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三菱UFJ銀行の貸金庫事件の問題の本質はどこにあるのか?

2024年11月、三菱UFJ銀行で発生した貸金庫からの顧客資産窃盗事件は、17億円に上る窃盗事件に発展し、日本の金融業界全体に衝撃を与えた。
顧客の財産を安全に保管するという銀行の根幹を揺るがすこの事件は、銀行の管理責任、預ける側の目的、そして社会全体としての課題を浮き彫りにした。
近年、強盗事件の増加や地震などの災害に備えて、貸金庫の利用者は5年前と比べ2倍以上になっている中で 発生した事件。

この窃盗事件が正直にいって社会の闇をあぶり出した感が強い。
そしてただの窃盗事件ではなく、貸金庫システム自体がもつ致命的な欠陥がもたらした「仕組みの問題」でもある。

ゆな先生は実際に貸金庫を使ったこともある。
本稿では、三菱UFJ銀行の貸金庫問題を多角的に理解していこう。

貸金庫とは

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