2度目のイギリス永住ビザ取得までの過酷な道 Part 3.
夫と娘 ふたりの生活がスタート
イギリスでは夫と小学六年生になったばかりの娘の二人だけの生活が始まりました。
娘はロンドンで生まれたとは言え、幼稚園を日本で過ごし、東京のインターナショナルスクールへは3年間通ったものの、シンガポールでは日本人小学校へ通っていたのでその当時の英語力はイギリスで生まれ育った子供たちと同じレベルではありませんでした。
しかも小さな田舎町へ越したので、ロンドンとは違い学校内は白人のイギリス人が9割以上。
いきなり自分の環境が大きく変わってしまった11歳。
転校した時期が、11歳の時に実施される全国統一テスト終了後だったので、リラックスした時期だったようです。娘にとっては学校へ馴染むという意味では良い時期だったのかもしれません。
しかし全てが突然英語の生活。新しい環境、学校、クラスメイト。簡単な切り替えでは無かったと思います。
のちに娘は、東京、シンガポールの都会からいきなりイギリスの田舎へ移り住む事になり、最初はとても嫌だった。 けれど、のちに綺麗な自然の景色を見たりすることができる散歩がとても好きになった。 友人関係においては、イギリス人の女の子達の主張の強さに驚いた。と言っていました。
夫もまた、妻が同居できない事から自分の仕事環境を変えなければなりませんでした。
イギリスでは11歳以下の子どもは一人で外出、留守番をさせることはできず、大人の同伴が必要。
娘のことがあり、自宅でできる仕事にやむを得ず変更が必要でした。
新しい仕事を勉強しこなしながら、家事、子どもの学校関係全般、生活全てを一人で担う事に。
夫は週末をふたりでくつろげる為に、平日の計画を細かく立てていました。
娘は父親の完璧主義のある性格を知り尽くしているので、父親を落胆させないよう頑張ってお手伝いをしていたようです。
ふたりの生活は楽しい事もあったけれど、下校後に父親の話し相手になったり機嫌を取るよう努めていたとの事で、娘も大変でした。
このふたりだけの生活は、正式に私の結婚ビザが認められるまで、なんと1年と9ヶ月もの間続きました。
その間ファミリービジットビザというビザを2回取得して、イギリスへ来ていましたが、ふたりと過ごしていてもビザの名称通りただ訪問していると言う感覚でした。
娘が小学生からティーンエイジャーへと変わっていく時期に一緒に居てあげる事が出来なかった申し訳ない気持ちと、イギリス人の夫と結婚し、永住ビザも持っていたのになぜ一緒に住むことが出来ないのかと思うことしか出来ませんでした。
・・・
本当にどうやって、またどのようなビザを申請してイギリスへ入国すれば良いのかも分からなくなってしまい、インターネットで見つけた日系のビザアドバイザーの会社と契約し、ビザ発給の手続きをする事にしたのです。
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