【推奨】ローソク足について
ローソク足について自分の考え方をまとめてみました。
この記事ではローソク足の基礎知識の解説はしません。ローソク足を使った非常に簡単なプライスアクションの考え方について解説します。
Q.ローソク足とは?
ローソク足は値動きそのものです。酒田五法のように細かく値動きを考察することも出来ますがそのローソク足が出る相場環境や位置関係で考え方が全く異なるため裁量スキルが必要となります。
Q.なぜローソク足が必要?
ローソク足はインジケーターなどの後追い指標とは違い、生の情報です。つまり、最も反応の早い情報源となります。このローソク足の示す意味を理解することが出来れば収益化が可能となります。
また基準となるパターン(プライスアクション)を設けることで的を絞った検証作業が行えるメリットもあります。
Q.ローソク足の活用法は?
今回紹介するのはローソク足を使った非常に簡単なプライスアクションの考え方です。まずは連続する2本のローソク足から4種類のパターンに分類し、その意味を考えてみます。
ここではパターンの優位性の有無ではなく、ローソク足のパターンが出来た「意味」を解釈することが目的です。
下図が4種類のパターンです。
※時間軸は日足、ローソク足は実体形状や陽線or陰線は考慮せずに全て確定足ベースで考えます。
それではローソク足の「意味」をそれぞれ解釈していきます。
「上昇パターン」
条件1:当日の高値>前日の高値
条件2:当日の安値>前日の安値
この上昇パターンが意味するのは、①前日の安値を下抜けることが出来ない程の買い圧力の存在、②前日の高値を上抜ける程の買い圧力の存在があると解釈出来ます。
他にも③売り圧力が存在しない、④売り圧力の劣勢なども考えられます。
「下降パターン」
条件1:前日の高値>当日の高値
条件2:前日の安値>当日の安値
この下降パターンが意味するのは、①前日の高値を上抜けることが出来ない程の売り圧力の存在、②前日の安値を下抜ける程の売り圧力の存在があると解釈出来ます。
他にも③買い圧力が存在しない、④買い圧力の劣勢なども考えられます。
「インサイドパターン」
条件1:前日の高値>当日の高値
条件2:当日の安値>前日の安値
このインサイドパターンが意味するのは、①前日の高値を上抜けることが出来ない程の売り圧力の存在、②前日の安値を下抜けることが出来ない程の買い圧力の存在があると解釈出来ます。
他にも③参加者が存在しない、④売り買いの拮抗なども考えられます。
「アウトサイドパターン」
条件1:当日の高値>前日の高値
条件2:前日の安値>当日の安値
このアウトサイドパターンが意味するのは、①前日の高値を上抜ける程の買い圧力の存在、②前日の安値を下抜ける程の売り圧力の存在があると解釈出来ます。
他にも③売り圧力も買い圧力も存在しない、④売り圧力も買い圧力も参加者が多いなども考えられます。
このようにプライスアクションの「意味」の解釈していくことで、「仮説」が生まれます。
この「仮説」は検証作業を行う上で非常に重要な要素です。仮説を基準にして検証を行うことで様々な疑問が見えてきます。
「どのような傾向があるか?」
「どのくらいの頻度で発生するか?」
「どのように活用すれば良いか?」
相場は時折「歪み」が生じます。
それは「優位性」となり得ます。
1つの仮説から条件付けを増やしていき、オリジナルのプライスアクションを作り上げて下さい。面倒に感じるかもしれませんが取り掛かれば面白くなり、続ければ結果が出ます。
検証作業によってのみ優位性が見出せ、見出せたからこそ自信のあるロジックとして活用出来ます。
最後に検証作業のきっかけ作りとして、いくつか課題を用意しました。是非取り組んでみて下さい。
①日足のインサイド、アウトサイドのパターンが出現する割合は?
②日足のインサイドパターンの出現後、その後の値動きに傾向はあるか?
③日足のアウトサイドパターンの出現後、その後の値動きに傾向はあるか?
④どのようなローソク足の位置関係でインサイドorアウトサイドのパターンが出るとその傾向が強くなるか?
⑤どの相場環境・時間軸・インジケーターと組み合わせるとより精度が良くなるか?
P.S.必ず優位性が存在します。
あなたの学習を少しでも加速させる一助になれれば光栄です。最後まで読んで頂き有難うございました。