HBMメモリとは何か
AIに欠かせない技術、高性能コンピューティングの未来を切り開く革新的メモリ技術であるHBMメモリについてを理解していきましょう。
AI銘柄投資では、NvidiaやAMDなどが目立ちますが、ここ1年程度はHBMメモリ銘柄が非常に盛り上がっています。
例えば韓国SK Hynixの急騰は顕著なものですし、ここ数ヶ月は米国Micon Technologyの株価上昇は非常に注目に値するものがあります。
第1章:HBMメモリの基礎と登場背景
近年のコンピューティングにおけるデータ量の爆発的な増加は、処理性能向上への飽くなき需要を生み出しています。CPUやGPUの処理能力は飛躍的に向上している一方、従来のメモリ技術ではその性能を最大限に引き出すことが難しくなりつつありました。メモリ帯域幅の不足は、高性能コンピューティングにおける深刻なボトルネックとなり、より高速かつ大容量のメモリ技術への需要が高まっていました。この課題を解決する革新的な技術として登場したのが、High Bandwidth Memory (HBM) です。
HBMは、垂直方向にメモリチップを積層し、シリコンインターポーザと呼ばれる基板を介してCPUやGPUに接続する3次元積層メモリ技術です。従来のDRAMのように基板上に水平にチップを配置するのではなく、垂直に積層することで、より多くのメモリチップを狭い面積に搭載することが可能になります。これにより、飛躍的なメモリ帯域幅の向上と低消費電力化を実現しています。
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