
長編をお手軽に!DQ10オフライン!
なんと!世界に突然スマートフォン版DQ10オフラインが降ってきた!!!
DLランキング上位に食い込んだそうで久々に明るいニュース!!!!
ちなみに1/28までセールやってます。なぜいつもキャンペーンの終わりかけに記事が書きあがるのか。
どういうわけかDQ10オフラインVer1発売時に書いて完全に出しどころを失ったプレイ感想記事が偶然手元にあるので、この機会を逃さずお蔵出しさせていただく。なのでところどころネタバレや発売当時の青い気持ちで書いた文章や流行のスラングが出てきて僕が恥ずかしくなります。
昔の自分の文章を読み返すの、全身がむずがゆくなるな。
さてさて、3年前の記憶をひもといていくと、オンライン勢のフレンドさんに超デラックス版の特典をゆずる口約束をした後に予約開始から即売り切れていたことを知り、引っ込みがつかないまま半泣きでデラックス版を購入したらしい。アラサーでこの先見性のなさはキツイ………
(そのフレさんは笑って許してくれた。こういう大人の余裕にならいたいもんです)

オンライン版をVer4.4で辞めてから懐かしき再開を果たしましたが、結論を言えばオフラインでもしっかりDQ10なので、気になってるけれどオンラインゲームはちょっと…な人にオススメ。全体的な満足度は高め。
やり込むと時間泥棒なのもそのまま。
Switch版でプレイしているが、テレビモードでシナリオを進めて、空いた時間携帯モードでカジノや釣りをして、素材を集めてふしぎな鍛冶をして、元気玉使いながらアクセサリーと依頼書を集めて、ドレスアップやカラーリングをして……いつでもどこでもDQ10を遊べる!!!スマホならなおのこと。
フレンド機能が有利になりすぎないのもよくて。ゲームって個人の身の回りで完結するものですわやっぱ、と噛みしめている。これは今もパスワード交換で便利になるDS期のゲームを遊ぶ異常独身男性の意見です。
いまだに空の探検隊救助保存の記事にいいねが付くのでマイノリティでないと思う。
・満足したところ
〇全体通してテンポよく

戦闘前などロードに若干時間を取るが、移動や戦闘にかかる時間を減らしているので相対的に±0。気になるのは街中のエリアチェンジくらいかな。
全体的にモンスターが老眼になりドルボードで振り切りやすく、移動にかかるストレスが削減されああーっ通りすがりのゴールドオークに追突してしまった。
あらゆる場所にいざないの石碑が安置してあるのでメガシンカしたルーラストーンをふんだんに活用しよう。俺が…俺たちがバシッ娘だ!!
〇経験値 ゴールドが貯まりやすい

2012年リリースのDQ10Ver1は、雑魚敵の同時出現数1匹がデフォルトの経験値稼ぎがメインコンテンツとなる、やたら時間のかかる旧世代のオンラインゲームとして世に生まれた。令和に生まれ変わったオフライン版はそんなことはなく、ごく普通にレベルが上がる。
ゴールドもドッサリ手に入るのでお買い物・足りない素材の自動購入・スキルリセットなどジャブジャブ使っていい。むしろ余る。
オフラインじゃあケツ拭く紙にもなりゃしねえってのによお~!!!!
この辺の色んな調整はDQ11っぽいので、そっちを遊んだことがある人はとっつきやすいと思います。
ただ、稼ぎやすすぎるためちょっと寄り道したり複数の職をかけもちするとストーリーの適正レベルを超えてしまいがちなので、気になる人は縛りプレイしてもよし。
とはいえ初見ではサクサク進んでしまいそうでいて、天魔クァバルナや冥獣王ネルゲルは強いので油断せず。バランス変だなと思う場面はあまりない。シリーズ慣れしたフォロワーさんが初プレイで両翼両手から処理して苦戦するのを傍から眺めてフフッってなった。こういうのからしか得られない栄養素がある。
〇マップの再現度がかなり高い
ゲルド海峡のガミルゴの盾岩・王都カミハルムイのお堀と桜並木・ザグバン丘陵のステップ気候・チョッピ荒野のバザックス、何もかもが再現されている!!!! オフラインでも永遠の地下迷宮のヘルビーストと死角のガルバゴルバにぶつかりまくってイライラできる!!!!
見下ろす目線の都合、ブーナー熱帯雨林やギルザッド地方の宣誓の滝などを満喫できないけれど、マップ切り替えの挿し絵で最低限雰囲気出てるので及第点。
風の街アズランのやぐらの装飾をじっくり観察できたり、高所からの視点で風景を楽しむことだってできますね。オルフェアの調理ギルド外観こんな構造だったんか…

