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なぜGAFAMが原子力発電に投資し、原子力銘柄が上がりまくっているのか

今年に入り、米国の原子力関連銘柄が大きく上昇している。
例えばSME(NuScale Power)は年初来+473%、NNE(Nano NewClear Energy)は+430%になっている。VSTやCEG、OKLOなども爆発的な上昇をしていて、一つの大きな波が来ている。
これらの銘柄は1ヶ月でも概ね90%程度上昇しており、この上昇率はS&P500の上昇率や、AI関連各社(NvidiaとかMicronとか)と比較にならないほど遥かに上回っている。

これら原子力関連株の上昇には、ビッグテック各社(=GAFAMなど大手テック企業)が関わっている。
今後彼らテック企業は原子力発電に投資を加速させることが見込まれている。
今日はなぜ彼らが原子力を必要としているのか、いつも通り怪しい関西弁で理解しよう。


第1章:データセンター電気食い過ぎ問題

GAFAMって知ってるやろ?Google、Apple、Facebook(今はMetaな)、Amazon、Microsoft、こいつらのことや。
まぁ、世界を牛耳っとるIT企業の親分5人衆みたいなもんやな。

で、なんでこいつらが原子力に投資しとんのかって話やねんけど、まずGAFAMのビジネスモデルを理解せなあかん。
こいつらのサービス、よう考えたら多くはタダで使えるやん?
検索も、SNSも、メールも、動画の視聴も。

MicrosoftとAppleはようけ金とるけど、GoogleとかMeta(Instagram, Facebook)なんかタダやし、YouTubeも広告表示ありならタダやな。
Amazonもアマプラ入ってりゃ動画も見放題やし、音楽も聞ける。

じゃあこいつら何で儲けとんねんって話になるんやけど、Googleは広告で、Appleは端末とか音楽とかiCloudで、Metaも広告で、AmazonはEコマースとクラウド貸出(AWS)で、MicrosoftはWindowsとかOffice、そしてクラウド貸出(Azure)で利益を得てる。それぞれ微妙に違うわな。

しかし共通するのはどの会社もインターネットに繋がってサービスを提供してるわけで、こいつらのサービスは絶対に落ちたりしたらあかん。
特にGoogleとMeta、Amazonに関しては1秒でもサーバーが落ちたらモノや広告の売上が億単位で吹っ飛ぶわけやから死活問題やし、絶対に落ちないサービスを作りたいわけや。
AppleとかMicrosoftだって、自社の音楽とか映像配信、OfficeのクラウドとかAzureとか提供してるから、めちゃくちゃ多くの人がアクセスしてくるわけやな。
だから、めっちゃデカいコンピュータが必要になる。
データセンターって呼ばれるんやけど、これがもう、想像を絶する規模で、何千台、何万台ってレベルじゃなくて、何十万台、何百万台ってコンピュータが24時間フル稼働してんねん。そらもう、電気代も半端ないわな。

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