敬語との付き合い方
答えを出さないと気がすまない性格なので、書き出してみました。
敬語とは
聞き手や話題にのぼっている物事に対する、話し手による対人関係のわきまえ、特に敬意・へりくだりなどの気持を表す言葉づかい。また、そのための特別な言葉。- Wikipediaより
「尊敬、丁寧な対応を言葉で提示する事で相手と近づく行為」
と捕えるのが最適だと思います。
使うべきタイミング
ひとつのパターンとして「尊敬を表明したい時」ですが、もう一つ見落とされがちなのは、「丁寧さをアピールする時」です。「尊敬していない人やどうでもいい人には使わない。」そういう選択をしてもいいと思いますが、丁寧な対応が出来ない「雑な人」の認定を押される可能性があります。それは、敬語には「尊敬」以外に「丁寧」の要素があるからです。
初対面の人に敬語を使う人がいます。これは丁寧さのアピールににも成りますし、勿論尊敬の意を示すことにも繋がるので、とても有効な手段だと言えます。私は「どんな人間でも尊敬に値する」という価値観の元、初対面の人には必ず敬語を使っています。
Q&A
Q どこで敬語をやめるべきなのか。
A 相手が敬意を払う存在ではないと分かった時、極悪非道の本性を表した時でも充分でしょうが、 もっと最適なのは
「互いに尊敬している事」が両者の間で共通認識になった時でしょう。
しかし有名人などの場合、そうとう打ち解けられなければいけないので注意が必要です。
Q 親しい間の人間では敬語を使わないのは何故か。
A 親しい間の人間では、「互いに尊敬している事」が既に共通認識になっていると受け止めていいでしょう。
Q 一生使い続けた方が良いのではないのか。
A 確かに敬語は魅力的なのでそれでも良いと思いますが、少しナンセンスです。それは、敬語を使わない事で細かいニュアンスや親しみやすさが増え、結果的にコミュニケーションの幅が広がるからです。
「相手に何を伝えたいか」で使い分けるのが良いと思います。
友人などの場合、丁寧さよりも親しみやすさを取った方が良いでしょう。
Q 目上の人に敬語を使い続けるのはなぜか。
A 忙しい彼らにとって、時間は貴重なものです。目上の人にとってどうでもいい存在の中で、「丁寧じゃない人」「不躾な人」は確実に弾かれます。弾かれたくなければ、使い続けるのが無難でしょう。
Q 仲良くなった上で、それでも敬語をやめるのを怖いと感じるのはなぜか。
A 未だ「丁寧な言葉遣いをやめるのが怖い」「敬意を表明し続けたい」という気持ちがつきていないのでしょう。自分がその対象に到達していないと感じるからだと思います。
Q むちゃな命令をしてきた時に、それに従うことは相手に近づくための行為と言えるのか。
A あくまで、敬語は「敬意と丁寧さで相手に近づくための道具」です。
むちゃな命令に従う事に「敬意」も「丁寧さ」もありません。
言いなりの姿勢は、敬語の信念を削ぐ行為だと言えるでしょう。
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