2度目のイギリス永住ビザ取得までの過酷な道 Part 2.
第1の試練 リターニングレジデントビザ申請却下
シンガポールにあるイギリスのビザセンターへ電話で問い合わせをしました。
永住ビザを保持していたが、イギリスを出国して既に2年以上経過している事を告げた上で、Returning Resident Visaの申請で良いのかと確認したのです。
返事は「以前永住ビザを持っていたならその申請で大丈夫です」でした。
申請書を取りに行き、必要事項を記入し、結婚証明などの書類と申請書を提出し、申請料を支払って終了。
ビザを待つ間、イギリスへの引越し準備を日々していました。
しばらくして封筒が届きます。
封筒を開けて出て来たのは1枚のレター。
『アナタの申請は証拠不十分の為、ビザ申請は却下します』
ビザ申請却下の意味が全く理解できず、何かの間違いだろうとすぐにビザセンターへ飛んで行きました。
ビザ却下の文字が自分という人間を否定されたような気持ちになったのと同時に申請する前に電話で問い合わせた際にリターニングビザの申請で良いと言ったではないか!と怒りも込み上げてきます。
センターのスタッフに申請却下のレターを見せると、「貴方はイギリス出国をしてから現在までのイギリスを出ていた理由の強い証拠となる書類を出していない」また「2年以上イギリスに戻っていないのだからリターニングレジデントビザの申請ではない」とも言われました。
スタッフに電話で確認しこのビザの申請で良いと言われたとを何度も訴えましたが、担当したスタッフの名前を聞いていなかったので説得力もなく、また怒りの末に「日本人の私がなぜビザを却下されなければならないの?」とも口走っていました。
ビザ却下=イギリス入国不可
夫に連絡をすると会社からすぐにやって来て「一体何を言っているのだ。イギリス人の妻であり、元々永住ビザを持っていたのにビザ却下とはどういうことだ?」と訴えましたが、ここは申請を受理する場所でビザの審査をするのはシンガポールではない。
との淡々とした回答。
夫はすぐにシンガーポールの英国領事館へ電話をして事情を説明していたのですが、管轄が違う、領事館は何も出来ないと繰り返すだけだったようです。
・・・
突然決まったイギリス帰国。 そしてシンガポールを出国する日が間近になってからのビザ却下。
ビザが却下されてしまった私は、今回の引っ越しでイギリスへ入国することが出来なくなってしまいました。
突然の引っ越しで時間の無いあの時に、急いでビザの申請をしてしまった事が大きな間違いだったのです。
なぜなら、日本のパスポートを持っていれば6ヶ月はビザなしでイギリスに滞在する事が出来たのですから、入国して少し落ち着いた後にきちんと調べれば良かったのです。
しかしあの当時、冷静に物事を考える余裕もなかった。。
イギリスへ入国出来なくなってしまったことで、夫と当時12歳だった娘は父子でイギリスへ。そして私は日本の実家へ帰国しなければならない状況となりました。
2013年5月17日シンガポール出国の日、3人で一緒にいられたのは空港のセキュリティまで。
夫と娘の2人はロンドン行きのゲートへ。私はひとり成田行きのゲートへと向かい、この日から家族が離れて生活する辛い日々がスタートしたのです。
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