2017_引退迫るエバージャンボを求めて、初千歳遠征へ Day1
noteデビューをしましたので、改めて私が飛行機撮影に向かった一人旅の記事を中心に書いていこうと思います。
今回の記事も7年も前の内容なので、うろ覚えながら書いていきます。
今回は、2017年の春に計画した、自身初の新千歳空港遠征の記事をご紹介していこうと思います。
ジャンボジェットの相性で親しまれる旅客機、Boeing 747
その多くは、数を減らし、年々見る機会が減りました。
そして今(2024年)となっては日本に定期便として乗り入れがあるのは最新の747-8と貨物機しかなく、いつの間にか貴重な存在となりました。
当時は、まだアジア地域のキャリアを中心に日本に乗り入れがあるBoeing747もいくつかあり、マニアを中心に人気のある存在でした。
大韓航空(KE)
アシアナ航空(OZ)
チャイナエアライン(CI)
タイ国際航空(TG)
カンタス航空(QF)
ユナイテッド航空(UA)
デルタ航空(DL)
この辺りの747は比較的馴染みがある中で、エバー航空は日本での就航地は多いものの、747自体は中々お目にかかれない印象でした。
当時、エバー航空の747も引退末期
B-16410
B-16411
B-16412
計3機が現役で運行中でした。
そんなか、2016年の秋から、千歳空港のエバー航空便(BR116/115)が747で運行されることが多々あり、気になっていました。
しかし、積雪と極寒のイメージが強く、現実的ではないと思ってましたが、冬になり、雪が降りしきったロケーションで撮るエバージャンボの魅力に惹かれ、気づけば毎日のように画像とロケーション、運用をチェックするようになりました。
当時、学生のため、バイトでためたわずかな貯金しかなく、LCCを使ったとしても簡単に決断できる遠征ではありませんでした。
しかし、同じく台湾のチャイナエアラインも747で来ている上、いつか新千歳空港に飛行機撮影で出向くことがあるとするなら、今がベストタイミングであると思い、悩んだ末に、2017年の年明け、スカイマークで航空券を予約。
ちょうど学校が3連休だった3月18日・19日・20日で計画しました。
私の撮影スタイルは、飛行機の風景写真ではなく、飛行機の記録写真になります。
そのため今回のメインターゲットであるエバー航空以外にも、その空港の背景で1機でも多く質の高い記録写真を撮影できればと考え、改めて新千歳空港のロケーションを調べました。
条件としては
・順光(本来の色を写真として残すため)
・真横が狙えること(統一感のある条件で飛行機を記録していくため)
さらに追求するなら
・グランドクリア(手前に障害物がない状態)
・焦点距離は50-200mm以内(被写体が遠すぎるとカゲロウの影響でレジが判別できなくなるため)
↓理想はこの条件になります。
しかし、空港によって環境は変わりますし、この趣味をされる方口を揃えて仰られるように、限られた時間の中で行う趣味なので、必然的に妥協は必要になってきます。
新千歳空港のロケーションとしては、午前中はターミナル側が逆光になるので、外周まで行く必要があります。
因みに、国内線ターミナル4Fにある展望デッキは12月~3月の間は閉鎖されており、外周からの撮影となります。
午後はランウェイ次第で撮影場所が異なり、
南風運用であるRW01の際は、ターミナルから、約2km進んだところから、雪林をフェンスの突き当たりまで進んだところにある、RWY01エンド付近A10ポイントの辺りから撮影ができるそうです。
南風運用であるRW19の際は、真横・順光となると、Jタキシーシーウェイ沿いでアライバルを、フードコートからガラス越しでラインナップを撮ることになります。
いずれも知名度の高い撮影地ではあるものの、写真でしか現場を知らないため、アクセスの大変さも分かりません。
SNSで出回るエバージャンボの写真を見ると、晴れ予報でも吹雪、曇り予報でも快晴の写真が流れてくるため、天気予報はあまり当てにならないようです。
しかし、下半分が深緑である、エバー航空の旧塗装をまとった美しいエバージャンボは、曇ると緑がドス黒くなるため、光が当たってこそ美しく感じました。
そのため、絶対に晴れカットを収めたいと思い、当てになるか分からない天気予報をこまめにチェックしてました。
そして、何より積雪が多く西日本とは全く異なるため、移動手段や、防寒具対策なども心配な点が多々あります。
一応4F展望デッキ下のフードコートはガラス張りになっており、順光である午後は、屋内であるフードコートからも、ある程度撮影はできるそうです。
服装は、厚めのジャンバーとトレーナー、そしてスニーカーで挑みました。
旅程表
2017-03-18 宇部市-福岡空港-新千歳空港 (A10からCI131便から撮影予定)
2017-03-19 新千歳空港 (午前:生コン・午後A10で終日撮影)
2017-03-20 新千歳空港-福岡空港-宇部市 (BR116までターミナル周辺で撮影)
