JAPHICマーク認証事業者様インタビュー♯4 【株式会社 エイル様】
今回は、公共事業を中心に橋梁設計を行っている「株式会社 エイル様」へ✨
個人情報と事業内容との係わりや、JAPHICマークをどの様に活用していらっしゃるのか、株式会社エイル 代表取締役社長 吾妻様にお話しを伺いました😊
JAPHIC事務局(以下J):ホームページを拝見させて頂いたのですが、橋梁事業を手掛けていらっしゃるという事で、具体的にはどのようなお仕事になりますでしょうか。
吾妻様:公共事業のうちの社会資本整備ですね。高速道路、主に橋梁の設計をしております。皆さん設計事務所というと主に建築を考えられますが、身近にある生活道路にかかっている橋から、高速道路などの規模の大きい橋まで、またそれに付随する土木構造物の擁壁(ようへき)などの設計を行っております。
山岳部や海の上など、どこに建てるかによっても設計は違いますし、地震などの天災でも設計基準は変わりますので、そういったものに対応した設計等を行っております。
J:事業内容を伺うと、個人情報というのはあまり取り扱いがないのかなという印象を受けるのですが。
吾妻様:それがそうでもないんです。社内の個人情報に限らず、取引先などの個人情報も取り扱います。
また特に仕事の上では橋を架ける地域の情報などを行政や高速道路会社、民間のゼネコンさんから預かることもありますので、膨大な資料と共に(個人情報の)取扱いは仕事上多くあります。
J:行政からのお仕事を含めて沢山の個人情報を預かっていらっしゃるという事ですね。
JAPHICマークを取得されるきっかけとなったのも行政とお仕事をするにあたって、受注や入札などで必要になったという事でしょうか
吾妻様:うちはそういった要件として必要になったというわけではないんです。元々はJAPHICマークだけを取ろうとしたわけではなくて。当社の改革の一環としてJAPHICマークを取得したという形になります。
当社は27年の歴史がありますが、10年ほど前までは公共事業という事もあり、徹夜で働き、休みもないといった業務形態が続いておりました。
金曜日に打ち合わせしたら月曜日に資料持って来い、みたいな事が当たり前にある状態でして(笑)
J:それはすごい、、、今では考えられませんね。
吾妻様:そうですよね。ただ、高齢者の増加や人手不足が業界全体に影響を与えていて、そういった以前のような業務形態では新たな人材が集まらないという状況になってきていたんです。
そんな中、政府の働き方改革が始まり、行政主体で変わろうとし始めたんですね。この業界もとにかく人手不足でしたので、今までのような働き方だと人は入ってこないだろう、という事で動き始めたんです。
そこで当社の将来を考えた時に、働き方の改革はもちろんのこと、会社自体の社会的信頼度を高めること、安心して働ける会社を作るために、会社としての地位をしっかりと確立していく事が重要であると考えました。
J:ホームページを拝見したのですが、JAPHICマークの他にも様々な認証を取得していらっしゃいますね。
吾妻様:はい、当社はISO9001、ISO14001を始め、健康経営優良法人として経済産業省より認定を頂いております。
合わせて、SDGsの一環として始めた東京都の環境改善事業への投資、奨学金返還支援事業等への協力が評価され、2023年12月に東京都産業労働局の「東京都の魅力的な中小企業」に選ばれました。
品質の向上や社員の健康を始めとした、社会的信頼度を高める活動の一環として、認証取得に取り組んでおります。
その中で、情報化社会に備えた個人情報の保護体制やセキュリティを整えることが必要だと感じ、JAPHICマークを取得いたしました。
J:個人情報の第三者認証と言いますと、他にもありますが、JAPHICマークにされた理由をお伺いしてもよろしいでしょうか。
吾妻様:そうですね、実は一応他にもいくつか個人情報の第三者認証を紹介されていたんです。
ただ、色々見てみると、JAPHICマークは仕組みが簡潔で分かりやすいと感じました。膨大な仕組みだと社員に周知できないので。
さらに、やはり取得するだけでは駄目だと。実践しないと意味がないと考えた時に、(仕組みが簡潔な)JAPHICマークにしようという事になりました。
あとは、(JAPHICマークは)これからというところもあるじゃないですか。認知度に関しても将来性に関しても。我々もそうなので、そういったところを見込んでJAPHICマークにしたという感じです。
J:仕組みの簡潔さと将来性を見込んでJAPHICマークをお選びいただいたのですね。
最後に、個人情報保護を扱う上で、エイル様で大切にしていらっしゃることはありますか?
吾妻様:個人情報の取扱いについては、単に方針を示すだけではなく、全従業員が理解し実践する意識が大切だと考えています。
例えば当社では環境配慮のためにペーパーレス化を進めています。コピー機には個人認証システムを導入し、誰が何を何枚出力したかを把握できるようにしました。
不思議なもので、把握できるようになると全員が意識するため印刷枚数が減り、結果、紙で扱う個人情報の数が減るので漏洩のリスクも抑えられるという事になります。
単なるシステムの導入だけではなく、意識の問題でもあるので、会社全体としてはシステムの改善と意識向上の両面で取り組んでいくことが大切ですね。
個人情報保護体制を含め、この先何十年のしっかりとしたビジョンをもって取り組まれている株式会社エイル様。
日頃係わる事のない橋梁事業のお話しも沢山伺い、興味深いインタビューとなりました。
株式会社エイル 代表取締役社長 吾妻様、貴重なお時間を頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。
JAPHICマーク認証機構では、個人情報の取り扱いに関するトピックス(ex.取引条件にJAPHICマークが入っていました!うちではこんな独自の取り組みをしています!等)を募集しております。
是非お気軽にJAPHICマーク認証機構事務局まで(info@japhic.or.jp)ご連絡下さい😊
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