チェコはキノコ狩りの季節です
※キノコ狩りをする時は経験と知識が豊富な人と必ず一緒に行きましょう。
Ahoj! マンジェルカです。
日本の暑さから逃げるようにしてたどり着いたチェコは連日涼しいを通り越して寒いぐらいです。日本を発つ前に送ったコートが早く届いてくれることを祈ります(税関待ちの状態からすでに10日経過)。
最低気温が15度前後のここ最近のチェコでは、毎年恒例のキノコ狩りが盛んに行われています。
週末は都会の喧騒から離れて別荘で過ごすというのがチェコ人おなじみの休暇スタイルなので、夫と一緒に夫家族が集う別荘へ向かいました。車で通る道沿いにちらほらとキノコ探しに夢中な人々が見えました。
別荘に着いて早々「ビール飲む?」と瓶を渡してくる夫父。私がビール大好きなのを知っているので絶対に勧めて来ます。そして断らない私。ビールのアルコール度数が低め(3.8%など)なので朝からでも飲んじゃうチェコ人、好きです。
天気も良かったので「じゃあキノコ狩り行くか!」ぐらいの気軽な感じで、バスケットを片手に近くの森まで歩くことにしました。
森に入りみんな散り散りになって辺りを探し回ります。そんな簡単に見つかるものなのかなと考えていると、少し遠くのほうで夫父が何かを見つけたらしく大声でみんなを呼びました。
近づいて見てみるとそこにあったのは大きな茶色いカサの立派なキノコでした。自分の手よりも大きなキノコにびっくり。キノコ狩り自体が初めてでしたが、そもそも日本であんなに大きなキノコはスーパーでも見たことがありませんでした。
色が少し黒ずんでいてところどころ穴があるため、食べるには少し古すぎると判断されたキノコを後にし、どんどん森の中へ進んでいきます。
途中で他のキノコ狩りを楽しむ人々とすれ違い、あっちにあっただの、こっちにあっただの情報交換をしつつ、常に足元に目を光らせながら歩いていきます。
少しするとあちこちで夫や、一緒にいた夫弟の歓喜する声が聞こえて段々とキノコでいっぱいになっていくバスケット。一生懸命探しているのになかなか見つからず焦る私。見つかっても食べられないキノコばかりで少しいじけつつ、ふと遠くの枝が入り組んだエリアに目を向けると、あった。
手のひらサイズだけども食べごたえのありそうなキノコを一気に二つ発見しました。そして早くみんなにも伝えようと振り向いた瞬間、今度は後ろにさらに大きなキノコが鎮座していました。
恐らく入り組んだ場所ゆえに誰も手をつけなかったのだろうと思いますが、幸運にも初めてのキノコ狩りで三つも見つけることができました。
バスケットもいっぱいになったので別荘へ帰り、早速取ってきたキノコを一口大に切り、スープの準備をします。
お昼から始めて夕方までコトコト煮込んだキノコスープは格別の味でした。今年は例年よりも良く採れたと夫が言っていたので、なんとなくチェコの森に歓迎されたような、嬉しい週末でした。