翡翠色の大百足
ご無沙汰です。
今回は久々に過去に撮影した作品が入ってるHDDを見つけたのでそこからの投稿。
研究者が少ない上に生息してるのが山奥の沢だったりで未だ謎が多いオオムカデの仲間。
界隈では「ヤンバルオオムカデ」と呼ばれてる大型のムカデ。
サムネイルは昨年8月の東村立博物館での個展「やんばるの生 知られざる美」で出展した「そこを退け、龍が通るぞ」という作品です。
なぜか去年は体長が25cm前後もある成体を結構な数見かけたのですがそのほぼ全ては上の写真のような沢の流れの脇でした。
水面を泳いだり水中を歩く写真も撮ってますがそれはまた次の機会に。
この足の翡翠色がなんとも言えませんねぇ。
物怖じせず水の中へ消えていきました。
他にもオオムカデは沖縄島には以前トビズムカデと呼ばれていたやつや、アオズムカデ、タイワンオオムカデが生息していますが、ヤンバルオオムカデは明らかに胴体の厚さや足の長さ、水に対する能力が異なります。
いわゆる種名まできちんと決まっていない「未記載種」ですね。いつの日か研究が進んでつく名前は何になるか楽しみですねぇ。
その時は今まで撮影したヤンバルオオムカデの写真が役に立ったら嬉しいなあ。
これはまた別日に撮影した個体。去年は4、5月だけで沖縄と久米島で合計六匹くらい見かけたんちゃうかなぁ。
チョロチョロ流れてるようなかなり細い源流の支流や、川幅3mほどで浅場が続くような川でよく見かけます。
川に大きめの石がゴロゴロあって、川底が砂にれきが混ざってるようなところなんかが好きなのでしょうね。
もちろんただの山道や林道に積もった落ち葉の下から出てきたこともありますが基本的にどこも、近くに渓流があるとこでした。
こういった渓流性のムカデを探すのはひたすら渓流の石をひっくり返しまくって探すそうなんですが、基本的なスタンスとして「なるべく楽していろんな生き物見たい(笑)」なので写真撮った個体は全て歩いてる時にたまたま水中や水辺をうろついてた個体です。
以前はムカデという生き物に対して苦手意識はなかったものの、コン詰めて撮影するほどでもありませんでした。
ですがやんばるの沢で三年前に初めて見てから虜になって今やメインの被写体です(笑)
残るは渡嘉敷島と石垣西表のオオムカデなのですがこのご時世じゃしばらくお預けですね、、、、
それでは、ごきげんよう。