Legato
どうもこんにちは。
本日のタイトルはレガート。「滑らかに」という発想記号。
これは音楽の授業で見たよ〜て方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
蛇という生き物は「足が無い」という共通した特徴がございます。
一口に蛇と申し上げましても、その動き方は実に多様。
ヒメハブやパフアダーのような、お腹の筋肉を使ってウニョウニョ芋虫のように動く「直進運動」、アオダイショウやアカマタのようないわゆる「蛇行運動」、大型ニシキヘビなどが木に登るときに使う「アコーディオン運動」、サイドワインダーと呼ばれる砂漠地帯に住む毒蛇がする「横ばい運動」等々。
そのどれもがうっとりしてしまうほど滑らかな動き。
奄美のMAYASCOの西さんは蛇が大の苦手なのですが彼曰く「本当に完璧すぎて怖い」んだそうです。(笑)
確かに私も蛇にたまらなく惹かれるのはその、西さんが仰る「無駄の無さ」を極めているところも要因の一つです。
さて、本日も石垣島です。結構撮影したので記事たくさんかけそうです☆
サキシマバイカダ Lycodon multifasciatus
樹上性の無毒蛇。入山直後にまだまだ小さな幼蛇が出迎えてくれました。
一応アカマタやシロマダラと同じグループに最近入りましたが、、、どうなんでしょうかねぇ。(笑)
似てるといえば似てるし、似てないといえば似てないんですがねぇ。いやはや、研究というのは大変な世界ですこと。。。
ヤエヤマハラブチガエル Nidirana okinavana
山を進むとひょっこりと足元に。
こちらは「こここここここここ・・・・」という鳴き声の持ち主。
石垣、西表島固有種のカエルさん。
なんだかんだで真面目に撮影した事なかったし折角なので撮影させていただきました^^
オオハナサキガエル、コガタハナサキガエルと似ていますが、口を真っ白な線が縁取ること、時々無い時もありますが背中の正中線なんかでも見分けがつきます。
アイフィンガーガエル Kurixalus eiffingeri
なーんか、視線を感じるな思ったら(笑)
こちらも国内では唯一の完全樹上性。
木のウロに溜まった水溜りに卵を生むという根っからの樹上生活ぶり(笑)
なんとオタマジャクシを育てる為にお母さんが未受精卵を餌として生み付けるんだそう…!!
夏秋に行けばたまごやオタマを観察できますよ〜^^
ほんの時々、何を間違えたか地上で見ることもありますが見かける殆どは木の上です。
イワサキオオトゲカメムシ
なんか調べても学名が出ないんですがこりゃまだ未だ記載されてないのかしら?
沖縄島ではそれなりに珍しいらしい…!カメムシやってる友人が教えてくれました。
確かにこれを撮影した時は「なーんかあんま見ないタイプのカメムシやなぁ」と思ってました。
こういう直感的なものって結構大事なんだなぁと思いました。
ムラサキサワガニ Geothelphusa marginata
こちらはもう死に絶えた個体。
甲殻類特有の凄まじい死臭がして探したら案の定。死因はわかりませんが・・・。
今まであちこちで様々な「生命の終わり」を見てきました。
野外で生命の終わりを見るとき、そのほとんどが終わった瞬間にもう次の生命が死を利用しています。
普通の生活してると中々出会えないので忘れてしまいがちですが、死がくれるものというのは非常に、大事なことです。アバウトで申し訳ないですが…
今日はこの辺で。
それでは皆様、ごきげんよう。
続く。