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真・女神転生 Strange Journeyが期待を裏切らない面白さなので語らせてほしい

真・女神転生 Strange Journeyというゲームがあります。

ある日ふらりと足を運んだBOOK・OFFで何を買うでもなく棚に目を運ばせているとこのタイトルが映り気付いたら手に取って………、というのはウソで、ガスの抜けた社会人にありがちな、疲れて帰宅し淫夢実況動画をザッピングしていた時にふらりと眺めたある動画が目に入り、たまたま店頭で見つけたその時に運命を感じ買わずにいられなかった、というのが正しいです。

メガテン歴はNintendo Switch Onlineの真・女神転生Ⅰと真・女神転生Ⅱ・あとは最初の学校から出て積んだif…だけですお手柔らかに対戦よろしくお願いします。

パッケージのデモニカスーツがまあダサイと評判だけれども(でも動けばいい感じとかすぐ手のひら返すんでしょオタクは)そんな杞憂はいざ知らず、結論から言うとものすごくハマってしまった……!!!!
そのすべてが体にピタっと馴染むかのように自然と"推し"の作品にラベリングされました。

当方雑多に広くゲームを遊んではいますが、人生でここまで唸った作品はなかなか見当たらない。タクティクスオウガやFF12くらいかな。このうねりが冷めやらぬうちに文章にしたためたい…!!!!


シナリオの程よい重さ(雰囲気もボリュームも)

さて、真Ⅰ真Ⅱの二作プレイ後のメガテンに対する印象は、攻略本やある程度の知識(神学)を基に考察を挟みながら解釈を進めて物語を味わう、という風に受け取っています。
その点StrangeJourneyはドラマチックと言いますか、劇的なという意味とは違う、まさにドラマを観ているかのようにキャラクタが動いてセリフを喋って、これがプレイをしていてグイグイと引き込まれる。真ⅠⅡとは頭の稼働域が異なりますが、このキャラは先の見えない調査任務で何を思うのか・主人公はこの選択肢を選ぶとどう思うのか、調査隊の行く末を見届けるのが楽しいんだこりゃ。
我々と変わらない世界が少しずつ冒されていき、心理テストで主人公の成長タイプを決定し、悪魔との邂逅をホラーチックに描きつつ主人公や隊員が歩を進め、終盤にロウ・カオスのどちらの信徒を選ぶか……、と丁寧にメガテンの王道を進めており、ああ僕は今メガテンをやっているんだとなります。最初のボスがオリアスなのもニヤリ。
それでもジャック部隊いる?とかユーバーゲシュタルト急に出てきたなとかプラズマが便利ワードすぎるとか、ごまかしのうまい箇所とそうでない箇所の落差に打たれることもありますがそこはご愛敬ということで。

クラシック調の音楽が肌に合う

真Ⅴ(真・女神転生Ⅴ)の日めくり悪魔紹介などで感じるメガテンミュージックのパブリックイメージとしてエレキギターをバリバリ利かせたロック調のようなものが思い浮かぶのだが、正直なところギターをかき鳴らす系統の楽曲は好みでなく、それが原因でイマイチ真ⅢⅣあたりのナンバリングにのめり込めないのだけれど……、StrangeJourneyの曲は地球規模の災害に人類の精鋭が立ち向かうスケールの大きさを立派に表現しており、曲の好みと合わせて世界観の没頭に一躍買ってくれました。
ボス戦曲の敵悪魔の強大さ・エリダヌスの落ち着きを持ちつつ神聖な雰囲気・ホロロジウム下層の終末へ向かう感が特にお好み。悲しみのシーンでしとしとと鳴るピアノの旋律もいいですね。アリスの場面で流れてグッときちゃった。

悪魔合体(デビルソース)と悪魔全書

真Ⅰから真Ⅱに移り青銅の箱に仰天したものの、それを上回る便利さで腰を抜かした悪魔全書。ひらたく言えばマッカで悪魔を出し入れするボックスや牧場みたいなもので、お金さえあれば仲間に加えたことがある悪魔を自由に出し入れ出来る便利アイテム。科学の力ってすげー!!!!

ほかには三身合体ポジションのデビルソース、乱暴に言えばわざマシンみたいなもの。
好きなスキルを(〇×連打して)取り付け出来るため遊びのカスタマイズ性が高く、シナリオ進行ややりこみでも試行しがいのある要素。今も生きているwikiでパスワード入力から強力なデビルソースを入手すれば育成が骨でないのもいいですね。こいつまたパスワードで有利になるDS期のゲームやってるよ!だってDLCのこと考えないでプレイできるもん!!!!