ホテルはエリアワン千歳を予約。千歳市街まで出て、千歳駅近くのホテルで、空港との無料送迎があるということでこちらにしました。
さて、当日は宇部市から、福岡空港へ移動し、予約していたスカイマークで新千歳空港へ向かいます。
初々しいもので、飛行機の利用は、6回目で、スカイマークは初めての利用となります。
搭乗機はJA737X
正午に福岡空港を出発。
13時前、無事新千歳空港へ到着しました。
オープンスポットのため、早速外の空気に触れましたが、機内が暑かったせいか、涼しく感じるほどでした。
雲量は多いようですが、透き通る青空が見えるので、晴れることも十分期待できます。
本命であるBR116便の到着は14時ごろ。
RW10運用のため、A10へ向かいます。
預けた脚立・キャリーケースをピックアップして、タクシーを捕まえ、RW10方面へ走ってもらうことに。
しかしA10の入口が全く分からず、気づけばランウェイエンドまで来ていました。
せっかくなので、アライバルが快晴の空バックのスカイショットを狙うことに。
周りは森なので、木々が映らず、クリアに撮影できる場所を散策。
いい感じの場所を見つけました。画像は試し撮りしたエアドゥのBeing 737-700
道路の周りは森なので、ギリギリまで降りてくる機体が見えないので、焦点距離を合わせるのが大変です。
間も無く、本命であるエバージャンボのアプローチ。
徐々に聞こえ始めるエンジン音が緊張感を高めます。
無事、念願のど快晴で、エバー航空のBoeing 747を回収しました。
さて、ここから折り返し便までの1時間半の間に、A10付近の撮影ポイントを見つけて、行き着かなくてはなりません。
焦りながら、機材を担ぎ、脚立・キャリーケースを持って道道130号線路沿いを歩きます。そうこうしている間に、同じく747で来ていたチャイナラインが離陸していきました。本命エバージャンボは絶対に逃さないため、ひたすら歩きます。
ここで汗がひき始め、徐々に冷気を感じ始めました。
そしてズボッ!
雪が積もり、道と思って踏み入れたら溝でした。
初めて体験する雪国。覚悟はしていましたが、やはり普段と違うところにも注意が必要だと感じつつ、なんとか森の中に入っていけそうな道を見つけました。
防寒用の靴は持っていなかったので、普段使いしているスニーカーで、本当にこの場所から撮影ポイントに行けるのか、不安を抱えながら、一か八かで雪が積もった森を進みます。
もちろんキャリーケースのキャスターは使い物にならないため転がせず、もう片方の肩には3段脚立、手にはMapを開いたスマホ。腰には機材一式詰め込んだカメラバック。
そして足はズボズボと、足首から膝まで埋まりながら、進みます。
体は熱ってますが、足は雪に接しているため徐々に冷たく、痛く感じてきます。
ボロボロになりながら、約1km飛行機の音も近くなり、ついに開けたところに出ました。
そこには何人かの撮影者と、フェンスの向こうには写真で何度も見た景色が広がっており、疲労なんて忘れ、急いで撮影準備をしました。
新千歳空港を離陸する旅客機が、ひたすら目の前を転がっていきます。
天気も問題なく順調に目の前を転がる飛行機を撮影していきます。
順調に快晴の中、撮影を楽しんでいましたが、エバージャンボのDEPタイムが近づくころ
徐々に雲が湧き始めました。
しかし僅からながら晴れ間はあるため、晴れることを祈りつつ待ちます。
FR24にプッシュバックしたBR115の機影が写りました。
緊張感のあるA10から、折り返しのエバージャンボが見えました。
雲の間から、日射すところはありながらも、機体に光が当たることはありませんでした。
ここで晴れていたら、完璧でしたが、残念ながら晴れないままラインナップへ。
すると、徐々にランウェイが明るくなりました。
雲の間からなんとか日が差し、エバージャンボの順光真横写真を撮影することができました。
1日目。無事、初撮影となるエバー航空の747を撮影できました。
この後も、気が済むまで撮影を続け、夕方、16:30頃に撤収。
撮影ポイントから徒歩でターミナルへ向かいます。
ホテルへのシャトルバスは時間がなかったのか、千歳駅まで電車で向かいました。
エリアワン千歳 チェックイン。
どうやら別館に大浴場があるとのことで、チケットをいただきました。
近くのイオンで食料を調達。
少し歩いたところにある別館で入浴。
冷気で冷え切った体を温泉がしっかりほぐしてくれました。
日本庭園をモチーフにしたような廊下がすごくおしゃれだったのが印象深いです。
どうやら、私のSNSを見てくださっていた方が、エスコートしてくださると言うことになり、翌日、ホテルに迎えに来てくれると言う流れになりました。
さて、残り2日、デパーチャーを撮れるのは明日が最後のチャンス。本日曇ってしまった至近距離の転がりのリベンジをします。↓
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