知るということ
突然ですが、質問です🙋♀️
Q クルド人ってどんな人?
Qクルドってどこにあるの?
みなさん、すぐ答えられますか?
住んでる場所によっては、簡単な問題なのかも知れませんが😓
生粋の関西人の私、仕事柄外国人との関わりは多めの私、の答えは以下の通り💦💦
【関西在住日本語教師の私の答え】
え?クルド人?なんかトルコ系の顔してる人たち…あまり関西では見かけないなあ。日本語学校の学生で教えたこともないし… 確か「難民…」関東にクルド人のコミュニティあったような…🤔
「クルド」どこって⁇知らんがな。でも「クルド人」がいるんやから国もあるのかしら🤔えー😱でも、世界地図にそんな国あったっけ?めっちゃ、ちっちゃいとか⁇
お恥ずかしい🫣私の知識なんてこんなもんです。
なので、調べてみました。
正しい答えはこちら💁♀️
「クルド」という国はありません。
「クルド人」は国を持たない最大の民族でトルコ、シリア、イラク、イランに分散して住んでいます。
詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ💁♀️
なぜ急にクルド人興味を持ったのかというと、先月観た映画がクルド人の女の子の映画だったから。
『マイスモールランド』
最近は外国ルーツの子供達への日本語教育もお手伝いさせていただいているので、余計に感情移入したのかも知れません。
親について来て、文化の違う全然知らない国で、自国の言葉とは全く違う言葉をいちから学ばなければいけない子供達。普通に日本語が話せるようになっても、見た目で判断される日常。
ただ普通に暮らして、普通に学校に行って、普通に恋をして…それがある日突然全て奪われる。なんて理不尽😢
映画の中で女の子が言いました。
「サッカーのワールドカップがあった時、クラスメートにどこ応援してるの?って聞かれて、本当は日本を応援してたけど、クラスメートが求めてる答えはそうじゃないと思って、ドイツって言った。それからいつのまにか私はドイツ人っていうことになってた。それからは、聞かれたらドイツ人って答えてた。」
子供の成長の中でアイデンティティの形成ってとても大事。親が自国の言葉や文化を伝えていく中でも形成されていきます。でも、きっと、幼い頃から日本で育った彼女のアイデンティティ形成には日本の生活も大きく影響していたはず。でも、それを周りとうまく享受できず、自分は何者かわからなくなって、心が彷徨っている印象を受けたシーン🎬でした。
そして映画の中で知ったこと。
難民申請は、ある日突然不認定になる‼️生活が一変‼️
父は就労禁止
(収入無くなったら、どうやって生活するのよ。‼️)
居住地の県から出てはいけない。出る時は入管の許可が必要。
(橋の途中で東京都と埼玉県が分かれていたら、橋渡れないんですよ!県境に住んでる人どうするのよ‼️)
もう、日本の入管のルール、どうなってるの⁉️非人道的という言葉では、足りない。「頭、沸いてんちゃう?」と思ってしまう。
まあ、入管には入管の言い分もあるだろうし、悪いことする人は取り締まってもらわないといけないので、難しいところではあるけれど。
ネタバレになりますが、最後、入管に収監されたお父さんは自ら強制送還を受け入れます。理由は、子供達のため。
親が強制送還を受け入れれば、日本で育った子どもたちには特別ビザが交付され日本で生活することができるという案件を聞いたから。自らを犠牲にして日本育ちの子供達がなんとか日本にとどまれるよう尽力しようとしたのでした。
子供だけ残してどうするんだ⁉️子供達だけで生きていけるの⁉️と思ってしまう私ですが、これは恵まれた国で家族と暮らし、命を脅かされるような体験をしたことがない私のエゴなのでしょうか…
日本と外国人を取り巻くいろいろなこと。知ったからと言って、今、自分に何ができるわけではないけれど、いつかどこかで何かが繋がるかもしれない。
そのためには、いろんなことを知ることが大切だと、改めて感じました。
こんなニュースを見つけました。
埼玉県川口市にはクルド人がたくさん住んでいます。そこの市長さんだからこそ、思うところもいっぱいあるんでしょうね😅
このノートを書きながら、自分が小学生の時に親に投げかけた疑問を思い出しました。
当時、部落問題の授業を受けた私は、母に「なんで部落問題を勉強するんやろ?そこが昔、部落やったとか、言わなかったら、みんな分かれへんのに。知らなければ、みんな仲良くなれると思うけどなー」と話して…
母はあの時なんと答えたんだったかな…
今、私が子供に聞かれたら、どう答えようか🤔