DQ10はマップの造形にかなり力が入っており、オフライン版でも楽しめるのは嬉しい。リンク先のシリーズ結構好きです。
マジでデケーんだぞアストルティア!!!!本州住みの人間が北海道の広さを甘くみてるようなもんで、五大陸だけで北アメリカ大陸くらいの広さあるんだぞ!!!!それを知らずに等身だのなんだの…(厄介オタク)
このボリュームを1作に収めたのは頑張った。
〇ストーリーは外れナシ

Ver1ストーリーはDQ10中でも比較的人気ですが、声がついて改めてオンラインプレイ当時とまた違う受け取り方で遊べた。
主人公とキュウスケがいる手前国王らしく振舞うもリタ王女との別れの瞬間50年前に戻るニコロイ王、五大陸のお話でカミハルムイが一番好き。アグシュナ王妃のオダセン聖ポイントかなり高くて良い。
演者の熱意も相まってメギストリスもウルっときちゃう。なんかもう………ラグアスくん良かった………超人が肉親と理解しあえない苦しみ、実質仮面ライダーΑGITΩ。
過去編でニュッと生えてきたガミルゴの娘さんは反応に困ったけれどエルジュの「どんなに離れていても僕たちは友達だ!」で帳消し。まさかクソダサノースリーブに成長するわけあらへんやろ~
ジーガンフはホモだしド"ゥ"ラ"ぐ"ん"が"わ"い"ぞ"う"!"!"!"!"
アテレコのない外伝・職業クエストの味わいも良い。ユナティ(←かわいい)に堕ちない日本男児おる??シスター・ニニカでニヤニヤしないオタクおる??
他には遊び人クエストのパイセンがあまりにもすこ。真面目なお話を軸にトンチキな肉付けでスーパー戦隊シリーズみたいな風味が好きなんだよな。
でも職業クエストの話するとまもの使いどうぐ使い不在が響いてくる。
DQ10は未亡人とおばさんのバリューに定評があるのだがクラハさんがいないと次点ベルガ僧上。ちょっとパンチが弱いぞ。
(Ver2追加分)
Ver2はストーリークエスト形式で進むため声付きシーン少なめだけれど、こちらも人気な面々のため概ね満足。セレドは鉄板ですね。セラフィああああ
でも、誰がなんと言おうとアラハギーロのシナリオが大好きです。
ベルムドさん………好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
善人闇堕ち系…大好物!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はあはあ…どんどん書いてたら想定より長くなってしまった…
ダレたら最後のまとめだけ読んどいてください。
・やや不満だが今後に期待
〇主人公が(相対的に)弱い 職業格差激しい

仲間たちのスキルパネルはオンライン版でいう150スキルまで網羅して頼りになる反面、主人公はよくて120、ものによって100どまり。なんで双竜打ちないの?
スキルアップパネルの伸び幅が弱い結果、他メンバーの劣化な戦士や僧侶・どこにも出番のないパラディンスーパースターあたりが死に職業で育てる意義が見出せない。
パッシブスキルによるすばやさの高さからPT内最速になるが、先制して打ちたい特技が覚醒のアリアくらい。サポート役を務めるにも個性が薄く、盗賊の頭数を増やすかバトマスで天下無双振ってばかりになる。
(Ver2追加分)
追加特技が強力な魔法戦士(クロックチャージ)や賢者(きせきの雨)・優秀な舞い手の服を装備できるレンジャー(レボルスライサー)や踊り子(神速シャンソン)あたりが強く、育成の楽しみが増えた。中でも成長早い遊び人イチオシ。
が、70→99まで上げるには1100~1300万以上の経験値が必要でレベル上げが超大変という別の問題が発生。
99にこだわらずともゴブル砂漠西スカラベキング狩りの刑務作業から逃れられない。その間主人公ずっと控え。スカラベキングオフラインに改名しろ。
レンダーシアの狩場もつぶされてずっと無音の砂漠にこもりっきり。なんで魔女の森マミー1匹しか出ないの??リャナ荒涼地帯のしにがみのきしは?
汎用性がずぬけているバトマスでどこへでも行けるのでとりあえずバトマスだけ経験値を振り、他の職は興味が湧いたら、といったペースで十分。
〇まもの使いどうぐ使い不在

