見出し画像

ダルトン・インベストメントの提言から日本の機関投資家の課題を浮き彫りにする:モハPチャンネルの深掘り解説

皆さん、こんにちは!今日は、私がいつも見ているYouTubeチャンネル「モハPチャンネル」の動画から、特に興味深かった内容をピックアップしてご紹介したいと思います。

今回のテーマは、フジテレビを巡る一連の騒動と、それに対するアメリカの投資ファンド、ダルトン・インベストメントの提言です。この動画を通して、日本の機関投資家の現状と課題が浮き彫りになり、非常に考えさせられる内容でした。

さらに、今回の中居氏・フジテレビの問題は、単なるスキャンダルではなく企業ガバナンスの側面として、フジテレビのそれが低レベルであること。そして、その原因は、日本全体の企業に対する考え方にあるのだと思いました。


注目の動画紹介
今回ご紹介するのは、「フジテレビに米ファンドが激怒!ダルトンとは?機関投資家視点で見たフジテレビ問題!」という動画です。この動画では、元SMAPの中居正広さんの騒動をきっかけに浮上したフジテレビの疑惑、そしてそれに対するダルトン・インベストメントの行動を中心に解説されています。

動画概要


動画は、中居さんの騒動から始まり、フジテレビが関与しているのではないかという疑惑が取り沙汰されている現状を説明します。フジテレビ側はこれを否定していますが、アメリカの投資ファンド、ダルトン・インベストメントが、第三者委員会を設置して徹底的に調査するようフジテレビに求めたことが紹介されています。この提言が、なぜアメリカの投資ファンドから出て、日本の機関投資家からは出てこないのか、という疑問を提起し、日本の機関投資家の問題点に切り込んでいく内容となっています。

ハイライトポイント


ダルトン・インベストメントの提言:


動画では、ダルトン・インベストメントがフジテレビのコーポレートガバナンスに重大な欠陥があると指摘し、第三者委員会の設置を求めた背景を詳しく解説しています。投資家として、企業価値を守るために当然の行動であると述べ、日本の機関投資家との違いを際立たせています。

アクティビストファンドとは:


ダルトン・インベストメントのようなアクティビストファンド(物言う株主)の役割について説明。企業価値を高めるために経営に積極的に関与するファンドであり、企業側にとっては厄介な存在である一方で、投資家にとっては企業価値を高めるために必要な存在であると解説しています。

日本の機関投資家の現状:


動画は、日本の機関投資家が、長年、持ち合い株式や馴れ合いによって、企業に対して積極的な意見を言わずにきた歴史を指摘します。さらに、顧客の資産を預かる機関投資家が、企業に対して非効率な経営をただす役割を果たしていないことが、日本企業の収益性を改善できない要因の一つであると述べています。

スチュワードシップコードとPRI:


2014年に金融庁が発表したスチュワードシップコード(責任ある機関投資家の原則)と、国連が提唱するPRI(責任投資原則)について解説。これらの原則を受け入れているにも関わらず、日本の機関投資家が実際には企業に対する責任を果たしていない現状を指摘しています。

なんちゃってSRIファンド:


多くの機関投資家が、SRI(社会的責任投資)ファンドをアピールしている一方で、実際には企業に質問状を送るだけで終わっている「なんちゃってSRIファンド」が多いと指摘。今回のフジテレビの問題で、日本の機関投資家の責任感の欠如が改めて浮き彫りになったと述べています。

会社四季報による株主構成の分析:


フジメディアホールディングスの株主構成を会社四季報で確認し、筆頭株主がマスタートラスト信託銀行(三菱UFJ系列)などの機関投資家であることを明らかにしています。これにより、日本の機関投資家がフジテレビに対して意見を言うべき立場にあるにも関わらず、何も行動を起こしていない現状を批判しています。

個人的な感想


この動画を見て、改めて日本における企業の捉え方が、外国とのそれとは異なっていること。具体的には、内向きで、身近なステイクホルダーしか対象にしておらず、特に上場企業としての公器であるという自覚が足らないこと、さらには、投資がその自覚がないということがわかりました。

『会社はだれのためのもの』という問いに対して、「株主」のものという視点が抜け落ちている日本ということですね。

今回の解説は非常に分かりやすく、言語化していただいたと思いました。

まとめ


今回の動画は、フジテレビの問題を通して、日本の機関投資家の責任感の欠如を浮き彫りにしました。ダルトン・インベストメントのようなアクティビストファンドの存在意義、そして日本の機関投資家が果たすべき役割について深く考えさせられる内容でした。

この動画は、私たち投資家が、企業の経営状況や機関投資家の行動をしっかりと監視する必要性を教えてくれます。また、企業側も、株主や社会からの信頼を得るために、透明性の高い経営を行う必要性を改めて認識すべきだと感じました。

今回の動画をきっかけに、日本の機関投資家がより責任ある行動を取るようになり、企業価値の向上、そして社会全体の発展につながることを期待したいと思います。

この動画は、日本の金融業界の課題を深く理解するための貴重な資料です。ぜひ一度ご覧ください。


参考リンク


ダルトン・インベストメント公式サイト: https://www.daltoninvestments.com/

いいなと思ったら応援しよう!