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ABEMAが放送した、フジテレビ記者会見詳報
皆さん、こんにちは!今回も中居氏に関する一連の報道についてです。
本日、ネットの番組などの記者などを排除した形で実施された、フジテレビが記者会見の内容に関してお伝えしたいと思います。
その排除されたABEMA TVのニュースにて、同グループの記者会見に参加したテレビ朝日の記者からの内容を伝聞した形で、とても詳しく報道されました。
実際は、このYoutubeやABEMAを見ていただきたいのですが、抜粋してお知らせします。
この会見は、通常とは異なる形で実施され、多くのメディア関係者にとっても異例の出来事となりました。
テレビ朝日などテレビ局も参加できたようですが、オブザーバーとしての参加で質問の機会を与えられなかったようです。
注目の会見内容紹介
今回のブログ記事では、フジテレビが開催した記者会見の内容を見ていきます。この会見は、中居さんを巡る一連の報道に対するフジテレビの説明責任を果たすために行われたものですが、その実施方法や内容には多くの注目が集まりました。会見に参加できたのは、ラジオテレビ記者会と東京放送記者会に加盟している新聞、テレビ、ラジオ局のみで、他のメディアは参加できませんでした。さらに、フジテレビ以外の民放テレビ局はオブザーバーとしての参加となり、質問権も制限されるという異例の形で行われました。
会見の概要
会見は、フジテレビの港社長と石原常務が出席し、冒頭発言と質疑応答が行われました。
港社長の冒頭発言
一連の報道により、視聴者や関係者に多大な迷惑と心配をかけたことを謝罪しました。
これまで説明ができていなかったことについても謝罪し、これまでの意見や批判を真摯に受け止めると表明しました。
報道で指摘された事実関係や会社の対応について、昨年来、外部弁護士の助言を受けながら社内で確認を進めてきたことを説明しました。
第三者の視点を入れた調査の必要性を認識し、第三者弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げることを発表しました。
調査委員会の調査対象となるため、詳細な説明は控えること、そして当事者の女性の特定につながるような発信は避けるべきとの考えを示しました。
中居さんとの問題については、女性の心身のケアを最優先としていたため、会社としての正式な聞き取り調査は行わなかったと述べました。
事案からしばらくして中居さんから女性との問題が起きていると連絡があったことを明かし、その後の両者間の動きについても認識していたことを説明しました。
中居さんが出演していた番組の終了については、唐突な終了による憶測を避けるために慎重にタイミングを図っていたと説明しました。
女性から相談を受け日々対応していた社員を擁護し、対応に関する判断は自身の責任であると述べました。
年末からの報道で、女性がフジテレビ側の思いとは別の受け止め方をしていることに気付いたと述べ、対応の適切性について疑問を呈しました。
石原常務のコメント
今回の調査委員会は、港社長も調査対象となるため、自身が説明することを説明しました。
昨年から外部弁護士の助言を受けながら調査を進めてきたが、新たに第三者弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げ、体制を強化することを発表しました。
調査委員会の調査ポイントとして、社員の関与の有無、中井さんの声明文への第三者の関与の有無を挙げ、調査結果がまとまり次第、速やかに公表することを約束しました。
質疑応答
質疑応答では、以下のような質問と回答がありました。
被害者からの報告ではなく、周辺の社員が問題に気づいたのか?
港社長は「先ほど回答した以上はありません」と述べ、詳細な説明を避けました。
中居さんから連絡があったのはいつ頃か?
石原常務は「調査委員会に委ねる案件なので、回答は控えさせてください」と述べました。
6月にトラブルがあった後に連絡があったという認識で間違いないか?
石原常務は「それはそうですね」と答えました。
当該社員に話を聞いたのはいつ頃か?
石原常務は「調査委員会で具体的に調べられる内容なので控えたい」と述べました。
第三者委員会の設置はいつ頃か?
石原常務は「なるべく早く速やかに」と答えました。
中居さんから申し出があったという認識か?
石原常務は「中井さんとは話していますが、これ以上のことは調査委員会に委ねる」と答えました。
中居さんの番組の終了は決定か?
港社長は「先ほど説明した通り、唐突に終了することで憶測が生じることを懸念し、慎重に終了のタイミングを図っていた」と述べました。
フジテレビとしては、トラブルをどう認識しているか?
港社長は「当事者2人の間で起きた極めてセンシティブなトラブルの問題があるという認識」と述べました。
個人的なトラブルという認識か?
港社長は「それは調査委員会が入ってくるので、ここでは回答を控えさせてもらう」と答えました。
示談が成立すればタレントの起用は可能か?