RPGにありがちな終盤にお金余りがち現象、これ僕あんまり好きじゃないんですけどずっとデビルソースと御霊合体繰り返していたのでフォルマや回復アイテムで終始マッカのやりくりをしていました。売りすぎてボス戦で宝玉輪や反魂香が足りない!!!!なんて落とし穴もいい思い出。

そういえば悪魔合体と悪魔全書もデモニカに内蔵されているために邪教の館なんぞ必要なくどこでも合体し放題なので、気付いたらひたすらダンジョンにこもり仲魔会話で勧誘・合体のサイクルを繰り返し、あと1~2レベルで新しい悪魔が作れるとわかればレベル上げというメガテンスパイラルに釘付け。
真Ⅰ真Ⅱで同じようにたどった、メガテンを遊んでいるんだという感触を最大限噛みしめられるのだ。

探索の楽しさ

ダンジョンにこもり~に関してもう一声、真Ⅰ真Ⅱでは一度クリアしたダンジョンに再訪する理由が仲魔の勧誘とドロップアイテム目当てのハックスラッシュくらいしかなかったけれど、フォルマサーチ(キラキラ素材やドロップ素材を集めてアイテムクラフト)がまたハマる。一度クリアしたあとでもサブアプリのアンロック・ゲートサーチ機能追加により行けるところが広がって、そこから受注できるEXミッションをこなし、またレアフォルマを集めてサブアプリの拡充を進め、道中の悪魔討伐や拾い物で貯まったフォルマから新装備を開発して…の探索に飽きを起こさせにくい措置が見事。

悪魔達のビジュアルと仲魔会話の妙

なんかいいですね、最初から好感度マックスの登場人物しか出てこない恋愛モノとは違うんですよ!軟弱な二次創作でインスタントに感情のベクトルを摂取してはいけない!!!!(クソデカヘイトスピーチ)
口調は悪魔全体に対し大きく数パターンに分けられていますが、初対面のシチュエーションやお話の分岐それぞれにテキストが細かく用意されており凝ってて読むのも飽きない。空の探検隊もそんなんだったな!

真Ⅲ(真・女神転生Ⅲ)以降の(ソウルハッカーズ初出?)デザインと触れ合うのは初めてでしたが結果としてプレイ後はメガテンの悪魔達をすっかり覚えて好きになってしまった。デザインの外し方がジョジョBLEACHあたりの風で結構好きです。



もちろんここで挙げた以外にもあまりよろしくない箇所(ベースフォルマが貯まりにくい・ダークスキャナが取り損・グルース2周目マップがウンチ)があるのだけれど、総じて加点部分が大きく働き良作という認識。

メガテンは代々主人公死亡で即全滅なハードめな制約がシステムで課せられていますがこれもローグライク調と言いますか、心の中の悪いオタクが実質〇〇!!と顔を覗かせてしまう。ドラクエ畑に馴染み深い身としてはトルネコ3や少年ヤンガス、特に魔導の宝物庫が近いかも。ひたすらダンジョンにこもって仲間に特技継承して、そういう風が好きな人はハマるんじゃないかな。ちなみに難易度はドラクエ6とドラクエ8を足して2で割らないくらい。高いと見るか低いと見るかは人それぞれ。
ともすればStrangeJourneyの完成度の高さに前年発売の初代世界樹の迷宮の各エンジンを流用していると聞きそちらへの関心も高まっているところ。まーたこいつローグライクゲーに指突っ込んでるよ!!!!あとはソウルハッカーズの3DSリメイクも食指を伸ばしてみたいなあ。

(公式ホームページに情報がない…)

そんなStrangeJourneyも裏ボスらしき邪神デミウルゴスを倒してひと段落つき、ゴールデンウィークのセールでかなりお求めやすくなったDeepStrangeJourneyをプレイしているところ。どうしてそれを連休中に書かなかったのかって??……
マスターデュエルの5月中シーズンでダイヤ1乗せるのに腐心したからだよ!!!!こっちはこっちで車輪の再発明というか、ありきたりかつネガティブな中身になってしまうからこれから書くとしてもDeepStrangeJourneyが先になるかな。


ではでは。お休みの間悪魔に体を乗っ取られないようお気をつけて……