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高架橋と大きな川

いかがお過ごしですか?

今頃、本州では川沿いの彼岸花がきれいな頃合いでしょうか。


グンと気温が下がりましたね〜。どうかお身体にお気をつけて。





クロイワトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae


サムネイルを飾ってくれたイケメン君はお馴染みのクロイワトカゲモドキ。

まぁ暖かい時期は普通に見れるのですが、そろそろ見られる数も減ってくる時期ですねぇ。






豊穣の女神が悲しみに明け暮れる冬、眠りに着くものども、これから活動時期のものども、それらが互いへの餞をするように生き物たちも、見れる種構成がどんどん変化していきます。




アカマタ Lycodon semicarinatus

次に見れなくなるのはアカマタですかねぇ。

あんまり寒さに強い印象はありませんね…と言いますのもちょっと気温が下がると露骨に見れなくなるので。
ハイやタカチホといった半地中性の蛇たちは置いといて、ハブやヒメハブ、ガラスヒバァなんかは真冬の林道を横断してたりするのですが、アカマタの数はめっきり減っていきます。


見れない訳ではないのですが、かなり見にくくなります。




ハブ Protobothrops flavoviridis

ハブに関しては「今日は絶対出てこないでしょ!!!」みたいな日でも林道を横断してたりするので本当によくわかりません。笑




素晴らしい模様ですね。本当に毎度毎度、それなりに数も見てはいるのですが出会う度に内臓がひっくり返りそうな緊張に襲われてしまいます。

沖縄では最上位の捕食者・・・その威厳は伊達ではありませんね〜。


夏時期ほどは見れなくなりますが、地味に活動しているような印象です。

昼間のやんばるで活動してるハブの写真も撮りたいなぁ。



ヤンバルクイナ Gallirallus okinawae


全国的に有名なやんばるの生き物の筆頭ですね!

普段は別にメインでは無いので探さないのですが、林道上で見れる生き物が減ってくる季節は樹上にも目を回せるので見つけたらたまに撮影します。


とは言え、彼ら彼女らは寝てる最中ですので邪魔せんように確実に短時間で撮影できる場所に居た個体を撮影します。






そうそう。
話は変わりますが普段、車を運転するときは自分の好きな曲を常に聴いているんですよ。

先日、久しぶりに聞いてみるかと思って滅多に聞かないFMを流したときにやってた音楽番組が「生き物の名前が歌詞にある曲をリクエストしていく」という回だったんですよ!本当にたまたま(笑)

FMおきなわだったかな?月曜昼前後の放送でした。


やはりお便りの最初のテーマは「蛇」でしたねぇ。(笑)
期待通り!!素晴らしい番組です😁

沖縄のハブに対する意識的な面を、パーソナリティ二人とお便りを書いた人の御三方のみの見方ではありましたが、かなり興味深く聞けました。

お便りの文章を読み上げた後に続いてた会話で「すごく怖い」というのがヒシヒシ伝わりました。

私は住んでる場所はそこまで自然豊かでは無かったのですが、幼い頃から内陸の方に行ったり、長野や茨城に遠征したり生き物づくしな生活でした。

そして今でも路上に蛇が居たら思わず観察したり、アオダイショウやヒバカリといったおとなしいであろう無毒蛇ならちょっとお邪魔して手に取ってみたりするのが私の中の普通だったので、蛇を恐れるという感覚が少しズレている事を改めて認識できて非常に良い時間でした。


私が怖いと感じる生き物・・・そうですね。
そりゃあ、インリーフでルアー投げてる時にイタチザメが來たり、蛇の撮影で登山中にイノシシが猛ダッシュしてきたり(これは京都の山奥での撮影中の実話。本当に死ぬかと思った。笑)、そうなると流石に肝が冷えますがそれって全然身近じゃないからなのでしょうかね。


本州はそうだと思います。

ですが沖縄は危険な毒蛇であるハブがその生態上、人の生活と非常に近かったので本州の、千葉のような「身近じゃない」というのは恐怖心の直接的な原因では無い気がします。


ただ、沖縄は先祖崇拝やご高齢の方々と下の世代の繋がりが少なくとも私の住んでた千葉県よりは強い印象があります。

沖縄では
・身近で危険な毒蛇が出てくる
・血清が広がる前の過去の咬傷被害が小さくはなかった
これらは一昔前の事実です。そしてそれらを伝える世代の方々がご高齢になられた現在はヘビなんて当時と比較すればめっきり減った時代でしょう。


私が沖縄に来たのは2016年でしたが、沖縄で生まれ育った方のお話を聞くと、中南部の方々は「ハブどころか野生の蛇はみた事がない」という方がほとんどですし、北部の農家さんや林業の方も「昔よりは減った」といった旨のお話をよく伺います。あくまでも私がお会いしてお話を伺った人たちの中です。
 恐怖を伝えるヒトは居るけども、実際のその恐怖の対象が身近ではなくなっている・・・雰囲気としては妖怪の話の伝承みたいになっていくと思うのですがやはりそういうのって程度といいますかしっかり「恐怖感」を伝えるために話の内容に多少脚色が入ると思うんですよね〜。
そうして恐怖だけが拡散されて行って、今のラジオで聞くような蛇観を人々が持つようになっていったのかもしれません。


憶測に過ぎませんがね(笑)


でも、本州と琉球では蛇の精神面での扱われ方の色が違うのは確信しています。歴史が積み上げる興味深いものの一つですねぇ。




ラジオでは結局、蛇に対する肯定的な意見や思想は出てきませんでしたが、まぁ当然、昔ほどでは無いにしろ、今でも沖縄の人たちはハブに苦しめられているのは事実ですし考えてみれば当然の話ですわね。笑


蛇って、人からの認識という方面から見てもかなりおもろいな〜〜〜と感じたラジオ時間でした。



それでは皆様、ごきげんよう〜

ごめんあそばせ!

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Takano Akitoshi
お楽しみいただけましたら幸いです^^