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7.1『ピン芸人〈バリボ山本〉って奴』
彼らのオーソドックスなコントスタイルである「オーディション」の多様性は尽きることがありません
ご存じのようにジャルジャルタワーでは芸人のオーディション(ネタ見せ)の様子を数多く見ることができます。バリボ山本もそのうちの一つです。
彼は悪口を受け取ったあと、バレーボールのようにレシーブ、トス、アタックの手順を踏み、ネガティブなエネルギーとともに「お前だ」と観客または出演者に声を張り上げます。
この芸人の芸のルールは非常に簡単かつ理解しやすいものです。言い方を変えるとスタイルは完成されています。それゆえに視聴者はいち早く「審査する側」として彼を見られるようになります。結果として、バリボ山本自身の単調さ、それに起因する退屈とその反復が馬鹿馬鹿しく、しかし心地よく感じられるでしょう。