ポンプ用グランドパッキン5500S挿入手順
1 グランドパッキンの挿入手順
1-1 パッキンの切断(紐から切断する場合)
パッキンを切断する時は軸にパッキンを巻きつけ、合わせ目の所よりもパッキン厚み(t)の半分程度長く切断して下さい。(図1)
パッキン切断長さ=πD+1/2t
(D : シャフト径 、 t:パッキン厚み) 切断時、合わせ面に注意下さい。(図2)
1-2 パッキン挿入時の確認
パッキンの切口を合わせ、軸との接触部を背中を反らす様に手でスムーズに入るか確認する。
パッキンがスムースに挿入出来る事が確認出来れば、先ず1本を奥まで十分に挿入する。パッキンの奥側を十分に圧縮するのはシール性を向上させ、さらにパッキンの共廻りを抑制し、無理な締付面圧をパッキンに負荷させない為である。
1-3 パッキンの切り口の位置について(図3)
パッキンの切口は同一位置にならない様に120℃程度ずらして挿入下さい。
2 グランドパッキンの締結
パッキンの最後の1本を挿入した後、手締めで一杯に締め付ける。
グランド押えは片締めにならない様に注意し、軸及びスリーブに接触しない様に注意下さい。
3 パッキンの運転調整
パッキン組込み完了後は運転準備に入りますが注水を通し状況確認の上、ポンプの空気抜きコック、バルブに注意し、各部を点検の上運転の合図を行い、バルブの開閉をあやまらない様運転に入って下さい。
運転はポンプ内空気を抜きつつ行い、グランドの漏洩量及び発熱、異音に十分注意して初期運転を続けます。運転後は絶対に漏洩水を0にしない事。初期運転中は発熱を生じ易く注意が必要です。
運転初期から15~20分程度で最適な漏洩量を保ちつつ、グランド温度も一定となり安定します。
運転が安定すればグランドナットがゆるみが生じない様十分注意をして下さい。
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