エモノ呼びオフラインデビューさせろっつったよなオラアアアアン
スカウトの書の入手先とかベビーサタンバトルレックスの生息地とかがね、どうしてもね………ハイ
エモノ呼びは個人的DQ10最優秀とくぎ。
攻撃役・補助役・まんたん係で編成されるナンバリング作品同様の乱獲スタイルから一転し、理論上あらゆるモンスターが狩りの対象となり、経験値や副産物を含めどのモンスターが美味しいかの考察・湧き時間や混雑エリアを避けた穴場の調査 選択・ターゲットをいかに無力化するかの工夫 思考・呼びすぎず 倒しすぎずでいかに他PTメンバーの負担を減らせるかのプレイングなど、それまで単純作業でしかなかったレベリングに遊びの幅をもたらした革命児なのだ。オンラインゲーム特有のトラブル、敵シンボルの奪い合いからも解放された…かは若干あやしい。
当然素材・レシピ・アクセサリーなどの盗みにも一役買っている。
遊び人のくちぶえで代用できなくもないけれど、火力はガタ落ち・メタル系スライムがくっつくとAIが処理を優先しだす。代替品にはならない。まもの使いはアタッカーとしてもタンクとしても最強なのだから。
はやくエモノ呼びで喉を涸らしたいぜ。
どうぐ使いは、まあ一応ダストンで代用できなくもないけれど。
磁界シールド・強化ガジェット零式も使いたい。
(Ver2.0追加分)
結局来なかったね…………………………………
ゆうて仲間モンスターいてもレベル上げで一生スカラベキング狩りが終わらなさそうであるが…PT総員7人で半端に終わったなという印象。
〇バザーの仕様が親切でない

レシピとトマト全然集まらないんですけど?!?!流通量少ない素材の入手しづらさまで再現しなくてもいいんですけど?!?!
素材もまとまった数で販売してほしい。かがみ石1つ、おバカ!!!!令和になってガタラ原野のかがみ石マラソンするなんて予想だにしなかった。
(Ver2.0追加分)
ロヴォス高地でかがみ石拾えるよ!かがみ石オフライン終結!!!!
ではなく、引き続きキラキラでしか拾えない素材10~30個要求とかザラなのでおうごんのかけら!ない!みたいな状況がやっぱり起きる。
オンライン版の装備素材数減少の緩和もないのでレシピ埋めは根気いる。
〇ボスの強さにムラがある

オンライン版で言う強モードボスが存在せず、周回ボスが魔法の迷宮の魔軍十二将・レアボス・コインボスくらいに留まった。そいつらはLv70でも瞬殺可能、プライズも確定ドロップで作業感が強い。
と思いきや外伝ボスは急に強い。そっちに強さを振ったのか。
なのでオンライン版と同じ気持ちで挑んだり好みの順番で外伝クエストを進めると面食らう。
(Ver2.0追加分)
新規コインボスはべらぼうに強く、人数分×4×2=56個確保したいキラーマジンガ・オンライン版の嫌なとこそのまんまのSキラーマシンなどは何度も戦いたくない。弱くても強くても文句言うのめんどくさい客!!

いや強さにも色々あるもんですが、オンライン版はこちら側の移動で相手の行動回数を減らす・避けられる範囲攻撃は避けるのが基本のキなので、行動パターンをそのまま落とし込むとDQ11の魔竜ネドラ・邪みたいに3回行動が直撃、な戦闘内容になるのだ。これを防具で耐性100%を付けられずに対面しなければいけないので状態異常もキツい。
牙王ゴースネルの牙の襲撃で全員2ターンマヒ、どないすりゃええねん。
ここはコインボスそのものの戦闘回数を減らすシステム、4枚同時入れを輸入してほしかったところ。
他には高難易度バトルコンテンツに待望(?)のバトルファンタズムが追加。連武討魔行ポジションですね。
しかし開放条件の全職業クエスト・外伝クエストクリアがあまりにもめんどくさすぎて放置。おかしいな、オンライン版よりクリアが楽になってるはずなんだけどな?!?! 気が向いたらやるね。
〇2等身

発売前からさんざん言われてたところ。
DQ9風味で個人的には気にならないけれど、DQ10の特有文化ドレスアップ機能の魅力が半分も引き出せないので痛いところ。ただでさえグレートマントセットとか神兵のよろいセットとか減ってるのに…
気にならない理由も僕が等身の低いドワーフしか選ばないためで、オーガウェディが持ちキャラの人は特に納得いかない箇所かもしれない。
・それどうなの?なところ
もうちょっと続きます。
書きすぎてもアレなので要所をかいつまんで。
〇にもパン

