次のNvidiaは、ブロードコムなのか? (前編)
ブロードコム(NASDAQ: AVGO)の株価が上昇している。
時価総額1兆円を突破し、11社目の1兆ドルクラブの仲間入りをした。
上位10社をみると、NvidiaやらGoogleやら非常にわかりやすい名称の企業が多いのだが、ブロードコムだけは一般人からすると全くそのビジネスモデルがわかりにくい。
実際に非常に幅が広く、説明しづらいビジネスモデルを持つブロードコムは実は次のエヌビディアとも言われていて、AI需要により大きく飛躍する可能性を秘めている。
今回は前編と後編に記事をわけ、2日連続で投稿していく。
前編では、ブロードコムのビジネスや収益源、その複雑なビジネスの全体像を体系的に理解していく。
後編では、なぜ株価が上がっていき、何が評価されているのか、なぜブロードコムの利益が爆発的増加をしていくのかを理解していく。
ぜひお付き合い頂きたい。
1章:企業概要と事業内容
ブロードコムの歴史
ブロードコムを理解するには、まずその企業の歴史を知っておいたほうが良い。なぜかというと、買収に買収を重ねて巨大化しているので、原型がなさすぎるからだ。
今日に至るまでの経緯を理解したほうが投資もしやすい。
ブロードコム(Broadcom Inc.)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社を置く世界的なテクノロジー企業であるが、"テクノロジー企業"とわざわざ書いたのは、そのビジネス範囲が非常に広いことに由来する。
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