キャリアコンサルティングで見つけた自分らしさ 〜超会社人間だった僕が自分の人生を取り戻すまで〜
3連休の初日。久しぶりにちょっと気持ちに余裕のある休みの日の朝だったんですが、素敵な時間を過ごさせていただきました。
今朝のイベントは、いつもお世話になっているキャリアック(主催:近長由紀子さん)が主催する【キャリア・アクティベーション・セミナー】です。
今日のセミナーのお題は、
『キャリアコンサルティングで見つけた自分らしさ―超会社人間だった僕が自分の人生を取り戻すまで―』
ということで、複業家のパイオニアとして知られる中村隆太さんをゲストにお迎えして、近長さんがインタビュー形成で中村さんのこれまでの生き方、現在の複業家へとなった道をお聞きしていくもの。
最近、中村さんの本を読んだばかりでしたので、今日の日を楽しみに参加させてもらいました。
直近で読んだ中村さんの出された本はこちらです💁♀️
中村さんのプロフィールは、本日のPeatixのイベントページでご確認ください。
本日のセミナーは2時間全部が中村さんの自己紹介!という感じの内容なんですが、あっという間に過ぎ去った2時間。途中、ブレイクアウトセッションで参加者同士でも対話しながら、自分らしい生き方についてみんなで考えていきました。
🍀幼少期から繋がっている気がするギラギラの会社員時代
中村さんは、幼少域から転勤転校多い生活を送られ、現在お住まいの千葉には中学からとのこと。福岡にも滞在していた時期が少しあるようで、私よりも5歳年上の方ですけど、福岡で同じ時間を過ごしておられたと思うと、勝手ながら親近感が湧いてきます。
内気な感じでレゴに夢中になられ、友達は少なく、いじめられっ子だった時期もあられるのですけど、本日のセミナーでお会いしてお話を聞く限り、その面影は全く伝わってきませんでした。
高校受験での失敗で偏差値低い高校での生活。放送委員会での違った世界にいた先輩らとの出会ったエピソード、そのまま推薦で大学へ行き、NECへの就職、そして楽をしようとして選んだ「電話交換機」部門への配属希望。
このなんとなくな感じだったり、淡々と可もなく不可もなく進んでいるような感じですけども、全てにおいて、自分の思うままに、自己選択、自己決定をして来られてきた人生なんじゃないかなぁ。
「典型的な会社人間」と本の中でも語られていましたし、自費でアメリカへ渡り展示会へ参加するギラギラ会社員とも言われてありましたけども、幼少期から社会人になるまでの経験が、どこか影響しているのかなぁと思いながら、中村さんがキャリアコンサルティングに出会うまでのお話を興味深くお聞きしていきました。
🍀マネージャー失格からの気付き
ギラギラだった会社員時代。NECからマイクロソフトに移った後、マネージャーになって1度目のマネージャー失格は40歳の時だったそう。
マネージャーとなり、何をやっていいのかわからないため、自分のやり方をチームに押し付けていきますが、上手くいかずにマネージャーを外されてしまったそうです。
当時から上司・部下からの評価制度があり、部下からものすごい量の批判が寄せられたとか。普段は自分に対して丁寧に接してもらえていたと思っていたのに、裏ではこんなことを考えていたのかと。
人が信じられなくなる。
本当ですね。何を信じていいのか。
私にも似たような経験が中学の部活の時、あったのを思い出しました。私のやり方を一方的に仲間に押し付けてしまい "そーすかん" を食らったことがあるんですよね…。確かに誰も信じられなくなった感じはありましたけど、周りが怖くなったのが正直な気持ち。
部下から「仕事できない」と訴えられ、マネージャーを外されるって、どんな心境になるのだろうか。中村さんのお話からは、その時の心境について、こんな風におっしゃってありました。
こんな状態に落ちいていると、普段出来ている仕事でケアレスミスを起こしたそうです。仕事も手に付かないという感じって、分かるような気がします。
この時の部下からの評価って気になりますよね。しかし、どのようなクレームだったのか、当時上司は教えてくれなかった。
どうしていいのか分からないままに「1回マネージャーを外れませんか」って言われたら・・・
うつ病寸前とも言われてましたが、うつ病になってもおかしくない状況ですよね。
中村さんは、この後、もう一度、マネージャーとして抜擢されます。違う部署でのマネージャー。この時はまだ、中村さんにはマネージャーへのこだわりがあったそうです。既にキャリコンとの面談をしていたあとのことで、キャリコンからもやめとけと言われていたのに…。
