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メルカリで横行する「返品詐欺」とは

近年、フリマアプリ「メルカリ」で、いわゆる「返品詐欺」と呼ばれるトラブルが急増し、大きな問題となっています。
欲しいものが安く手に入り、不要なものを簡単に出品できるという利便性から、メルカリの月間利用者数は2,200万人を超え、2023年度の流通総額は1兆円を超えています。
しかし、その一方で、詐欺などのトラブルも増加しており、国民生活センターへの相談件数は10年間で8倍以上にものぼっています。
本稿では、メルカリで横行する「返品詐欺」の実態と、その手口、メルカリ側の対応、そして利用者としてできる対策について解説していきます。

「返品詐欺」とは?

「返品詐欺」とは、購入者が商品を受け取った後、虚偽の理由をつけて返品し、実際には異なる商品や破損した商品を送りつける、あるいは中身を抜き取った上で返品するといった悪質な行為を指します。SNS上では、被害を訴える声が多数上がっており、深刻な状況となっています。

手口は巧妙化

返品詐欺の手口は巧妙化しており、取引の流れに沿って以下のような形で被害が発生するケースがあります。

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