チェコ、シュマヴァ国立公園でキャンプ
Ahoj! マンジェルカです。
ふとした瞬間に「森に行かなきゃ」とつぶやく我が夫。トト〇かな?モノ〇ケ姫かな?
常に集中した状態で仕事をしている夫にとって、自然の中で過ごすのは何よりも重要な息抜きのようです。人がいなくて静かな場所ならなおさら良し。
私はというとインドア派で、休日は家でダラダラ過ごしていたタイプなので、夫と出会ってから山、川、海、ハイキング、キャンプ、とかなりアクティブになりました。
ゴールデンウイークを活用して熊野古道を5泊6日ほぼ風呂無しのテント泊で挑んだこともあります(那智大社から高野山まで歩いた)。
今思えば無謀だったなとは思いますが、達成できたことで長い距離のハイキングも、高い山も何でも挑戦できると感じるようになりました。チェコで一番高い山は1,603mですけどね。。
夫が森を求めているのでどこに行こうかと考えていたら、夫が前から行きたがっていたシュマヴァ国立公園(Národní park Šumava)を提案してきました。手つかずの自然が多く残っているとても綺麗な場所ということで私も快諾し、いざ出発。
私たちが暮らしている地方は霧が有名なようで、朝起きると隣の家が見えないほど霧が立ち込めます。この日も例にもれず霧、霧、霧。
車の助手席で他の車が来ていないか確認しようにも全く見えず。
しばらく走っていると太陽が昇ってきて次第に明るくなりました。
シュマヴァ国立公園はチェコの端っこにあり、ドイツとオーストリアの国境に接している広大な土地で、ユネスコの生物圏保護区に指定されています。
ハイキングだけでなく、サイクリング、カヌー、スキーも楽しむことができます。犬を連れて歩いている人も見かけました。
今回のハイキングコースはKvildaという町からスタートし、スメタナの「わが祖国」で有名な、チェコで一番長い川であるヴルタヴァ川(Vltava/ドイツ語名のモルダウ川としても知られています)の源流を見に行き、保護地区をひたすら歩き、Modravaという町を目指しました。
ヴルタヴァ川と言えばプラハ。
あのカレル橋がかかっている大きな川です。
その源流が見られるなんて素敵だなぁと思いながら歩くこと2時間。ついに見つけました!
。。源流?
これが?
あの広大な川に?
スメタナの曲も最初は静かな雰囲気から始まって後からどんどん盛り上がってくると夫にレクチャーされ、なんか納得しました。小さな源流がプラハにたどり着くとあれほど大きな川になるのは確かにすごいです。
源流を後にしてさらに進むこと9キロ。。
さすがに疲れてきたなぁと思っていると夫から次の目的地にホスポダ(ビールが飲めるお店)があると朗報が。
息を切らしながらビールのことだけを考えて歩き続けると丘の上に白い建物が見えてきました。
まさか。。
やっと!
ビール!!
疲れた体に染み渡るビールは本当に美味しいです。
その後さらに7キロほど歩いてModravaに到着しました。ビールの醸造所があるということで、到着したご褒美にビールを飲みましたが、飲んでいる時にそれがドイツの醸造所で作られたビールであることを知り、追加で現地のものを注文しました。どっちも美味しかったです。
近くのキャンプ場にテントを張り、一晩ぐっすり寝た後、朝の霧の街中を通り抜けて帰路につきました。
途中でラズベリーが実っていたのでガッツリ収穫。チェコのハイキング道にはラズベリーやブルーベリーが良く実っています。採っても問題ないようなのでもし見つけたら是非食べてみてください。