ロジックについて
ロジックについて自分の考え方をまとめてみました。
自分は手法を重視していません。環境認識の方が遥かに重要だからです。それを理解した上でロジックという知識を得ることでより理解が深まります。
Q.ロジックとは?
自分は手法とロジックを別けて考えています。手法とは結果から導き出されたもので、ロジックとは結果を導き出すものです。
Q.なぜロジックなのか?
多くの人は既に結果が出ている手法を探します。この行為自体が悪いとは言いません。しかし、なぜ結果が出るのか理由を知りません。その結果、手法が有効に働かない相場環境があることも知らず、無駄な損失を積み重ねて「この手法は使えない」となり聖杯探しを続けます。
ロジックは道筋から考えていきます。
「なぜその結果になりやすいのか?」
この「なぜ」にフォーカスすることでその結果に対して理由付けや数値化、体系化が出来、そこに再現性が生まれます。勿論、相場に100%の再現性はありません。
大切なのは自分が理解して行動出来ているかです。
自分が理解している範囲で行動していると相場では新たな疑問が次々と生まれてきます。その疑問の解消はロジックの改善に繋がります。そして信頼出来るロジックが出来上がります。なぜなら自分自身がロジックの全てを理解しているからです。
Q.ロジックの構築方法は?
ブレイクアウトを例してロジックの構築方法を解説します。
下図は典型的なブレイクアウトです。
ブレイクアウトはパターンAのようにレンジを抜けたところでエントリーするのがセオリーと言われています。
この成功事例となる局面のみを切り取ったのが手法です。例えばインジケーターのボリンジャーバンドがスクイーズ→エクスパンションしたらエントリーといった具合です。
ではパターンBを見て下さい。
手法通りであれば、このトレードは負けとなります。なぜでしょうか?
・なぜ負けたのか?
・なぜダマシになったのか?
・何%の確率でダマシになるのか?
手法をただ何となく使っているだけでは理由付けや数値化が曖昧になります。手法だけでは情報が足りないのです。
では環境認識を加えて考えてみます。
下図のパターンCを見て下さい。
このように環境認識が下降トレンド中だった場合、自分は戻り高値を上抜けない限り戻り売りを狙います(「ダウ理論について」の記事参照)。
ケースバイケースでありますが基本的には下落トレンド中の中段保ち合いは下抜ける確率が高いです。
つまり、レンジを上昇ブレイクしたとしても売り圧力に負けて押し戻される確率が高いです。それを理解していると上昇ブレイクは見送ることが出来ます。勿論そのまま上昇することもありますがエントリーしていないので損失にはなりません。
そして上昇ブレイクが失敗に終わると今度は上昇ブレイクに釣られた買いポジションの損切りが発生し、売り圧力がより強くなって下降トレンドが加速します。
それを理解していれば、下降ブレイクでエントリーすることも出来ます。
①下降トレンド・戻り高値の売り圧力
②上昇ブレイク失敗の損切りの売り圧力
③下降ブレイクの新規注文の売り圧力
①+②+③の道筋から売りエントリーの根拠を導き出すことが出来ます。これが自分の考えるロジックです。
勿論、下降ブレイクが失敗に終わることもあります。その時は別の理由があるのかもしれませんし、不確定要素の影響かもしれません。
ではその別の理由とは何か?
本当に不確定要素の影響なのか?
それが分かる時が来るまで相場と日々向き合っていきましょう。
あなたの学習を少しでも加速させる一助になれれば光栄です。最後まで読んで頂き有難うございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?