関西弁でわかる米国大統領選挙の仕組み
関西弁でわかるシリーズ、今回は米国大統領選挙解説するで。
今週は日本、来週は米国の選挙や、忙しいなほんと。
アメリカの大統領選挙ってのは、めっちゃ段階踏んで選ばれる。
ざっくり1年ぐらいかかるんやで。
日本の衆院選なんか今回2週間ぽっちやで。
今がどんな段階なんか分かっとったら、為替とか株価に影響あるんかどうかも分かるようになるから、基本的なこと学んでってほしい。
立候補
選挙は4年にいっぺん、オリンピックと同じ年って覚えるとええで。
まず共和党と民主党、それぞれが大統領候補を募集するんや。
日本の国会みたいに議員である必要はなくて、一般の人でも立候補できるんやで。誰でもOKや。
実際、今年立候補してるトランプ氏も議員やなくて、今はただのビジネスマンや。
2. 予備選挙・党員集会で大統領候補を選出
(だいたい大統領選の年の1月ぐらいから始まる)
各党(主に民主党と共和党)が、自分とこの党の大統領候補を選ぶために、予備選挙と党員集会ってのを各州でやるんや。
予備選挙は普通の選挙と同じで、投票で決めるんやで。
党員集会は、地域ごとに支持者集まって、あーだこーだ言いながら投票して候補者を選ぶんや。
予備選挙と党員投票がいっぱいある日を「スーパー・チューズデー」って言うて、だいたい3月や。
よく聞くよな。スーパーチューズデー。
アメリカっていちいちかっこいいよな。
大統領選挙終盤かと思ってたけど、実は選挙戦前半、各党の大統領候補を選ぶ投票が集中する日のことを言うんや。
3月の第2火曜日にやるんやけど、火曜日ってのも意味がある。
キリスト教はもともと日曜を安息日にしててなんもせんっていう日なんや。だから投票もなし。
じゃあ月曜日か?ってなるけど、アメリカは広いから、投票場所に行くのに日曜に移動せなあかんやろ。だから火曜日が投票日になったらしいで。
スーパー・チューズデー頃には、選挙辞める候補者も増えて、だいたい候補者が絞られるんや。
ここでは正式には選出するというよりは「ドランプに投じるのを約束した代議員を選ぶ」みたいな感じで、いわば投票者を選ぶ選挙やな。
各州で取った代議員の数で、各候補の獲得代議員数がどんどん増えてくんねん。事実上決まりや。
3. 全国党大会:(7-8月)
各党が全国党大会を開いて、予備選挙・党員集会で選ばれた代議員が投票して、正式に党の大統領候補と副大統領候補を決めるんや。
党の綱領も決まるんやで。
2024年の選挙だと下記の組み合わせが選出されたで。
共和党:ドナルド・トランプ(大統領候補)とJD・ヴァンス(副大統領候補)
民主党:カマラ・ハリス(大統領候補)とティム・ウォルズ(副大統領候補)
4. 本選挙:(2024年は11月5日)
全米で投票や!お祭りやで!
投票日は11月の最初の月曜日の次の火曜日って決まってるんやで。
これもさっき行ったみたいにキリスト教の名残やな。
で、有権者は大統領候補と副大統領候補のペアに投票するんや。
投票したら、各州に人口に応じて割り当てられた、全国538人の選挙人(代理人)が選ばれるんや。過半数の270人以上取ったら勝ちや。
ここでも代議員(選挙の代行をする選挙人)を選ぶっていう代議士制が強い国やな。
選ばれた選挙人は12月の投票で大統領と副大統領に投票するんやで。
選挙人は人口に応じて州ごとに人数決まってて、例えば最大のカリフォルニア州は54人、最小のアラスカ州は3人しかおらんのや。人よりホッキョクグマのほうが多そうやしな。
州ごとの選挙人は、ほとんどの州で勝ったもん総取りやから、1票でも多けりゃその州の選挙人は全部もらえるんや。「2位以下のマジョリティ以下の意見なんか知らんでwww」っていうなかなかな制度やね。
カリフォルニア州やったら54人全部総取りや!
じゃあ人口が多いカリフォルニア州で激戦になるかっていうと全くならんのよ。カリフォルニア州とかニューヨーク州みたいに人口多いとこがニュースで出てけぇへんのは、民主党がめちゃくちゃ強いからや。絶対勝てる・勝てへん場所では互いに選挙戦せぇへんねん。
やから、人口多い激戦州を取ろうと必死になる。
激戦州にだけ大統領候補が乗り込んで選挙活動するんや。ちなみに激戦州は、ようニュースで名前聞くやろ?ペンシルベニア州(20人)、ミシガン州(16人)、ウィスコンシン(10人)、アリゾナ州(11人)、ジョージア州(16人)、ネバダ州(6人)、ノースカロライナ州(15人)や。
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