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娘から学ぶイギリスいろいろ。 大学生フラットシェア生活

コロナ禍でイギリスが大変だった時期に娘は大学生となった。

私たち家族は国を超えての移住を繰り返していた為、イギリスの学校事情をほとんど知らない。

イギリスは小学生まで学校までの送迎は必ず親や認められた保護者がする事になっている。
娘が12歳でイギリスに戻ってきたが、小学校に通えたのは2か月ほど。
そして娘の中学校は私の娘と、数人の子ども以外全員白人のイギリス人家族と言う学校で、私はすっかりおとなしい母親としていつもただ夫に寄り添って黙っていた。

日本の幼稚園、インターナショナルスクールでは活発に活動していたのに、イギリス人の中ではすっかり小さくなっていた自分。。

今思えば、この私の消極的な学校への関わりが、ティーンエイジャーでいろいろ問題を抱え始めた娘を理解できなかった大きな要因だと感じている。


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時間は流れ・・
娘も大学生となり、家を出ることになった。

イギリスでは大学1年時に大学の寮に入る学生がほとんどだ。

小学生の頃から『私はハリーポッターの住んでいるような寄宿舎に行きたい」と親としては寂しくなる発言をしょっちゅうしていた娘。

初めて親元から離れる(離れられる?)生活を心から楽しみにしていた。

大学1年 大学寮

娘の寮はそれぞれ5人ほどが一緒にキッチンと小さなリビングルームをシェアする5階建ての建物。
冷蔵庫、冷凍庫、キッチンの置き場所も5人に十分なスペースが用意されていた。
自室はベッド、机、小さなタンスが設置され、スペース的には3畳ほどだろうか。しか自室にトイレ・シャワー付き。 週に1度はキッチン、リビングスペースはクリーナーさんが入ってくれていた。
キッチンも女子だけだったので(フロアによっては男女共同もあったそう)比較的皆がキレイに使用していたようだ。

それでもやはり娘によると、キッチンのゴミ出しは誰もせず。
ほとんど彼女が1階にある集合ゴミ捨て場まで持って行っていたのだそうだが、初めて知り合った女子5人ではあったものの、全般的に楽しい生活を送れた1年だった。

大学2年 一般のフラット

2年目、大体の学生が友達数人でフラット1軒を借りるスタイルが主流な中、我が娘は、友達の誘いを断りひとり一般のフラットを借りることを選んだ。

理由は、毎晩のようにお酒を飲み、週末はパブやクラブへ行く生活をする友人達と一緒に住めば、誘われる。そんな生活を毎日したくなかったと。

イギリスの大学生はそんなにお酒を飲み騒ぐのが好きなのかと思ったが、娘が本当に友達と暮らしたくなかった理由は、他にもあったと言う事は後で知ることになるのだが・・。

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娘の選んだフラットは学生用フラットでは無いので、6人中3人は社会人だった。男女比は3:3。 

部屋はもちろん広くなった。ベッドもシングルからダブルサイズ。イギリスの古いお家なので天井も高い。

しかしバスルームは一応、基本的に娘だけが使用する事になったものの、部屋の外、外からのカギは無いために誰でも使用可能。

フラットは見知らぬ住人プラスその友人達が出入りをする。

バスルームに置いていたシャンプー、コンディショナーなどすべてあるものは勝手に使われてしまった。

またキッチンも同様。
冷蔵庫や食品、食器類の置き場所など各自確保してあるはずなのに、勝手に食器類、ときどきは食品も食べられ、後片付けもされず流しに置きっ話な事も。。

フラットメイトの中にはもちろん良い人も居たらしいが、見知らぬ人が勝手きままに他人のものを使用する事に精神的に耐えられなくなり、翌年は友人と暮らす事を決意した。


大学3年 友人とフラットシェア

昨年の教訓から友人と1軒のフラットを借りて住み始めた娘。

借りたい家の部屋数に寄って友人の数を集めなければならない。

最初は仲の良い3人で住むと決め、フラットも決まっていた。

しかし知り合いの2人が、シェアする良い物件が無いので一緒に住んでくれないかと借りる寸前に頼み込んできた。
突然5人で住むフラットを探すことになってしまった。

娘によるとその2人は友達の友達。良く知らない人と住むことに反対したらしいのだが、3人中2人がOKを出した為5人で住むことが決定。

娘は前の年に嫌な思いをしたので訴えたのだが・・。

5人でいざ住み始めたものの、後から加わったうちの1人が1週間でフラットを出た。

理由をきちんと言わずに出たらしいのだが、どうやら他の4人とは性格が合わないと感じたらしいとのこと。

親としてはフラット代の分担が増えるのでは?と金銭的に不安になったが、不動産会社の契約の際に5人で署名しているため、出て行ったとしても、名前を変更しない限りその人物に払う責任があるのだ。・・と聞き一安心。

自分から、5人のフラット借りて欲しいと頼んだのではなかったの?
私には驚きの行動だ。

そして娘が不安に思っていた事が現実になった。

友人と住み始めてストレスは減ったのかと思いきや、共同で使用するキッチンやシャワートイレを乱雑に使ったり、他人のものを使用してそのままにすると言う、2年目と同じことをする人がここにも居た。

娘曰く、友人なので直接文句を言えるところは良しとしても、その人物が全く聞く耳を持たないらしくお手上げ状態と嘆いていた。 

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大学の寮と違い、2年目から住み始めたフラット生活は一般の不動産会社を通して契約する。

夫がイギリスの不動産エージェントはいい加減だと言っていたが、何か不具合などのクレームをする場合、再三にわたりプッシュをしない限り全く動かない事も娘の話から良くわかった。

フラットシェアをする住人にしても、赤の他人のものを平気で使用したり食したりする人がいる。 ましてや勝手に使用したものを置き放しにしたりするなんて・・。

日本人の学生で、こんな行動をする人はいるのだろうか?

学生相手だとしてもきちんと対応しない日本の不動産会社はあるのだろうか?

・・・

私には想像もできない!

『郷に入っては郷に従え』?

いえいえ! イギリスでは主張はハッキリと相手に要求する!が正解でしょう。

娘から学ぶ、大学生のフラットシェア生活


"タフにならねば生活できぬ"

イギリスでフラットシェアを考えるなら、ルームメイトになる人となり、だけでなく、生活態度を良く観察することが大事そうですね!


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