今度は、自分のやり方を押し付けるやり方だった1度目のようになってはいけないと、部下と話をしながら仕事を任せていく形で進めたそうですが、今度も部下からクレームが。「何も指示してくれない」という不満が出てくる。
本の中でも、この時の部下は「新しい部署の分野では未経験者揃いだった」ことから、自分が部下を引っ張っていく必要があったのだと。
1度目にやってはいけなかったこと、2度目はそのやり方がだった。
自分はこのポジションの人ではない。
そんなことに気が付く。
蛇足ですが・・・
私もこの13年間、管理職でもないのに少ない時で2名、多い時で30名の部下を持ってきたけれど、今振り返ると、このポジションの人ではないなぁと思っています。中村さんとやっていることのレベルは違いすぎますし、背景が違いますから、一緒ではありませんけれども、私もどちらかと言うと自分の想いを伝えたい人。案の定しくじりもあって、伝え方は試行錯誤してきましたけど、これまで納得出来るチームになれたことって殆どないなぁと、中村さんのお話をききながらずっと感じていました。
🍀キャリコンとの出会いで自分らしさを取り戻す
1度目のマネージャーになり、42歳頃にキャリアコンサルタントに出会う。
上司と上手くいかないという悩みがあり人事に相談したところ社内のキャリアコンサルティングサービスがあることを知り、受けることに。
年に2回で1回50分。50人程度のキャリコンがいた中で、味岡さんというキャリアコンサルタントと出会う。
そして、ここから中村さんの自分らしさを取り戻していきます。
本には、この時のことがP 90に書いてあります。
キャリアコンサルタントと出会い、そこで勧められたのがキャリアプランシートの作成。自分でカスタマイズしながら作られたそうです。
初めて書いた43歳。
出世するために必要なことを
過去の経験、キャリアアンカーも整理した
会社経験しかないキャリアシート
それから5年。48歳のときに書いたシート。
しかし、目指す目標の過程、何を書いていいかが分からない。
目標も変わっていない。やることはやっている。
43歳に書いた時と何も変わっていない
43歳で書いた時に、キャリアコンサルタントから、目標に近ずくための行動として、そのイメージに近い人と会ってみては?とのアドバイスがあったので、すぐに行動に移し、思いつく方にアポ取り、会って食事してみたり、話してみたりしたと。
でもロールモデルに行き当たらない。目指しているところが見えてこなかったそうです。
そんな時、キャリアコンサルタントから
「目指すところは一つだけではないのでは?」と。
中村さんの思考をガラッと変えてドワッと広げていく、この問いが自分らしさを取り戻すきっかけ、気づきになっている。
私が中村さんのキャリアコンサルタントだったとしたら、この場面でこの問いを投げることが出来ただろうか?
この時、中村さんは、ゆるーい感じで、可視化(言語化)してみると、なんとなくこんな自分がいるかな?って感じになってきたそうです。無理やり書いたところもあったそうですが、でも書いてみて安心する自分もいる。書いた時にはやれるイメージはなかったとも。
しかし現在、実際にはすべてやれていること。
48歳で作成したキャリアプランシートをキャリアコンサルタントのアドバイスで書き直すことで、会社だけのキャリアから、暮しのキャリアへの転換が出来たと中村さんは言われてました。
一方、キャリアコンサルタントの味岡さん。
この時のアドバイスが立場上よかったのかと困惑されたようですですけど、中村さんにとっては、ここでキャリアの転換が出来たことが良かったと。
まさに複業家のスタートとなるキャリアの転換。
🍀複業家という働き方
現在、複業家としての活動も大きくは次の3つの括りで活動されているとのこと。
①サイボーズ
②コラボワークス
③実家の農業の手伝い
①のサイボーズでは週4日、あと週1は別の仕事。②のコラボワークスの中では沢山の事業をやっている。この会社で活動の場を持っていることでことが色々な活動に繋がっていく。やることが広がっていくのだと。
複業のスタイル。
キャリアプランシートに書いたこととは、ほとんど変わっていない。
やりたいこと。
なんとなく言語化しておく。周りに喋っておく。
そうすれば実現していくものなのかと中村さんは言う。
現在、サイボウズでは社長室長に。
またマネージャーになっている。マネージャー嫌いだったはず。
「育苗実験室」
場を作るマネージャー。ワクワクできる場所を作りたい。
社長にこれをしたいと提案すると「やったら」と。
これならマネージャーになれる。