石原常務は「これについても調査委員会で調査をする」と答えました。
番組の終了についてはどう考えているか?
石原常務は「番組の改編は発表していないので、この場では申し上げることができない」と答えました。
スポンサーも報道を通じて知ったのか?
港社長は「その通りです。営業の方で精神誠意説明している」と答えました。
12月27日にフジテレビのホームページで社員の関与はないという声明を出したが、その根拠は?
石原常務は「第三者による聞き取りの他、通信記録なども調べた。調査委員会の調査に支障が出るため、詳細を申し上げられないが、ホームページに掲載した記事が事実でないと否定する弊社の見解をお伝えした」と答えました。
週刊誌報道で社員が幹部と書かれているが、幹部という認識でいいか?
石原常務は「特定につながる部分なので、お答えできない」と答えました。
関わったとされる社員の現在の処遇は?
石原常務は「全てその件に関してはお答えできない」と答えました。
港社長の名前も出ていて、食事会に女性社員が同席していたという記載があるが、それは事実か?
港社長は「通常、番組制作にあたって、出演者やプロダクションなど取引先と懇親の場を持つことはもちろんある。これ以上のことは、私も調査対象なので答えは控えさせていただく」と答えました。
週刊誌報道にあるような性的接触はあったのか?
港社長は「全くないと思っているし、信じている」と答えました。
関与について、飲み会をセッティングしてドタキャンした事実はないという説明があったが、それは飲み会をセッティングした事実がないのか、ドタキャンした事実がないのか、両方か?
石原常務は「会をうちの社員が企画したことがなければ、当然ドタキャンすることもない。全く関係がない」と答えました。
そもそも当該社員が会を開いた事実はないのか?
石原常務は「していない。その認識は現時点でも変わらない」と答えました。
通信履歴なども確認して声明を出したのか?
石原常務は「調査委員会に委ねるが、我々としてはできる限りのものを見て判断している」と答えました。
中居さんから問題があったという話を聞いたのは、示談の前に問題のLINEについても聞き取りを行っているのか?
石原常務は「先ほどご説明した以上のことは控えさせてください」と答えました。
中居さんにどのような項目について確認したのか?
石原常務は「調査委員会で調査するので、ここでは控えさせていただく」と答えました。
週刊文春の性接待疑惑についての現時点での受け止めは?
港社長は「そういうことはないと思っているし、信じている」と答えました。
フジメディアホールディングスの文書
記者会見後、フジメディアホールディングスから「当社子会社に関する報道及びグループ人権方針の徹底について」という文書が発表されました。
グループ人権方針に基づき、フジテレビに対して客観性を持って事実の調査及び検証を行うよう要請したことを明記。
第三者弁護士を中心とする調査委員会による調査及び検証を行うことを発表。
グループ会社に対して、法令遵守とコンプライアンス体制の確立を求めていることを強調。
グループ全体で人権を尊重し、社会の変化に対応していく姿勢を示しました。
個人的な感想
今回の記者会見は、参加を限定したり、同業のテレビ局すら発言の機会を与えないなど、禍根をの会見で会ったのではないでしょうか。
何か不祥事があった際に、記者会見の開催を要望したり、その場で鋭い質問をする立場であるフジテレビは、それを否定した形になっており、報道機関としての立場を自ら排除してしまったように感じます。
ABEMAのおかげで、テレビ朝日の記者がオブザーバーとして参加した内容を共有してくださったことは、非常に有益でした。これにより、会見の舞台裏や、フジテレビ側の回答のニュアンスまで知ることができました。
まとめ
今回の記事では、中居さんを巡る一連の報道に関するフジテレビの記者会見の内容を詳しくご紹介しました会見では、港社長と石原常務が、一連の報道に対する謝罪、調査の経緯、今後の対応について説明しました。質疑応答では、詳細な事実関係については調査委員会に委ねるという回答が多かったのが気になりました。また、社長の回答で、性接待や性的接触が無いと”信じている”というのが、年末の声明と比べるとトーンダウンしているように感じました。
今回の会見は、多くのメディア関係者や視聴者にとって、今回の問題に対するフジテレビの姿勢や対応を知る上で、重要な機会になったのではないでしょうか。今後、調査委員会による調査結果がどのように公表されるのか、引き続き注目していきたいと思います。
今回の記事でご紹介した記者会見の内容は、テレビ朝日の記者が共有してくれた貴重な情報に基づいています。この場を借りて、感謝申し上げます。
YoutubeやABEMAも見てみてください。