オフライン版最大のふざけんなポイント。預かり所はゴールドだけ・アイテム所持限界は1種類99個まで。このゲーム装備1つ作るために必要な素材の数がいくつだと思ってんだ!!!!桁が足りねーぞ!!!!
マッハで粗品が溢れまくるためふくびき券をまともに消化できずおまとめ袋に貯まりっぱなし。ケツ拭く紙にもならない代物が2種類あることないだろ。
加えて、どうぐカバン拡張クエストが最速で受注できるタイミングだと難敵のリザードマンやマッドルーパーがターゲットのため、クリアが難しくストーリー進行中常ににもパン。
この素材がまだ見ぬ装備の作成に必要になるかも…精神で拾いまくると沼。どうせゴールドは余るので店売り素材はサッサと手放そう。
そうびぶくろも6人で400枠どまり。アクセサリ集めに凝りだすと全く足りなくなる。はやてのリングには手を出すな。
(Ver2追加分)
装備枠が400→500に増えたけれどアンルシアの加入・有用アクセの追加でやっぱりにもパン。適度に取捨選択しよう。
〇レシピ集めや宝箱探しの難易度が尋常でない

オンライン版のツボ タル タンスはDQ9のそれに相当し、基本的に調べてまで入手するようなアイテムは入っていない。本棚も同様。
つまりDQ10は宝箱以外のトレジャーを積極的に探すゲーム性ではないのに、そのままオフラインナイズした結果とんでもない難易度に変貌。
街中だけならまだしもフィールドマップも探索範囲。北アメリカ全部。
高低差のあるガートラント領のような地域はもはやゲームという名の地獄ゾ
マップごとの入手済みたからものリストを埋めようにも、おたからさがしのマーカーがツボ タル タンスとキラキラで同じなので見分けがつかず、エリアチェンジでキラキラが復活する仕様も合わさるとどこを探したかわからなくなり………オ"ア"ー"ッ"ッ"!"!"
今も広大なバドリー岩石地帯で取り損ねを探している。こうやってリストを埋められなかった成れの果てがろうごくのぬしかもしれませんね。
貴重品はだいたい宝箱に入っているのでリスト埋めは自己満足の領域。なのでまだ許せるとしても(そうか?)本棚も大概。
おたからさがしに反応せず風景に溶け込む彩色でリストに載らない!!!!
こだわりなければ攻略サイト巡回してササッと回収しちゃいましょ。
ネタバレ嫌だからそういうの利用したくないタチなので、僕はめちゃくちゃ苦労しました。
〇AIが結構アホ

旧作でいうバッチリがんばれ的な、身を固める行動を優先したがるのがAIのクセなのだけれど、これがガンガンいこうぜでも容赦ないのが困りもの。
ケーキ食って元気玉使ったし乱獲するぞー!ガンガンいこうぜ!→ピオリム!マヌーサ!夢幻の風!
敵の残りHPが少ない…Lボタンで楽しよ!→ロストアタック!ベホイム!
格上相手ならともかく同格帯からこの調子。なんなら一回り下の相手でも!
オンライン版のレベル70で同格なのはウイングタイガーしにがみきぞくあたり。全体から見れば中堅の連中なので、こういう行動を取られるモンスターの範囲が相当に広いことがわかります。
特にこのゲーム、HP50%・25%を切ると怒るモンスターが多いため、雑魚戦のたびにヒューザとマイユがロスアタ2回打ち込み戦闘に時間がかかってしょうがない。さっさとHPを削りなさい。
仲間たちはスキルパネルを敢えて埋めないことである程度(本当にある程度)対処できるけれどレベルアップで習得不可避な主人公は………ナオキです………
それでも嫌なら手動にするしかないけれど、上記の通りレベリングに長時間費やすのですさまじく疲れる…
〇まとめ
・DQ10らしいところはちゃんと引き継いでいる
・ストーリーは概ね満足
・レベル上げクッソ大変
だいぶ長くなったけれどこんなもんかな。うーん…文字に起こすと不満いっぱいに見える…………こんなはずでは………うごごごご…………
いやいや、いいゲームなんですよホント。いいところは1回通れば済むストーリーに固まっているぶん、プレイ時間がかさむと相対的に悪い箇所へ目がいきがちってだけなんです。
DQ6・7、特に9あたりの、出来ることすべて遊びつくすのが楽しい人にとっては長く遊べるはず。いっちょルーレッ党総裁狙ってみますカ…!!
ちなみにカジノはbot禁止仕様かつオンライン版据え置きのため、軽い気持ちで全称号目指すとスロットの前で数千時間ボタン押し続けることになる。
一応一度のアップデートを挟んで、コインボスから素材が落ちたりキラキラが拾いやすくなったりと不自由ポイントは少し緩和された。
とはいえもう一声…!完全にオンライン版の前座扱いで更新の音沙汰はないけれど、スマホ版の売れ行き次第でワンアクションある…かも……ないか…ウーン
ではでは。