中村さんって、きっと出世できないような方でもないし、マネージャー失格になるようなで方でもないと思うのです。でなければ、大手企業の社長室長の仕事なんて務まらないと思うのです。
世間から見れば、これって十分に出世ではないかと(笑)
ではなぜ、そのような役割がまた訪れたのでしょうか。
それは
「自分らしく生きる」ということを軸に置いているから。
暮らしのキャリアに転換できたから。
”出世”という意味が違うのかも。
でもこれって、簡単ではないです。
それでも、簡単ではないけれども、「自分らしく生きたい」ということを、発信し続けること、可視化、言語化して、周りに伝え続けること。
これが大切なのかもしれません。
またまた蛇足ですが・・・
私はそもそも出世コースとは無縁の働き方をしてきたので、出世など考えたこともありませんでした。縛られた檻の中でなんか出来ないかと自分のやりたいようにやってきただけ。(最近はそれも出来なくなってますけど。)
とはいえ、出世競争というものがあるのであれば、私は俗に言う完全な負け組といった立場です。このことに対しては、なんとも思っていないのですけど、これまで自分がまあ一生懸命にしてきたことが、「今の組織では評価には値しない働きだったのだろうか」と残念に思うことも少なからずあります。私も人の子ですから。
でも、中村さんのように、自分らしさを軸に持っていれば、どんな場所でも、立場でも、幸せに働けるように思えました。
そう考えると、私は自分軸がまだまだしっかりと持ててないのかもしれません。つまり、幸せに生きることが出来ていないということ。
中村さんのように、私も自分自身を取り戻して、幸せなキャリアを歩んでいきたい。
🍀中村流キャリア理論:コーゼーションとエフェクチュエーション
横文字はとても苦手なのですが・・・。英語苦手(笑)
ネットでも調べてみましたが、コーゼーション(Causation)とは、直訳では、「原因、因果関係」という意味だそう。通常、ビジネスでは、目標金額を設定し、その目標からスタートしてプロセスを決めていきます。
一方、エフェクチュエーション(Effectuation)とは、ビジネスを進めながら決定要因を決めていく手法。目標ありきではなく、まずは今の手元を見ながら出来ることから。ビジネスを進める中で、これぐらいの目標が達成出来るのではないかと考えるプロセス。
中村さんの説明では、
であると。本にも第5章P177にこのことが書かれてあります。
エフェクチュエーションは熟達した起業家モデルだそうです。
↑→→ 自分が出来ることから始める
↑ 損失が出ても許せる自分がいる
↑ やりたいことを「誰かにおねだりしてみる」
↑ ↓
↑←← 資源が増える
上記のように、ミクロ的にサイクルさせると新しい価値が出てくる。
新しい価値での市場が出来れば、そこからはコーゼーションの考え方で回していけばいいのだと。
やりたいことを誰かにおねだりする。
面白い考え方だなぁと思いました。おねだりするって聞くと、なんだか苦手な感じがしますけど、要はパートナーシップのこと。新たに出会う人々との相互作用ってとても大事なんですね。
キャリア形成でも同じである。
ぼやーっとしていることを目指すところから、行動は始まっている。
自分の人生はまさにエフェクチュエーション。
例えば、生まれたばかりの時は、誰もがエフェクチュエーション的な行動をしている。赤ちゃんの時に具体に何かを考えてやっていることではない。
中村流キャリア理論とは
キャリアにおいて、コーゼーションとエフェクチュエーションの両方を使っていくといいと考える。
私も複業で幸せに働きたいと考える一人。
まだなんとなく、そんな働き方にならないだろうかと思っているレベルですから、中村さんとはこれまたレベル違いますけど、少なくとも、今は幸せに働けているとはどうしても思えません。
まずは、キャリアプランシートを自分でも作ってみること。
キャリアプランシートを書くのが目的というよりも、可視化・言語化してみる、そしてそれを誰かに伝えちゃう。
私にも何かが動き出す日って来るのかなぁ😊
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最後までダラダラの備忘録にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。いいねやコメントを頂けますと更に励みになりますが欲張りません😅
引き続き、よろしくお願いいたします😊
고맙습니다〜😊
じゃれっと・きむ🍀
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