【海外展開事例集 vol.2】現地の反応が何よりの収穫!たくさんの気付きを得たJapan Expo Paris出展(九州経済連合会 重吉二憲様)
「海外展開事例集」vol.2公開!
これまでジャパンプロモーション運営のイベントにご出展いただいた方々にインタビューを敢行し、皆様が実際に目の当たりにされた世界各国のリアクションや、その後のご活躍について貴重なお話を伺う「海外展開事例集」シリーズ。
シリーズ2回目となる本項でお話を伺ったのは、一般社団法人 九州経済連合会企画調査部の重吉二憲様。海外の現場で感じたファンのリアルな反応や、それらをその後のご活動に活かす工夫などについて詳しく伺いました。
≪現在の活動について≫
現地の反応をPR動画制作や観光誘客に活かす
2019年はラグビーワールドカップ(以下RWC)や女子ハンドボール世界選手権大会など大規模な国際スポーツイベントの開催にあわせて、PR活動に奔走する日々となりました。九州が一体となり、観光誘客と地場産業の活性化を目的として設立された『九州地域戦略会議』が、初めての海外展開として出展したのがJapan Expo Paris 2018。アジア圏からの観光客が多い九州にとって、RWC招致はヨーロッパ・欧米からの観光客を増やすまたとないチャンスです。Japan Expo Parisの出展で得た現地の反応や感覚は、九州の魅力をより効果的に伝えるための数々の気付きを与えてくれました。特に、出展ブースで好評だった観光地のPR動画は、現地で繋がりのできたインフルエンサーの起用やコンテンツを充実させることにより、大きく進化しました。このほかにも、RWCと同時期に熊本市では九州各地の祭りが一挙に楽しめるイベント「祭りアイランド九州」と、観光物産展を同じ開場で開催するなど、九州の魅力を多角的に売り込む取り組みを進めています。
≪アドバイス・今後の目標≫
魅せ方にこだわり焦点を絞った戦略を練る
フランスではやはり言葉の問題は避けられません。質の高い通訳を十分に確保し、ストレスなくコミュニケーションがとれる環境を整えることはとても重要です。また、ブース出展する際には、壁の装飾に写真を多く使って目を引くビジュアルにしたり、色調をそろえて統一感を出すなど、魅せ方にこだわることが大切だと思います。
また、ご当地キャラクターを使ったPRはキャッチーで華やかな一方、相当の費用と人員が必要に。今回私たちはフランスでも人気の高いくまモンひとつに出演を絞ったため、コストを抑えつつ高いPR効果が得られたと思っています。
これからも九州全体の観光誘客の底上げを目指し、継続的な観光PRを行っていきます。九州で新たに世界遺産に登録された名所・旧跡が増えたので、周遊旅行の提案や奄美大島や屋久島の豊かな自然を楽しむエコツアーをもっと積極的にPRしていきたいと思っています。まだ交通面で行きづらい場所があるため、インフラの整備を充実させていくことが今後の課題です。
≪成功のノウハウ≫
【出展前】
●九州の各県がそれぞれインバウンドに向けた観光誘客やPR活動を展開。
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【サポート・工夫】
●九州全体の出展は初の試みだったので、とにかく現地の雰囲気を掴み、経験を積むことを第一に考えた。
●Japan Expo Parisは若者中心の客層で出展傾向もポップアートのイメージが強く、伝統工芸品や観光PRが受けるか不安だったため、お菓子や観光パンフレットのサンプリングを行い、お客さんたちと直接触れ合い、反応をじっくりと見ることを重視した。
●ジャパンプロモーションスタッフのアドバイスをもとにブースの壁の装飾に観光名所の写真を使用したら、きれいだと評判に。数あるブースの中で目立つことができ、観光誘客のための効果的なPRができた。
★Point★
伝統工芸品と観光PRが主な目的だったため、「WABI SABI」パビリオンへの出展を決定。雰囲気も合い、よい選択だった。
ジャパンプロモーションスタッフにブース装飾についてのアドバイスを受け、効果的な展示ができた。
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【成果】
●Japan Expo Parisで繋がった「Ichiban Japan(イチバンジャパン)」を運営するギヨーム・ジャマル氏、Japan Expo Paris創設者のトマ・シルデ氏、Japan Expo Parisの企画・運営を行うSEFA EVENT社 マーケティング・マネージャーのファブリス・ビュオン氏をインフルエンサーとして起用し、YouTube配信用に九州のPR動画を制作した。
●伊万里焼きや神楽のお面など伝統工芸品への関心が予想以上に高く、本物志向の30~40代の客層も多いことがわかった。
★Point★
現地で活躍中のインフルエンサーと繋がりができ、動画制作のクオリティーがアップした。
想定していた客層と実際の客層とのずれを擦り合わせ、現地感覚を知ることができた。
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【その後】
●出展ブースで得た現地の反響をもとに、どのような観光スタイルが求められているかを再検討し、航空券、宿泊、レンタカーがパックになった観光商品を旅行会社とともに開発。多言語対応の新しいガイドパンフレットも制作した。
●奄美大島や屋久島でトレッキングをするエコツアーや、九州の祭りを集めた参加型イベントの開催など、今までにないタイプの観光スタイルを提案し、九州全体の観光誘客とインバウンド需要の底上げを狙う。
★Point★
来場者と触れ合い反応を知ることで、打ち出すべきアイテムや求められる観光商品が何かが明確になった。
RWCとオリンピック後を見据え、継続的な観光誘客とインバウンド需要への対策を行う。
★重吉様、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
続くvol.3では、富山県小矢部市観光振興課 船見幸広様に、Japan Expo Paris出展で得たノウハウを活かした国内プロモーション、街おこしに関する取り組みなどを伺います。
◎お話を伺った人:一般社団法人 九州経済連合会企画調査部 重吉二憲様
【ご出展いただいたイベント】
Japan Expo Paris「WABI SABI」(2018)
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