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気をつけろ!社会に全く恨みをもっていない氷河期世代なんて存在しない

残念。もう時間切れだ。

これは私自身への言葉。そして、社会に向けた言葉である。


もはや救われない

残念ながら、氷河期世代はもはや救われない。ボリューム層がアラフィフになってしまった。今からじゃ、何をするにも遅すぎる。

  • 自己責任

これは、氷河期世代にかけられた呪縛。

私たち氷河期世代は誰も自己責任だなんて思っていなかっただろう。自己責任を主張していたのは、私たちより上の世代だ。自己責任なんだから、自分で何とかしろ。なんて都合のいい言葉なんだ。当時からそう思っていた。

それでも、大きな時代の波には逆らえない。自己責任なんてひどいじゃないですか、助けてくださいよ、とどれだけ言ってもその声は届かない。いや、届いているはずなのに、無視される。

氷河期世代なら、誰もが感じた感覚なんじゃないだろうか。

しかも、今じゃ考えられないほどのパワハラ・セクハラが横行していた時代。

  • 代わりなんていくらでもいる

  • 嫌ならやめろ

辞めたら次の仕事を探すのが大変なことを分かったうえでの、この発言。煮え湯を飲まされても、なお、しがみつくしか他に道がなかった。これでも、私は男だったから、まだマシだった。女性にとっては本当にしんどい時代だったと思う。仕事自体がない、そして、セクハラ三昧。弱みにつけこんで。

なぜ、こんなことが平然と許されていたんだ。自己責任を主張していた上の世代は、好き放題して誰も責任をとらない。

これで、社会に恨みをもたない方が無理じゃないか?

メンタル崩壊

ネットの民は氷河期世代に対する解像度が低すぎる。そりゃそうでしょうね。会社に氷河期世代が少ないんだから。

どの会社にも氷河期世代が少ない。これって社会構造的におかしいと思わないか?一個人の努力の有無だけで、社会構造を変えられるか?どう考えても、自己責任じゃないだろ。

私が知っているだけでも、メンタルを病んだ人間がたくさんいる。派遣から抜け出せない奴もザラにいた。努力しても報われない、その先がない。心ない言葉。理解者なんていない環境。圧倒的孤独。

そんな闇落ちしていく同世代を見ながらも、助ける余裕はこちらにもない。すまない、自分で何とかしてくれ。あれだけ嫌いだった自己責任。その言葉に自分自身も飲み込まれていく。許せない。

この感情を完全に消すことは不可能だ。

今生き残っている氷河期世代。その人たちは、どこか運が良かった人たちだろう。努力だけではどうにもならなかった。どこかで誰かに助けられた。運が良かったとしか言い様がない出会い、その一筋の光をつかめたかどうかにかかっていた。

運に見放されたものは今も苦しんでいることだろう。

そして、これから

氷河期世代はもはや救われない。ひょっとしたら、救われることを望んでいないかもしれない。諦観。諦めの境地。

今さら何をしても時は戻らない。若い時だから出来たことは、今さら出来ない。どうしようもない。心の中では分かってはいるけど、人に言われたくはない。

こんな思いを抱き続けた氷河期世代。理解しろ、受け入れろとは言わない。ただ一つだけ、忠告したいことがある。

煽るな!

特に下の世代。ネットで知っただけの情報で、分かった風な口をきいて、氷河期世代を煽るな。

ネットで誹謗中傷をしているボリューム層は、40代から50代男性というデータもあるらしい。こいつらは恨みに飲み込まれてしまった奴らだろう。もう救いようがないんだ。放っておけ。

しかし、たびたび煽ってしまえば、炎上を静観し今まで静かに眠っていた、いわば無害だった氷河期世代をたたき起こしてしまう。氷河期世代は誰もが心の中に社会に対する恨みを持っている。この恨みに飲み込まれてしまう人を増やしてはダメだ。誰も幸せにならない。

しかも、氷河期世代は血の気が多い世代だ。

体罰、カツアゲ、ケンカ。日常的に暴力が身近にあった世代。逆上すると手がつけられない。さらに、この世代が更年期に突入してしまった。前頭葉の働きが鈍くなると、感情をコントロールしにくくなっていく。

だから、煽るな。

これは自分の身を守るためでもある。余計なトラブルを引き起こしても、誰も得しない。

そっとしておいてやってくれ。見えないところでは無害な氷河期世代も多いんだから。ネットや社会には現れないから見えにくいかもしれないけどさ。

下の世代も色々言いたいことがあるだろう、それは分かるよ。できない氷河期世代が多いのも分かるよ。私も氷河期世代だからね。

でも、煽らないでよ。

たのむよ。



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