~数名程度、配置義務もなく0名の場合もあります。

つまり、産業保健師のように「人気がある+募集人数が少ない」職種がもっとも競争倍率が高いです。

❷  未経験者の受け入れやすさ
・未経験者むけの教育や研修体制が整っている
・未経験者が入社して一人前に成長し活躍している
・これまでの経験スキルを活かして、会社に新しい風を吹き込んでほしい

このような企業では、とくに20代を中心に「今後の活躍や伸びしろ」を期待して未経験者も募集している傾向です。

❸ 看護師のスキルや経験の活かしやすさ
・医療や看護の基礎知識がある
・医療関係者や患者さん・ご家族とのコミュニケーションに慣れている
これらは、看護師経験者の特長の1つです。
とくに医療や治験関連の業界では、歓迎される「強み」です。

【治験業界に転職した看護師さんの声】
・もともと病棟で治験が行われていて興味があった
・看護師出身者も多く、前例があり安心感がある
・専門領域(がんなど)の専門的治療の経験や知識が活かしやすい
・患者さんや医療者(コメディカル)との対応経験が活かしやすい
・医療機関での業務も多く雰囲気や文化に(他業界よりも)親しみやすい

『それなら私も・・・』と決めるのは、まだ早いです。
どんな求人にもメリット・デメリット両方あります!

【注意点❶】 受かりやすい=自分にあう、とは限らない

実は『やっぱり看護師に戻りたい』と
短期離職してしまうケースがよくあるんです・・・!!

・エージェントにオススメされた求人を「なんとなく」選んだ
・「受かりやすい」と言われた職種しか見ていなかった
・思っていたイメージと違った

日本には約360万の企業、18,000以上の職種があります。
思っているよりも多いですよね・・・!

こんなに多くの選択肢があるのに「これしかない」と安易に決めてしまうと、せっかくのチャンスや可能性を逃してしまうリスクもあります。

失敗をふせぐには「転職するうえで自分が大切にしたいこと」の整理が大切です。

「働きやすい」「ふつう」の基準や含まれる要素は人それぞれ。
だからこそ、あなた自身にとっての「働きやすい」「ふつう」を認識して言語化できないとエージェントは「あうかどうか」の判断や求人選定ができないため、定番の求人「だけ」を案内されます。
また、その状態で応募しても「なんとなく企業にあこがれて応募した人」だと判断されてしまい落ちます。

くわしくはこちらの記事で解説しています↓↓

【注意点❷】 年収を戻しにくくなる

看護師から一般企業に転職すると・・・
・夜勤手当がなくなる
・新しい職種や業界に挑戦する「未経験者」になる
そのため、98%の人は年収が下がります。

医療職の働き方に近い「看護師のスキルや経験の活かしやすい」職種は、個人の仕事の成果やがんばりがお給料に反映されにくい傾向です。
また、医療系以外への転職も年齢とともに難しくなります。
【例】保健師、治験系(CRA/CRC)

年収をあげて「次の次」の転職可能性も広げたいなら「◯◯職」がオススメ

ずばり・・・「営業職」がオススメです!

営業職と聞くと、どんなイメージがありますか?

・押し売りとかイヤ・・・
・ぺらぺら話せる人じゃないと無理そう
・個人目標があって大変そう
・テレアポとか苦手かも

このイメージ、かなり偏っています!

看護師にも「病棟」「外来」「訪問看護」「施設」などさまざまな種類があるように、営業職も業界・企業によってさまざまです。
テレアポや押し売りはナシ、まずお客様の話を聞く、じっくり期間をかけて信頼関係を深める営業スタイルも多いです。

また、実は「情報収集→ ヒアリング → 仮説を立てる → 提案・実行 → 振り返り・効果検証」のプロセスは、看護にも営業にも共通しています。


観察力・ヒアリング力や相手によりそう姿勢を活かして営業職として活躍し、看護師時代より高い年収で働いている人もたくさんいます。

まとめ

看護師が企業転職する際、看護師の経験やスキルを活かしやすい求人として「治験業界(CRC)」を紹介されやすい傾向です。
治験系は魅力がある素敵な職業ですが、業務の成果や成績がお給料に反映されにくい、医療系以外の職業・業界へ転職しづらくなるというデメリットもあります。

もし、まだどの職業か決めきれない・・・という場合は、可能性を広げておきやすい職業=営業職がオススメです。

「営業」といってもさまざまな種類があります。看護師と共通する要素もあるため、思いこみやイメージだけで判断せずに、しっかり調べて知った上で判断することが大切です!!

🍁これからも「看護師から企業転職」について発信していきます。
見逃さないように、ぜひフォローしてお待ち下さい。

🍁大手転職エージェント→看護師→看護系エージェント→これらの経験を活かし、現在は「 医療従事者専門の進路相談所HandL 」でキャリア相談対応をしています。詳細はHandL公式LINEよりご覧ください!



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